見出し画像

上手くなれる野球審判テクニック【#007】-先日のプロアマ戦ー

 先日、久々の「プロアマ戦」に参戦してきました。
地元に本拠地を置く「プロ」と、社会人野球の企業チームのオープン戦。
 プロとアマが試合をするので「プロアマ戦」と呼んでいます。
また以前は「4人制(※1)」で行っていましたが、プロの側の意向で昨シーズンから「3人制」で行われています。

 プロ野球の2軍(ファーム)の公式戦は通常「3人制」で行われており、オープン戦はその延長線上に捉えているようで、プロ側の要望もあったようです。

 「アマチュアのゲーム」でも年に数回しか行っていない「3人制」。
今シーズン初の「3人制」だったこともあり、予定日の数日前から「審判メカニクスハンドブック」で「3人制」を復習し、イメトレを重ねてきました。

ところが、

 今まで実践で使用してきた「3人制」は「デタラメ」でした(汗)
これまでの「3人制」は、完全な「旧式」だったことに気づいたしまったのです。(大汗)

流石に「慌てました」(笑)

 本来野球の試合に「上も下も」ありませんが、「プロアマ戦」での失態は選手たちに大変な迷惑をかけることにもなるし、自信喪失にも繋がる!と感じ、それから毎日時間を作っての「猛勉強」のスタート!!

 前夜は家族が寝静まった後の最終確認、気づくと深夜になる程のめり込んでました・・・
 当日は憂鬱な目覚めと移動中の「独り言」はまるで学生時代のテストの朝と一緒でした(笑)


ところが、ところが、

 早めにグラウンドに到着し、グラウンド周辺をウォーキングしていたときに「責任審判員(※3)」がグラウンドに現れたので、朝のご挨拶をし「(言い訳がましく)3人制は不慣れなので、ご迷惑をお掛けするかもしれません」と話すと、「楽しんで審判しましょう!」また、「(3人制は)空いたところを埋めれば大丈夫です!」と励ましになる言葉を頂きました。

さらに、

 夜中まで猛勉強した「審判メカニクスハンドブック(※4)」の理解できなかったケースを質問してみると、「マニュアルはあくまでマニュアル」。  「マニュアルは基本であって、まずは理解と習熟することが大事。その基本をマスターしたうえで、その日のクルーがミーティングでどのような「動き方」を決めたかが重要だ!」とまるで「審判の神様」にでも出会った様なありがたいお言葉を頂戴することができました。

 結果、アウトカウントによる「立ち位置の変更」で数回間違った以外は、大きなトラブルもなく無事に終了しました。(→本来はこれも「ミス」)

 ゲームは今季最長の「3時間37分」。途中から雨が降り出し寒さで集中力が途切れそうになりましたが、最後まで適度な緊張感を持ち集中できたことは満足いく内容でした。

 その時お世話になった「審判の神様」とは、またクルーを組ませていただくことがあるかと思いますので、次回はお土産を持参したいと思います。



※本文中用語の説明です。

※1「4人制」
 野球の審判は1人~複数で行います。一般的には「4人制」が主流となっていますが、時として異なる人数で行う場合、その人数を用い「●人制」と呼びます。
 審判員の人数によって「フォーメーション」が異なり、人数が少ないほど個々の動きが多くなります。

※2「クルーミーティング」
 一般的には「船、航空機、自動車、機関車など乗物一般の乗組員、搭乗員の意(引用元「Wikipedia」)」なのですが、グラウンドに立つ審判員を総称して「クルー」と呼びます。「一致団結して事に臨み、難局を切り抜けよう!」という意志の強さを表している、とも言われています。
 そのクルーで、ゲーム前に行う「打合せ」を「クルーミーティング」と呼び、フォーメーションや、特殊な場面での動き方などを確認します。

※3「責任審判員」
 試合に臨む審判員の中でリーダー的な役割を担う審判員。トラブルなどがあった場合には中心となり問題解決にあたります。

※4「審判メカニクスハンドブック」
 野球審判員のフォーメーション(動き方)が掲載されているマニュアル本。現在の第5版(2017年2月28日発行)が最新版。不定期で改定されています。

【ADS】
 伊勢審判本舗特約店として野球審判用品を販売しています。こちらも是非ご覧ください。

 また、野球審判用品専門店「伊達なアンパイア」の公式ラインの友だちも募集しています。 友だちに追加して最新情報をキャッチしましょう!

お得なクーポンもあります!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?