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上手くなれる野球審判テクニック【#009】-【専門用語】-

 5月以降、野球審判をする機会が増えてきました。
ほぼ毎週土日、平日の審判要請もあります。
「第2波襲来」とのニュースも見聞きしますが、主催者や関係者の「感染予防対策」が功を奏しているようで、現在のところこれまで通り進められています。

 球審用の「マスクシェード」は必須で、「上手くなれる野球審判テクニック【#003】-白い〇〇、黒い〇〇-で記載しましたが、夏場の衛生マスクは、球審を務めるうえで「厄介」です。

 こまめな水分補給はもちろん必須ですが、例年以上に「体力消耗」が著しく、不完全かもしれませんが「マスクシェード」の方が断然身体に優しさをもたらします。


 先日、地元中学校のオープン戦で球審を務める機会がありました。
僕が住んでいる地方は、少子高齢化と過疎化が進んでおり、昨今野球部員の減少に歯止めがかからない状況が続いています。

 そんな状況にコロナ禍の影響で、今シーズンは「部活動」も出来ない期間があり、新入部員の1年生や、他の部からの「助っ人部員」でようやく試合が出来るようになった学校も多いようです。


 試合中盤、走者2・3塁、3B-2Sで投手の「ボーク」(投球はワンバウンドし、捕手が捕球)があり規定通り「タイム」とし、走者を次塁へ進塁させるため以下の様に伝えました。

 まず、フォアボールと思い1塁に走りかけた打者に「ここで少し待っててね」。
次いでマウンド方向へ移動し、
「That's Balk! You go to Home! Second ruuner! You go to third Base!」

 すると、2人の走者はそのまま「Stay」(笑)
しばらくすると守備側の応援席から「ボークだから、ランナーは1個ずつ進め!」と声があり、その声に促されるように進塁を始めたのです。

 3塁走者の本塁触塁、2塁走者の3塁への進塁を確認し、待っていてくれた打者に「今の投球はボークでノーカウントだから、3B-2Sで始めるよ」。


 これが教訓となり、昨日の中学校のゲームでは1アウト満塁時の「ボーク処理」は、分かりやすくより丁寧にこう言いました。
「ザッツボーク!すべてのランナーはひとつずつ先の塁へ移動してください。」と。
 さすがにこれは球場全体が理解してくれたらしく、何の違和感もなく完了しました。


 戦時中は敵国であった英語の使用が禁止されていたそうですが、今となって「専門用語」は、日本語から「英語化」してきており、選手はおろか一部審判員でも実際に発することが難しいことが増えているようです。

 「決めごとは守る」。
これは当然至極のことですが、カテゴリーごとに使い分ける「配慮」が必要だと改めて痛感しました。

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