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ダリアとキンモクセイ

綺麗な、とても綺麗な女性とランチ。私も彼女も11月生まれ。ちょうど一回り離れた卯年。気が合う美しい人。

誕生日プレゼントにブーケを渡した。いつもは二、三種類だけど今日は入れたい花を入れれるだけ入れた。ガーベラ、バラ、トルコキキョウ、そしてダリア。丸い花がよく似合う。花に負けない美しさ。引けを取らない華やかさ。

彼女からもプレゼントを貰った。驚いた。キンモクセイの香りの香水。
「私も同じのを持っていて、同じ香りなの。離れていても同じだと思うと安心する。」
と言いながら、彼女は泣いていた。
離れたくないと言われ、私も同じ気持ちだと伝える。手紙も書くし、電話もする、会いにだって行こう。

昼間のピザ屋で、恋人同士のような会話をしながら貰ったものを眺め合う。

私はこの先、キンモクセイの香りを嗅ぐたびに彼女を思い出すだろう。本当に彼女は可愛い人だ。