東京3日間
就活で東京に行ってた
夕方時間が出来たので友人Sに茶しばかないかと声をかけた
誘う前からあいつは茶をしばいていたが
Sは古くからの付き合いではなく去年の今頃知り合った
付き合いは短いが信頼というか安心感のある人間なので、しんどい期間だけど会ったら何か変わるかもしれないと思い会いに行った
ぬるっと合流して本紹介したり音楽紹介したりしてた、難しい本読んでた
途中まではよかったけどなぜかだんだんしんどくなって被害妄想のような思考が頭の中を埋めつくしてきた
ふっと死んだ目に変わる感覚があった
笑って話してたのに虚ろに壁を見つめていた
それがだんだん激しくなって怖くなって逃げるように帰ってしまった
Sは気にしていなかったけど (これを書いてる落ち着いた私から見れば)
家についてどでかいため息が出た
お母さんが寝室でもう横になっていて部屋は涼しかった
お父さんのベッドに倒れ込んだ
涼しさが心地よかった
人と会うのは疲れるねと友達のいないお母さんに言った
そこから何か会話してたけど
いきなり涙が出た
止まらなくなった
こんなこと初めてだった
しんどくても涙は出ないタイプだと思っていた
全然止まらなくてお母さんはオロオロしてた
誘ったくせに急に帰るような人間がそんなこと言うんじゃない
喋るだけ喋り散らかして人と会うのは疲れる?
もう矛盾すぎて
私の言動全て理解できなくて
涙が止まらなかった
怖かった
自分のことをわかってあげられないことが苦しくて辛かった
お母さんが頭を撫でてくれた
もっと涙が出てしまって危なかった
とにかくお風呂に入って寝た
明日は東京で生活してる先輩たちと会う約束をしていたからね
寝る前Sに今日はいきなり帰ってごめんねと連絡した
大丈夫だよ しんどかったら誰かに話しなって返信が来てまた涙が出た
ごめんなさい
お母さんは行くのやめといたら?しんどくなるでしょ?って言ってくれたけど
ここでやめたら多分もっと悪い方向にいくと思ったから頑張って行くと伝えた
恵比寿の喫茶店で集合
おもしろい本を読んでいて私も買ってしまった
ぽつぽつ話をして
お互い生きるのにしんどそうだった
本屋に行って写真を見たり展示を見てドキドキしてたら時間が過ぎた
夜になって仕事終わりの先輩たちとも合流した
たくさんいろんな話をした
人生の大先輩たちでもあるので、最近の表現しにくいしんどいことをぽつぽつ言った、
そういう時はこうしたほうがいい、心の中の赤ちゃんをとにかくあやすんだと習った
無い言葉しりとりをしたり、喉に骨が詰まったらご飯を噛まないで飲み込むことは世界共通だとか、川は中国語でリャンみたいな発音だとか、そんな話をした
居酒屋のブレーカーが落ちて
同じ空間のお客さんとハッピーバースデーを歌ったりもした、だれも誕生日ではなかった
本当にただ、ブレーカーが落ちただけだった
不意に涙が出そうになった
昨日のことがあって涙腺がぐらぐらしていた
書いてる今もぐらぐらしている鼻もぐずくず
すぐ引っ込んでしまったが
先輩たちは受け止めてくれた
今のうちに泣いとけと言ってくれた
はじめてのチュウのハイスタバージョンを口で演奏してくれた
MY FIRST KISS、、チユでありchuuである
なかなか家に帰らないから珍しくお母さんが電話してきた
心配してくれてるんだな
ありがとうね
就活はもうわからんけどとにかく卒業して東京に戻ろうと思った
人が多いところは嫌いだけど
この人たちとすぐ会える距離にいるべきだと思った
あのとき頑張って誘ってよかった、しんどくなって涙が出るようになったけど、よかった
しばらくこうなのだろうか
そんな自分と寄り添って生きていかなければならないのわかってるよ
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