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上手いバンドに共通する6つの特徴!


◆凄腕ミュージシャンから学ぶこと


ライブ経験を重ねてくると色んなバンドさんと共演させてもらいます。

中にはほんとに「上手いな~、凄いな~、勝てないなあ~」・・・って悔しさよりも憧れの思いで見つめてしまう人やバンドがいますよね。

そういった上手い人達と知り合う内に、私自身「上手い人、上手いバンド」には共通する特徴があると感じるようになりました。

「上手い人、上手いバンド」に共通する特徴って何でしょうか?

「上手くなる人、上手くなるバンド」の条件とはいったい何でしょうか?


◆上手い人・上手いバンドに共通する特徴

  

私が思う「上手い人、上手いバンド」に共通した特徴とは以下の6つ。

①演奏が自然体で良い感じで肩の力が抜けている

②焦らずゆったり・余裕を感じるパフォーマンス

③楽器とボーカルのバランスが良い

④リズムセクション(ベース&ドラム)が安定する

⑤メンバーの力量に差がなく安定した演奏力

⑥観客を乗せるツボを心得ている


①演奏が自然体で良い感じで肩の力が抜けている

なんでもそうですが、「優れたもの」って見た目も綺麗です。それが物なら造形美、人なら所作の美しさ・・・無理がなく自然体が体現できている。

これはライブ・パフォーマンスにおいても同じではないでしょうか。

どんなに激しいステージでも、一つ一つの所作(弾き姿やドラミング、マイクパフォーマンス)が無理なく自然なら、それだけで観ていて心地良い。

スタイルの良し悪しではなく、あくまでステージでの立ち居振る舞いが堂に入っているかどうか、リラックスできているかどうか・・・ですね 

②焦らずゆったり・余裕を感じるパフォーマンス

余裕を持っていることが安心・安定の基本だと思います。
観客に余裕を感じさせるパフォーマンスができれば、そのステージは50%以上成功したと言えると思います。

最初の印象で、「硬いな」とか「緊張してるな」といった雰囲気を感じさせてしまうと、観客との一体感が作れず最後まで乗り切れないことになってしまう可能性も。

以前はステージでてんぱってしまうのか、曲紹介やメンバー紹介もないまま淡々と曲演奏だけのライブやってました。わざわざ応援に来てくれた友人からもダメ出しをもらってしまう始末(;^_^A。反省しきりでした(笑)

③楽器とボーカルのバランスが良い

上手なバンドは間違いなく出音がクリアで分離が良い。
大音量でも耳を塞ぐようなことはなく、音の洪水が快感になるほどです。

例えばエレキギターの出音に例えるなら、「籠り過ぎない」、「キンキンしすぎない」、「音に芯がある」など観客にとって聴きやすい音作りができている証拠です。

この点は私の一番の課題・反省点でもあります。ライブ終了後に何人かの観客から「ギターの音が曇って輪郭がぼやけて、はっきり聴こえなかった。
折角頑張ってるのに残念(-_-;)」とのコメントが・・・。音が大きいことと、クリアに聞こえることは全然別物なんですね。猛省した次第(;^_^A。

④リズムセクション(ベース&ドラム)が安定

どんなにボーカルやギターが凄くても、バンドの後方でしっかりとリズムとグルーブを支えるリズムセクションが不安定では、バンド全体のパフォーマンス向上は期待できません。

バンドも建物と同じで基礎が重要なことは言うまでもないです。
逆に言えば、リズムセクションがしっかりしているバンドはそれだけで”聴けるバンド”ということになりますね。

私は別のバンドでドラムを担当しています。
正直、高度なテクニックは全く持ち合わせていませんが、シンプルでもグルーブ感だけはしっかり出せるように気を付けています。
もちろんベースとのコラボレーションを大切に、ベースの音をしっかり聴くようにしています

⑤メンバーの力量に差がなく安定した演奏力

人目を惹くプレーヤーがいることはバンドにとって素晴らしい強みです。

しかし、それ以上にメンバー全員が同等の実力をもつバランスのとれたバンドであることの方がより重要でしょう。

どうしてもメンバー間に力の差がある場合、双方にストレスが溜まりがちで、結果的に上手く行かなくなることがあります。

実力を測る物差しはありませんが、一緒にやっていてストレスがないと感じられるかどうか・・・がポイントでしょうか。

筆者も過去に、あるバンドにギタリストとして誘われたことがあります。
プログレッシブ・ロックをやるバンドでメンバー全員がバカテクでした。
最初は意気揚々で臨んだのですが、何回かのスタジオ練習で他のメンバーについていけない自分がいました。
メンバーへの申し訳なさと自分への情けなさを痛烈に感じた経験があります。結局、自分から身を引きました。

⑥観客を乗せるツボを心得ている

バンド活動の集大成ともいえるライブですが、成功に導くためにはもちろん演奏そのものの実力が最も重要なファクターです。

ですがそれと同じくらい「観客を乗せる力」も大切だと感じます。

ライブは演者と観客のある意味「共同作業」とも言えます。どちらかが熱くても、片方がしらけていては感動や熱気に包まれるはずはないからです。

ですから、バンドには観てくれているお客さんをこちらの世界観に引き込むだけの力量が絶対に必要だと思います。

では何をもってその力量とするかは、正直分かりません(;^_^A。
肝心なことですが、一つはMCの上手さかもしれないし、他には場数を踏んで初めてできることかもしれないし・・・。
でも「観客を乗せてやろう、一緒に楽しもう!」というモチベーションを意識するか否かで結果は全く違ってくることだけは分かります。

◆上手いバンドと良いバンド

色々書いてきましたが、自分が考える上手いバンドとは先のようなことが、しっかりできているバンド(人)だと思います。

自分自身も目標とするバンドから吸収する謙虚な姿勢で、良いところを取り込んでいきたいと思います。

ただ「上手いバンド」がすべて「良いバンド」でそれ以外は駄目かというと。。。これもまた違うと思うんですね。

「上手いか下手か」「好きか嫌いか」「良いか悪いか」の判断基準は明確には存在しません。敢えて言えば、最終的には聴く人の主観がすべてです!。

例えば、全員が超絶なテクで畳みかけるような演奏であっても「だから何?」と感じる人がいる一方で、贔屓目にみても上手いとは言えない演奏ながらどこか惹きつけられるバンドがあることも事実です。

あー、難しいなあ(;^_^A。

でも「上手くなりたい、少しずつでも前進したい」と思う気持ちを常に抱いて、バンドを続けることは絶対に必要だと思います!。

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