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STRANGE STORIES

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奇妙だったり 不思議だったりする物語のコレクションです
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2023年11月の記事一覧

ショートショート 「誕生日」

その日の最初に「誕生日おめでとう」を言ってほしくて 結局 夜の2時過ぎまで彼と話していたので、端末の命が残り少ない。 朝は眠いし 母は夜勤で起こしてくれないから学校に遅刻しそうだったし それで充電器を持ってくることを思いつかなかった。 なんかまだ頭がぼんやりする。 学校が終わってから充電器を取りに戻る時間もない。どうしよう。 「充電器持ってない?」 ほとんど目をつむりながら美和に訊いてみる。 美和は あっさり首を横に振りながらも 「ない。代わりにこれ。」 なにかを手に押し付け