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データマネジャーのお仕事2023年ふりかえり

データマネジメントの進め方

2022年の6月からエンタメ企業のデータマネジャーとして働いていて、年末で1年半が経ちました。
今年やったことを振り返っていきます。

こうして振り返ってみてもデータ基盤文脈のマネジメントではなくてデータ戦略文脈のデータマネジメントをやっていた感じです。

これはデータ基盤文脈のマネジメントをやらなくて良いわけではなくて、データエンジニアがデータ基盤文脈のデータマネジメントがやってくれるので空いているデータ戦略文脈のデータマネジメントに注力できたということになります。

データマネジメントの進め方

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データマネジメントの進め方

2023年1月〜3月

年始のタイミングで入社して6ヶ月がたち、試用期間も終わって本格参加といいつつ、業務が確立できてきた。

会社の人員構成的にスペシャリストが多いので、(おっさんビジネス用語的には)三遊間が広い状態だった。

今までコード書く以外の事全てを担当していたので、うまく守備職人になることができて、自分が間を埋めてくみたいな事をしていた。

大企業のE-ラーニングとか、金融の内部監査対応とかやっているときは面倒くさいとしか思わない事も、結構知識として身になっていて、このあたりは抑えておくかといった考えが自然とできるようになっていた。

デートマネジメントってこういうセキュリティやガバナンス的なことも領域に入っているので横展開しやすさがある。

提案資料を作っては実行を繰り返していくことで仕事が増えていって自分の領域を作っていった。

「何でもやります」と言うのは良くないよねって論調があるのは、受け身に聞こえるということで、結果的に何でもやってますならいいのかなと思った。

2023年4月〜6月

いわゆる技術的負債の解消を目的として、アーキテクチャを刷新してモダナイゼーションする方針を定めて提案。無事に進めることに。

提案のポイントとしてはシステム品質の向上を主眼に置いて定性目標としつつ、結果としてインフラコストと運用コストが下がることを試算して定量目標としてコストカットを定めたこと。

技術の話だけでは決裁者には伝わりにくい部分もあるのでコスト面もちゃんと試算したのが良かったと思われる。

データ基盤を管理できるようになったので、後は利用者にとって使いやすく成果を出していかなければ。

こういうデータマネジメントを進めるための戦略書いて決裁とっていくと言うのは地味かつ目立ちにくいけど、つまづきポイントなので着実に進められたのは良かった。

2023年7月〜9月

凄腕のデータエンジニアが入社して、考えていたモダナイゼーションの構想を実現してくれる人が仲間に入った。

ちょうど下準備が整ったタイミングだったので爆速でアーキテクチャ設計をして早速構想が形になった。

凄腕のデータエンジニア入社2日目が祝日と休日の狭間の日で、時間に余裕があったのでオンボーディングにフリートークとしてチームの状況やエンタメ業界の構造とかを話せたのは良かったかなと。

後はコミケに出たのも8月。エンタメ業界にいる身として創作活動の大変さとファンの偉大さを実感できたイベントだった。

画像生成AIは色々試行錯誤されている段階ではあるけど、技術の発展もあって自分みたいな絵が書けない人でも漫画を作り上げて公開できていると言うのは相当ありがたい。

次回作は2024年6月にある技術書展16で発売予定、セキュリティとプライバシーについて書いてます。
乞うご期待ください。

2023年10月〜12月

データ利活用はプロジェクトじゃなくてプログラム活動ということで新しい組織とのデータ利活用プロジェクトの開始。

利活用と言いつつ新しい組織との仕事だったので最初はデータ基盤の移行によるコスト削減を行った。

最初に固い案件やればお互いのこともわかるし仕事っぷりも見てもらえるのでこれは成功だった。

そんなこんなで久々に、間に合わなければビジネスインパクト大きいプロジェクトのローンチをした。

なんとなく最近の?ITベンダーは時間や成果にルーズな事が多いのか、期日通りに期待された品質のものをリリースしただけでかなり喜ばれた。

キャリアも長くなって来たので仕事は付き合いから発生する事が非常に多いので、こういった成果を積み上げていくのはこれからデータ利活用を進めていくためには重要になってくる。

まとめ

結果的に3年くらいでやることが変わっているキャリアを持っているので、組織が小さい会社では引き出しの多さが役に立ちました。

記事をまとめることで、自分が得意なんだろうなと思う所は構想と戦略と計画を作ることかなと気がつきました。

現状の情報から未来を想像するだけなのでそんなに難しくないのかなと思ってたら、意外とみんな得意ではないようで強みになっています。

こういう個人の強みも転職して確信を得られたことなので、やっぱりたまには転職してみて良かったと思います。

働き方と言う意味では、公私共に近くの人にフリーランスや1人社長の人が増えていて、そういう働き方もありだなと思いつつ、自分は事業が好きなので世の中を少しでも楽しくする何かを作っていたいなと思う1年でした。

おわりに

自分の知識をまとめるためと今後誰かがデータマネジメントをやってみたいと思った時のきっかけとなるためにnoteを書くことにしました。
モチベーションのために役にたったという人はぜひ、フォロー&スキをお願いします。
ツイッターでもデータマネジメントに係る情報をつぶやいてますので、よろしくお願いします。

データマネジメントを学ぶ人が抑えておきたい本

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政府の出しているガイドラインよりも俯瞰的に読めるためデータプライバシーにかかわる人、データを使ったビジネスを推進する人は読んでおくとスムーズに業務が進められる。

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自分も要約・解説記事を書いているDMBOK。データマネジメントに興味を持った人がまず手に取ると挫折することは間違いないほどのボリュームがある。
読めば読むほど味が出てくるので、データマネジメントを進めようとしている人は各家庭に1冊は是非買っておきたい。

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著者もDMBOKを読むためには非常にボリュームが多く読み解くには苦労するので、かみ砕いた解説書をまとめたと書いてある通り、DMBOKを独自解釈してわかりやすく書かれている。
DMBOKを技術者目線で読み解いた内容になっているので、実践的データ基盤への処方箋と同様データ技術に係る人におすすめする。

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