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DATAFLUCTの新しいプロジェクト

DATAFLUCTは、現在、DX支援の方向に舵を切っています。特に、データレイク活用技術を軸に4つのビジネス領域で事業を展開しています。

今回は、代表の久米村が現在取り組んでいるプロジェクトを抜粋してご紹介します。

四つのビジネス領域について

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【Strategy Management】

一つ目の領域は投資・戦略などのための意思決定にデータ活用を推進する事業。これまでの言い方だとBI(ビジネスインテリジェンス)と呼ばれています。
DATAFLUCTでは、オルタナティブデータ(=未来を先読みできるデータ)を活用してビジネスのあらゆる意思決定の精度を上げるために、データ活用を促進しています。

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第一弾として展開しているのは、DATAFLUCT marketing.です。事業用不動産を選ぶ時、出店を検討するときに、DoCoMo社のモバイル空間統計データを活用し、ニューラルネットワークを用いた売上推定結果を指し示すことで、出店時のリスクを下げます。

(現在は、エンタープライズサービスとして提供中)

新プロジェクト:DATAFLUCT financial.
オルタナティブデータによる企業業績予測サービス(2020年7月リリース)

このサービスは、個人投資家や比較的中級以上の株式投資家向けにオルタナテティブデータを活用した業績予測値を提供する事業です。

ヘッジファンドや大規模な投資家は、どこでもPOSデータや気象データや位置情報やクレジットカードなどのデータを集め、データサイエンティストを雇い、アルゴリズムよって「先読み」をしています。企業が業績発表する頃には、その銘柄が業績目標を達成できるのかを9割以上の確率で当てられます。

このままでは格差が広がり続けるので、データを買うことができない個人投資家や中規模な投資家にもその機会を提供したいという思いでこのサービスを開発することにしました。

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(開発中の画面イメージ)*本番は内容が異なることがあります。

DATAFLUCT financial.
(事前登録できますので、メールアドレスを登録してください)

オルタナティブデータは、不動産投資(REIT)、コモディティ、再生可能エネルギー、先物取引など様々なシーンで使われ始めています。DATAFLUCTは、ありとあらゆる「意思決定」に先読みできるサービスを提供していく予定です。

【Relationship Management】

二つ目の領域は顧客や取引先との関係性構築のためのデータ活用領域です。いわゆる、プライベートDMP・CRM・MAなどと呼ばれています。最もデータ活用が進んでいる領域とも言えますが、ビジネスチャンスはかなり多く存在している領域です。

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これまで存在していたのは、サービス提供主と顧客の関係性に着目したばかりのものでしたが、DATAFLUCTでは、サプライチェーンにおける取引関係に着目して、農業領域でサービス展開をしています。

それが、DATAFLUCT agri.です。このサービスは、衛星データや市場データをはじめ、農家とバイヤーのコミュニケーションを透明化することができます。

過去の市場価格、気象データ(温度・日照時間・積算温度など)、および対応する市場価格データを学習させた独自開発のアルゴリズムで、1週間後と1ヶ月後の大田市場における市場価格を予測します。市場価格が高騰することが従来より早い段階でわかるため、原料調達先を再検討でき、仕入れコスト削減にもつながります。また、市場価格が大幅に高騰しそうな場合も自動検知し、アラートでお知らせします。

例えば、漬物にする白菜を市場から追加調達しようと検討していた場合、DATAFLUCT agri.を使えば1週間後・1ヶ月後の価格予測をしているので、そのタイミングでの原価が大まかにわかり、場合によっては調達を早めたり遅めたりといった意思決定が可能になります。

新プロジェクトご紹介「DATAFLUCT insight-search.」

DATAFLUCTがこれまで取り組んでいなかった領域がSNSのデータ解析です。
今回は、マーケターがSNSを活用したマーケティング活動を行うときに、果たして効果があったのか?を振り返ることができるAutoMachieLearningのサービスを開発しています。

具体的には、Twitterのプロモーションの収益貢献度を可視化できるサービス(auto machine learning for attribution)です。企業とSNSユーザーやインフルエンサーとの関係性はずっと悩まされていた課題です。データ分析の力によってこの問題を少しずつ解決していく予定です。

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詳細はこちらの記事をご覧ください。(画像は開発中のイメージです)

これ以外にも、CRM×Auto ML、Targeting×AutoMT、LeadNaturing×AutoMLなど様々な機械学習サービスを提供していく予定です。

【Revenue Management】

三つ目の領域は、稼働率や利回りをアップするためのデータ活用です。日々のビジネスのオペレーションをコントロールするということで、需要予測、ダイナミックプライシング、自動発注、仕入れ最適化などを提供しています。

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これまで実施してきたテーマは、食品スーパー向けの食品廃棄ロス削減の支援サービスです。POSデータ、発注データ、気象データなど様々なデータを集めて、需要予測を行い、自動発注を行ったり、価格をコントロールしたりすることができます。

DATAFLUCT foodloss.

新プロジェクトご紹介「DATAFLUCT revenue.series」

DATAFLUCT revenue.シリーズは在庫の繰り越しができないビジネスにおいて、ビッグデータ需要を予測して、売上(利益額)の最大化を最適化エンジンです。

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新型コロナウィルスの影響を受けて、あらゆる不動産や資源を持つ経営者は頭をかかえました。DATAFLUCTにできることは、ビッグデータを活用して、利回りや稼働率を改善したり、生産性を高めたりするニーズが高まりました。そこで、業界ごとにダイナミックプライシングや需要予測などのビッグデータ活用を前提としたサービス展開を準備してます。

最初に取り組んでいるのは、「駐車場管理領域」です。例えば、スマートパーキングシステムでは以下のような仕組みを実装支援いたします。

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アフターコロナにおける駐車場経営は、データ活用がこれまで以上に重要になります。DATAFLUCTは様々なデータを収集しているため、その場所がどれくらいの稼働率になるのかを予測でき、また稼働率を高めるために、何をすべきなのかをアドバイスできるサービスを作ります。アフターコロナ時代において、ありとあらゆる「在庫」「不動産」「人件費」で問題を抱える企業は、DATAFLUCTまでご相談ください。

【DataPlatform】

最後の領域は、組織内・業界内・サプライチェーンのデータを統合して、各ステークホルダーごとをつなげるデータプラットフォームです。

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DATAPLATFORMの領域は、実はかなり多くの取り組みを行っています。

DATAFLUCT service platform.の取り組みや、DATAFLUCT mobility.を皮切りに、より具体的なプロジェクトに着手しています。データレイク構築支援、機械学習の環境構築支援などもやっていますが、データ収集を効率的に行うために、いくつかのテーマに絞って、データプラットフォームを構築しています。

新プロジェクトご紹介「DATAFLUCT smartcity.」

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更新頻度の高いデータを活用した都市開発のためのデータプラットフォームとして、CO2モニタリング、緑化、人流変化などに取り組んでいます。

新プロジェクトご紹介「DATAFLUCT mobilesales.」

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高級飲食店にとっての新たな商圏を広げるための、移動販売プラットフォームに取り組みも行っています。(9月ごろ、実証実験開始予定)

プラットフォームビジョン

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他にも、リテール、農業、金融、フードテック、不動産などあらゆる業界のデータを収集し、業界に特化したデータレイクで世界のAutoMLやデータ活用を取りに行く所存です。

なぜデータプラットフォームを構築するのか

データプラットフォームを構築したところで、正直なところ、SaaSみたいにわかりやすい売り上げが上がりません。でも、あなたがもしデータサイエンティストならば、業界ごとにリッチで、品質の高いデータセットが活用できたならば、本来の才能が発揮できると思うはずです。年収の高いデータサイエンティストが企業の中で腐っているのを見て、そこにペインがあると気付きました。良い人材を集めるためにも、基盤がとても大事なのだと。

そして、これから先、機械学習アルゴリズムはどんどん進化していきますが、結局のところ、データを手に入れられなければ、業界ごとの、業務ごとに満足できる精度のモデルを構築できないのがわかってきました。これはやってみたからわかったことです。一つの会社でここまで幅広いジャンルの取り組みをしている会社は他にありません。

そこに気付いて、明日の売り上げにつながらないプラットフォーム構築を地道にやっているのが、DATAFLUCTです。

DWH(DMP)のような社内データを蓄積している企業はたくさんあるでしょうが、オープンなデータだけでなく、有料データやイントラネットのデータを業界ごとに収集しまくって、それらを業界関係なく機械学習に使えるようにしていきます。そうなれば、Amazon, Azure ,GCPだけでなく、AutoMLの精度にも勝てると思います。

データを価値に変える仕事。
このように地味ですが、とても楽しいです。
一緒に世界を変えていく仲間、募集しております。