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経営者へ届け!SaaSの現場ニーズが急増する“インテグレーション”を、一気通貫で解決する「datable」の魅力

SaaSのインテグレーション開発を支援する株式会社Datableでは、自社プロダクトと​​SFA/CRMなど複数のツールを「安く、早く、簡単に」連携し、スムーズに運用できる「datable(データブル)」を開発しています。

datableは、BtoB SaaS企業に特化した、ノーコードデータ連携サービスです。“最短1日”で自社プロダクトを200種類以上のツールと連携させることで、エンジニアの工数を削減し、顧客からの連携ニーズに応えることができます。

2022年9月にはシードラウンドにおいて、ALL STAR SAAS FUND、mint、並びに複数の個人投資家より総額2.25億円の資金調達も実施し、サービスを正式ローンチしました。

それを記念し、SaaS企業のビジネスにおいて、ARR成長率を伸ばす施策にインテグレーションが有効である理由を、Datableの投資パートナーでもあるALL STAR SAAS FUNDの湊雅之さんを招き、CEOの高松智明とCXOの池西哲郎が語るセミナーを開催しました。

SaaS専業VCであるALL STAR SAAS FUND、国内外のSaaS企業に精通する湊さんの観点から、Datableはどのように映ったのでしょうか。そして、インテグレーションが「安く、早く、簡単に」実現できることで、SaaS企業にもたらすメリットとは?

(※本記事は、去る9月21日に実施した無料セミナーの内容を再構成したものです)

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“SaaSマニア”が見出した、インテグレーションのニーズ

湊:まずは「datable」に触れる前に、お二人の来歴から教えていただけますか?

高松:株式会社Datable代表取締役CEOの高松智明です。

もともとは楽天でエンジニアとしてのキャリアをスタートしまして、前職は不動産営業支援SaaSなどを手掛けるHousmartのCTOを務めました。約2年前に独立し、5社ほどのSaaS企業で技術顧問として携わるなかで、SaaS企業には導入済みツールとのインテグレーションのニーズが強く寄せられている現状に直面しました。

SaaS企業としては個社ごとのカスタマイズは悪手だといわれますが、契約を結びたいお客様ほど、インテグレーションをお求めになります。その課題をノーコードで解決できれば良いのではないか、と考えたのが「datable」の始まりですね。

ちなみに、僕も“SaaSマニア”なので、ALL STAR SAAS FUNDの“SaaSジャンキー@saas_junkie)”こと湊さんとも仲良くなりました(笑)。

池西:株式会社Datableで取締役CXOを務めている池西哲郎です。

15年ほど前は商社に勤めていましたが、ガラッとキャリアチェンジをしまして、サービスデザインやプロダクトデザインなどにも携わるデザイナーを約10年続けてきました。株式会社BlaboのCDO、MaaS系のスタートアップで創業メンバー兼CXOを務め、現在はDatableです。 

高松:あと、取締役CTOの角井勇哉は、僕と楽天の同期で、その後は複数の企業でCTOや技術顧問を務めていました。角井と池西は、CCCへバイアウトしたBlaboを協業していた仲というのもあって、一緒にワークショップをするような、昔から知った仲なんです。

湊:なるほど、DatableはCEOやCTOが技術トップの経験を持ち、さらに経験豊富なCXOも旧知の仲という関係性があるんですね。ALL STAR SAAS FUNDはご紹介の縁があって皆さんとお会いしたのですが、初対面から高松さんには経営者としての貫禄を覚えましたし、経営メンバーにもチームとしての魅力を感じた理由なのだと思います。僕らも「面白い人たちに会えた!」とワクワクしつつ、投資検討を前向きに進めていきましたから。

SaaS専業VCが5日間で投資を決めた、3つの理由

湊:実際に、シードラウンドではALL STAR SAAS FUNDからも出資をさせていただいたのですが、まさに「datable」はSaaS時代の貴重なツールだと考えています。

高松:ありがとうございます。「datable」は“SaaS企業のためのSaaS(SaaS for SaaS)”を提供しています。SaaS企業の方が抱える自社プロダクトと、他のツールとのインテグレーションにおける課題を一気通貫で解決するサービスです。

SaaSのセールスにおいて、すでに導入済みのツールとの連携リクエストは多く寄せられるものですが、エンジニアリソースの不足や対応の負荷などもあり、導入の障壁になってしまうことは少なくありません。

広く定義すればiPaaSに含まれますが、「datable」はよりSaaS企業が用いることに特化した機能を開発しています。また、SalesforceやHubSpotといった代表的な接続先ツール自体のノウハウも有しており、それらのサポートも併せて提供できているのが、サービスとしての特徴になっています。

ALL STAR SAAS FUNDさんなどから総額2.25億円の資金調達をしたタイミングで、プロダクトの正式版をリリースし、SaaS企業からのお申し込みも開始したところです。

湊:僕らが投資を決定したのは、大きく3つの理由がありました。

一つ目は、日本でもSaaSが加速度的に普及し、インテグレーションに対するニーズも高まっていること。アメリカの市況を見れば初期段階といえる規模ではありますが、我々も市場を見ていく中で、スタートアップを含めて毎年の成長が続いています。

日本政府が主導するスタートアップへの資金注入は今後はより加速していくでしょう。現在は、VCがグローバル規模で投資するうち、ソフトウェア産業への投資額は全体の4割を占めています。マーケットとして確実な拡大が見えているのは、大きな魅力といえます。

5年から10年という中長期で日本市場を考えると、領域ごとのSaaSが生まれていく予兆もあり、今後は「ベスト・オブ・ブリード」の要望を叶えるインテグレーションは絶対的なニーズがあることが予想されます。

二つ目は、Datableというチームの魅力に尽きます。経営メンバーの技術力とマネージメント力はよくバランスが取れており、全員とお話させていただくなかで、「この人たちと一緒に市場を作っていく仕事がしたい」と思わせてくれました。我々はVCですから、あくまでも応援する立場ではあるのですが、ALL STAR SAAS FUNDが目指す「SaaSを一大産業にする」という目標に、メンバーの皆さんと共に近づいていきたいと夢が膨らみました。
三つ目は、高松さんが描くソフトウェア業界の未来像と戦略図に、ロジカルな納得感があったこと。“SaaSマニア”な高松さんがSaaS領域を長く見られ、複数社で技術顧問をされてきた経験からも、それらの説明に我々もワクワクさせられました。実際のところ、投資検討の期間も我々としては非常に短く、5日間で投資をお願いさせていただいたのでした。

導入ツールが増え、連携が必須になっている実情

湊:高松さんは各領域にSaaSが増えていく中で、どういった課題が起こっていくと考え、インテグレーションをテーマにした「datable」を立ち上げられたのですか?

高松:「ユーザー目線」と「SaaS企業目線」の両方から課題が出てくると思っています。最近、“SaaS界のライザップ”ともいわれるVendrさんのレポートを見ると、アメリカのエンタープライズ企業では一社当たり288ものSaaSを導入しているそうです。ユーザー目線で見ればツールが多すぎて連携は必須ですし、その上で細かな業務を高度化せざるを得ません。

それに呼応するように、SaaS企業目線としてもインテグレーション対応は避けて通れないでしょう。「日本のマーケットはアメリカより5年遅れている」とも言われますが、すでに日本でもセールスの現場などから、かなりの企業でSaaSをインテグレーションしている例が聞こえています。

湊:確かにアメリカの事情を見ていても、ソフトウェアをまたいで自動化していく「インテグレーションの効用」は叫ばれていますね。特にテクノロジー企業であればあるほど、枢要な人たちの生産性を上げるための観点に加え、データ活用の観点でも重要視されています。

事業としての生産性やインパクトをいかに高めていくのか。各SaaSという箱に入ったデータをいかに繋いでいくのか。WorkatoやZapierといった事例もその流れにあるでしょう。

高松:海外ではインテグレーションや「ヘッドレス化」の議論も盛んですよね。
湊:先行するアメリカのインテグレーション分野では、ZapierやWorkatoなど、著しい成長を見せています。過去には、Salesforceが買収したMuleSoftのような大きなディールの事例も生まれているんです。インテグレーションのニーズが高まっていることは、直近の動きを見ても実感するところですね。

自社開発や外注よりも「早く、安く、簡単に」

湊:「datable」がSaaS企業に特化されていることで、インテグレーションのニーズはSaaS企業のステージや領域によっても変わっていくものなのでしょうか?

高松:そうですね。まず代表的なところでは、SFA、CRM、MAといった営業管理やマーケティング系の領域はツールとしての歴史も長く、導入社数が多く、ツール自体も乱立していますから、インテグレーションの要望はとても多いです。バックオフィス系も多岐に渡っていまして、営業管理、会計、人事マスターデータとの同期など、幅広く要望があります。

製造や物流といったバーティカルSaaSの目線で見ても課題は多く、オンプレミス対応や内製システムの多さなど、各カテゴリごとにニーズの違いがあるように捉えています。

湊:すでに「datable」はインテグレーションのサービスとして顧客を得てきていますが、お客様の声から「選ばれている理由」をどのように感じますか?

高松:SaaS企業にとっては、自社開発や外注と比較しても「早く、安く、簡単に」インテグレーションできることが売りですし、最もご評価いただいている点になっています。

また、私やCTOの角井をはじめ、SaaSの運用経験を持つメンバーが増えてきていますから、当事者目線でしっかりと運用サポートを手厚くできているところも、選ばれる要因になっているのかなと。

今後は具体的なユースケースで価値を感じてもらえることはわかりましたから、さらに対応できるプロダクトを広げ、機能拡張やサポートの充実にチャレンジしていきます。

湊:話せる範囲で構いませんが、ユースケースの具体例を教えていただけますか。

高松:セールス系のBIツール事業者にお使いいただいています。そのツールは、セールスパーソンごとの営業進捗のデイリーデータを細かく可視化できるプロダクトで、もちろんスタンドアローンでも使えるものです。そこへSalesforce、HubSpot、Googleスプレッドシート、kintoneなどをインテグレーションする役割を「datable」で担っていますね。

「連携できた先の未来」にある経営インパクト

湊:SMB、ミッドクラス、エンタープライズといった企業規模で見ると、どのクラスから課題が増えていきますか?

高松:ミッドクラス以上がメインだと考えています。ツール導入後に既存のオペレーションが組まれているか、そこへアドオンで高度化していきたいニーズが出てくるあたりですね。

湊:業界ごとの課題はどうでしょう?

池西:業界としてはセールス領域はご要望も大きいです。SaaS企業であればCRMなどと連携したいでしょうし、ユーザー側からもよく聞かれます。

あとは、リアルタイム性を求めるか否かでも変わってきます。バックオフィス系ならば月に1回のバッチ作業でも構わないケースもある一方で、フロント業務はリアルタイム性を求められます。物流やECといったリアルタイムが前提となる領域もあります。

湊:なるほど、一口に「インテグレーション」と言っても要望の粒度が全く違うところが、プロダクト開発としても面白くなるポイントといえそうです。

池西:SaaS企業のステージに関して言えば、シード期の企業から相談を受けたときには、まずはプロダクトの価値を高めることを重視し、一旦はSalesforceだけを繋いで機能開発リソースが分散しないように提案させていただくこともあります。

一方で、PMF後のスケールを狙うタイミングであれば、手を広げたいツールの種類も増えてくるはずですから、インテグレーションにも積極的に取り込むことがセールスやARRの成長にプラスになるのではないかと考えます。

いずれにしても、今後はインテグレーションを前提に考え、「連携できた先の未来」をリアリティを持って考えられているのか、その実現が数値面を含めていかに経営へインパクトを与えるのかを、ぜひ一度ご検討いただくことが重要ではないかと思います。

高松:確かに、セールスの現場はインテグレーションのニーズを把握していても、経営層やプロダクト開発のチームが知らないというケースは、かなり直面しています。

湊:僕もいろんなSaaS企業とお話をしますが、この観点は経営陣によって結構な濃淡があるところだと感じます。現場のほうがニーズをつかんでいるケースが多いというのも、おっしゃる通りですね。

ARRの成長&エンジニア工数の削減に効く

湊:最後にぜひ、ズバリ!と、SaaS企業にもたらす「datable」のメリットをアピールしてもらえますか?

高松:インテグレーションによってお客さまの業務フローに入りやすくなり、自社プロダクトがより使われるというのは大きな利点だと考えています。それらをハンドルすることで、今までより顧客層も広がり、販売先の拡大やARRの成長にもつながってくることが期待できます。

また、エンジニア採用はどこのSaaS企業もご苦労なさっていると思いますが、インテグレーションの開発はコストが高い割に独自性が出にくい部分でもあるはずです。「datable」を活用していただき、社内の貴重なエンジニアリソースをコアな機能の開発に寄せてもらえるようになれば嬉しいですね。

池西:実際のところ、現場の方がインテグレーションのニーズをつかんでいても、経営者が認知できていないケースも多いので、ぜひ一度ディスカッションしてみてください。私どもにコンタクトいただけましたら、SaaS企業のシリーズやニーズごとに深いお話ができればと思います。

他ツールとのインテグレーション開発に困っているSaaS企業のみなさま、どうぞ気軽にお問い合わせください!


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この度、Salesforceと自社プロダクトの連携を検討されているSaaS事業者の方向けの無料セミナーを開催することになりました! 当日はSalesforceの基本と連携開発を検討する際に抑えておくべきことを3つに絞り、お話しさせていただきます!

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(文・長谷川賢人)