ゴルフ場の風呂はやばい/社長業回想録

ゴルフ場の社長になってから半年くらい経った頃、ボイラー室に出入りしているメンテンテナンス会社の担当者と会いました。
社長さん(わたし)が居るならぜひ会って説明したいことが‥、と営繕担当者から連絡を受け、すぐに業者がいるボイラー室に行ってみると、なにやら困り果てた様子でした。
話を聞けば、どうも風呂に温水を供給する循環装置の濾過器のメンテナスを、導入後一度も行ってないと。
導入したのはいつだったのかと、機械に貼ってある日付を確認すると、なっ、なんと21年前…。

え〜っ!
一回もやってないの?
なぜ?
と、いい加減な管理体制の責任の所在は業者にあるのでは?という口調で、質問を浴びせました。

すると、(営繕の前任者に)何度も濾過器の石(ろ材)交換をしてくださいと言ってきたんですが、まだ大丈夫でしょ‥と、ずっと断られ続けてきたんです、と。
濾過器の中を見れば、ドロドロは通り越して、真っ黄っ黄のヘドロが石をコーティングするように固まっていて、しかも激しく臭い!

当然、濾過器の清掃、ろ材の石交換を頼みました。
しかし、よくもま〜レジオネラ菌が検出されず、事故も起きなったものだ…。
塩素の注入量が相当に多かったのだろうか…。
そういえば、お客さまから、ここの風呂は温泉みたいな湯ざわりだなぁ、という声があったらしい。
いい評価の感想だったわけですが、濾過されてないお湯でトロッとしていたのか…。と、想像しただけで、杜撰すぎる管理にガッカリすると同時に、お客さまにはも申し訳なく、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。

ゴルフ場のウリはもちろんコースです。
が、温浴施設としての銭湯事業もやっているわけです。
施設管理の優先順位はコースであっても、風呂の管理をサボっていいということはありません。

全国のゴルフ場が、同じような管理だとは思いません(思いたくありません)が、うち(当社)は、ひどい状況でした。

教訓
施設の中古物件を買うなら、点検すべき箇所はまずは水回り。
点検箇所は空調も重要ですが、まずは水回りが基本だと私は思いました。

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