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[大谷さん分析]セイバーメトリクスからみる大谷翔平の二刀流の凄さ

昨今の状況で国内外ともに野球が始まらなくなっていますが、野球のデータ分析は続けていきます。
今年は2年ぶりに投手の復活が期待されます。
下記の記事でも5月の登板を予定に着々と準備が進んでいるようです。

今年は二刀流の姿が見たいものです。
プロに入る前は二刀流はやめたほうがいいと言われていましたが実現してしまうところが世界を代表する選手ですね。
今回は、大谷選手の二刀流の凄さをデータから見てみようと思います。

データを見た結果のサマリとしては、
大谷選手の凄さはセイバーメトリクスにも表れていた!
もはやオオタニサン(ゴンさん風)
2020年は二刀流復活に期待

今回見る指標

見る指標は、野手と投手の試合数、MLBなどでは成績でもよく出てくるOPS、IsoP、FIP、WHIP、から分析してみようと思います。

それぞれの指標の簡単な説明は以下になります。
OPS :得点力
IsoP :パワー指標
FIP :野手による影響を受けない結果(被本塁打、三振、四死球など)のみで投手の能力を評価した指標
WHIP:被安打とフォアボールを足した数値を投球回で割った数値。エラーなどの影響をなくして、より投手の実際の実力を測れる指標

詳しい情報はWikipediaや下記書籍が参考になります。

セイバーメトリクスでも現れている二刀流の凄さ

では早速見ていきましょう。

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	年度	    球団_x	WHIP	OPS
0	2013	日本ハム	1.46	0.660
1	2014	日本ハム	1.17	0.842
2	2015	日本ハム	0.91	0.628
3	2016	日本ハム	0.96	1.004
4	2017	日本ハム	1.26	0.942
5	2018	LAA	    1.16	0.925
6	2019	LAA	    NaN	    0.848

相関係数:-0.146

まずは、OPSとWHIPの散布図を見ていきます。
この2つの指標は、テレビでも表記される最も有名な指標の一つです。
グラフにはOPS、WHIPともに数値による評価のラインを引いてあります。
さらにプロットした点には、その成績だった年を記載しています。
WHIPとOPSを見ても入団した年の2013年はWHIPが悪く、OPSも平均レベルと二刀流の難しさが伺えましたが、2年目以降は評価が非常に良い位置にあります。
2015年はOPSがガクッと下がっておりますが、投手としての成績は最高でWHIPが0.91と素晴らしい評価です。
WHIPとOPSには若干ですが負の相関があるものの(0.146のためかなり弱めです)WHIPもOPSのどちらかは2年目以降非常に良い評価以上です。
特に2016年はOPSが1.004、WHIPが0.96とどちらも最高の評価です。
これだけでも二刀流を実現したといっても過言ではないでしょう。
2018年はメジャーリーグに移っても成績は下がることないことが凄いです。

次にFIPとIsoPを見てみましょう。

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	    FIP	        IsoP
年度		
2013	4.476209	0.138
2014	2.578414	0.231
2015	2.158702	0.174
2016	2.141429	0.266
2017	4.116016	0.208
2018	3.530156	0.279
2019	NaN	        0.219

FIPは奪三振、被本塁打、四死球と投手自身のみにかかわる成績から算出された値のため、真の防御率と言われたりもします。
基本的にはFIPは防御率とほぼ同じ値になりますが、エラーなど安打を考慮していないことから、運の要素が取り除かれています。
使われ方として来年の防御率の予測に使ったりもします。

IsoPは長打力のを表す指標になります。
数値の評価はIsoPが0.15以上で平均レベル、0.20以上で平均以上、0.25以上で素晴らしい評価になります。

グラフを見ると、1年目の2013年を除いてIsoPは平均以上、メジャー一年目にいたっては最高値の0.279です。
メジャーの球場は日本に比べ広いにもかかわらず、日本の時よりもIsoPが良いとは恐るべしです。
FIPについても、パワーがあるバッターの多いメジャーでも3.50程度とまずまずです。
2014~2016のシーズンは2点台と素晴らしい成績を残しています。

下グラフのFIPと防御率の棒グラフを見ても大きな差がないことから安定した投手の成績が期待されます。
投手の成績が安定するのはチームとしてもありがたいです。

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これらの結果を見て思うことはまさに二刀流ですね。
大谷選手というのももはや失礼でオオタニサン(ゴンさん風)と呼ぶしかないかもしれませんw

1年目から多くの試合に出て活躍!

最後に野手と投手の試合数をみてみます。
1年目から毎年100試合近くの試合に出場しています。
もう超人ではないかと思ってしまいますw

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まとめ

大谷選手の凄さはセイバーメトリクスにも表れていた!
もはやオオタニサン(ゴンさん風)
2020年は二刀流復活に期待

今回使ったデータと分析のコードを載せます(有料)

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