【第6節】AXIZ vs OJA まとめ
第6節の後半戦、3ラウンド目の持ち込みや構築、試合展開などについてまとめます。選手の敬称略します。
使われなかったデッキ
AXIZ
ディスカードドラゴンのテンプレート的構築。延長戦でネクロと戦う予定でした。
アザゼル進化で永久的なダメージカットができるため、異形エルフの対策デッキと言われていましたが、エルフ側のローフラッドを使った立ち回りが確立し、見る機会の少なくなったデッキです。しかし、回復力があり盤面処理性能も悪くないため、盤面で戦うデッキ(主にウィッチ以外)と互角に戦えるデッキだと思います。今回は役割が薄く出てきませんでした。
OJA
冥府ネクロです。プロリーグの環境を見ていると、異形や専門店といった尖った性能のデッキが強い傾向にあるため、リアニネクロよりもそれらに弱くなっている冥府ネクロは立ち位置が悪い印象があります。しかし、地上戦同士の戦いなら冥府の方が安定する面もあるため、AFネメシスなどが対面にいた場合、選出される可能性もあったと思います。
ネクロ以外にコンスタントに対応していくことのできる汎用デッキです。延長戦で出てくる予定でした。
2Pick
Rob先行ヴァンパイア vs さに後攻ロイヤル
ロイヤルはデッキがかなり低コストに偏っていたため、マリガンで猛虎をキープしていたのが印象に残りました。中盤まではお互いにじりじりとした盤面の取り合い展開になりましたが、7ターン目にロイヤルが盤面を放置して復讐状態8点までライフを削りました。ヴァンパイアは7点も8点もケア範囲は変わらないと判断し、1点自傷して勝ちにいく盤面を作りましたが、ロイヤルがフェイラン猛虎をきめて見事勝ち切りました。自傷されない、回復、守護、1つでも噛み合わないと勝てないぎりぎりの勝ち方を通したのは素晴らしい勝負勘だと思いました。
構築
Gemo先行エルフ vs 和真後攻ドラゴン
プラントエルフ2枚、リマーガ2枚。
日輪1枚、ゼルガネイヤ入り。
AXIZは試合前の作戦会議からエルフを初手で通すと考えていたようです。実際OJAの持ち込みは異形へのガードが甘く、OJAはネメシスを異形に当てたいが、初手ネメシスは出しにくいと話していました。試合内容は3ターン目に異形を引くぎりぎり間に合うかといった序盤でしたが、スカラーを処理できず、闘技場をダークジェイルに利用されエルフが削り切られる展開となり、OJAが勝利しました。
Rumoi後攻ウィッチ vs Okanishi先行エルフ
猫が1枚まで減って、偉大なる研究が採用されています。猫は能動的にアクションが起こせるカードではないため評価が下がったということでしょうか。面白い調整だと思いました。
マドロスやプライマルなど手札が増えないアクセラレートシナジーを削って他に充てています。ローフラッドが増えているのは今回の試合では非常に重要な要素でしたが、引けませんでした。後述します。
AXIZは後がない状況のため、エルフにウィッチ、ウィッチにネクロ、ネクロにドラゴンを当てて勝つしかないという方針で順番を考えていました。OJAはウィッチの通りがいいためウィッチ選択の話をしていましたが、一度相手の出方を見てから次にウィッチを出しても間に合うのでエルフから選択していきました。AXIZは当て勝ちを上手く作ることができました。試合内容はお互いに序盤に異形、リンクルが引けない睨み合いのゲームが続いていきました。中盤以降もローフラッドがこない、キャルがこないという苦しいゲーム展開になりました。お互いに勝ち筋を押し付けることができない難しい状況のなか最後はAXIZが素晴らしいプレイを魅せて勝利しました。百聞は一見に如かず、ぜひこの試合は見てほしいです。
Chino後攻ネクロ vs マサヤ先行ウィッチ
ハングリー3枚、ギルト1枚。
落石1枚、実験室1枚、調理1枚。
AXIZは専門店読みでネクロを選択しました。OJAは相手のネクロの構築なら専門店でも抜きやすいと判断し、専門店を選択。AXIZは細い勝ち筋を通せる有利なマッチアップとなりました。試合内容は4ターン目墓守進化、5ターン目ミルティオ墓守グレモリーフェイランの展開を専門店が返し切ってOJAの勝利でした。
構築2戦目の土ウィッチのプレイングが本当に素晴らしかったと思います。スーパープレイはスポーツが一番盛り上がる瞬間だと思うので、もっと魅せてほしいです。
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