学びの軌跡

仕事として社外の研修やセミナーに情報のインプットのために参加することは多かったし、会社が受講料支援してくれていたからその権利を最大限活用して純粋な受講者として参加することも多かった。

つまりは、「研修慣れ」している。
これは実は厄介で。純粋な受講ができにくくなる。

“このあとどう展開するのかな?”
“どんなワークやるのかな?”
“このワークの落としどころはなんだろう?”
“どうすればサービスとして提供できるかな?”

など雑念が入るからだ。
仕事熱心ではあるが(自分で言うなという話だけど笑)、一方でどっぷりその研修に浸かって自分の弱いところと向き合うことを潜在的に避けていたという面があったことも否めない。

そんな自分も心の底から純粋に自分の成長のために研修やセミナーに参加するように次第になっていく。特に2016年の春から大きく意識が転換していった。

■意識の転換のきっかけ

2014年、2015年と、2年連続で3ヶ月のグロービスのスクールに通った(会社のお金で)。マーケティングと定量分析を受講した。そして2016年に、3講座目、本業とも密接に関わる【組織行動とリーダーシップ】を受講することになる。

ここでの受講が大きくこの後の人生の流れを変える転換点となる。もちろん当時の自分はそんなことも露知らず受講していたわけだけど…

内容はもちろん、この担当講師との出会いが大きなきっかけとなった。この講座でmustで触れるものではないであろう【U理論】に勝手に深く共感し、そこに魅せられ、学びたいと思った通ってしまった。

そしてその年の3月。その講師の仲間内で行ったファシリテーショングラフィックの勉強会に参加したことから現実が一気に動き出した。

その勉強会終わりの懇親会で【U理論ワークショップ】なるものがあることを知り、その場で平日の夜2.5時間のワークショップに申し込んで行くことにした。そこからはトントン拍子?で進んでいく。

■U理論/リーダーシップ

変容を起こすプロセスを示したテクノロジーがU理論だと今は自分なりに整理しているが、当時はよくわからなかったけど、「なんかそのプロセスって自分も通ったことあるかも。意図的に使えたらすごいかも」と思った記憶はある。

そして、その後、U理論が背景に流れている自身のリーダーシップ開発に資するプログラムに参加することとなる。

当時この入り口の研修を受講するときは、会社に申請して許可をもらってお金を出していただいた。私たちが提供できるひとつのサービスになりうるかを見てきたいということを理由にして…

この受講を契機に人生の流れが一変する。

2016年7月にベーシック編を受講して、このプログラムに魅せられ、最後の講座まで進んでいくことになる。何よりも自分が魅せられたのは、真摯に受講者と向き合うファシリテーターと、短期間ではありながらも「今までまわしてきた自分の根底にある嫌なパターン」に気づかされたことで、世界が広がったことだった。

世界がひらけたという表現は比喩で使われることは多い。まさにその感覚だった。

自分の持つパターンに自覚的になることで、その繰り返してきたパターンは減り(インストールされているならなくなることはないが発症頻度は減る)、負けパターンに陥る頻度が減って気持ちが楽になったのはもちろんのこと、仕事のパフォーマンスも高まった。

どうしても人を扱う仕事なので曖昧な成果でしか表現はできないが、自分の中の感覚として、「生きやすくなる」という風に思ったのは今でも印象に残っている。

そんな出会いから、他の講座にも興味を示すようになり、主にファシリテーターの勉強をするものや、リーダーシップ開発に資するものに自主的に、もちろん自腹で参加することが増えていった。

■インプットからアウトプットへ

そんな2016年からの3年間を過ごし、講座だけでなく本の読書量も増えたりとインプットが蓄えられていったこともあり、昨年からは仕事をまさにフィールドにしてアウトプットを行っている。

自らがワークショップを設計する場面
会社として伝えたいことを伝える場面
社員と向き合ってお話をする場面
課題解決に資する施策を企画し実行する場面

などなど。
会社に対してコンサル的に外から関わってきた2017年までの約10年。2018年からは会社の中から会社をよりよくするためにアプローチを行っている。

そのタイミングもあいまってか組織内人事としてインプットしてきたことをアウトプットさせてもらっているのがまさに今だ。

自らが恐怖と向き合いダイブし続けること
経験して内省するという習慣をつくること
率直に想いをぶつけ合う対話を促進すること

今、まさに取り組んでいる。

そうしたことをきっかけに社員がキラキラと輝いて働けるような側面支援をしていっている。それが自分自身の役割でもあると思っている。

最近、自分が担っている人材育成の仕事について、強く思っていることがある。


あくまでも人を育てるのは仕事ではない。
人が育つような環境をつくり続けること。

それが自分の仕事だとそう思っている。
そんな今の現在地だ。

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