見出し画像

Day2進出! アメリカ最大のポケカ大会に行ってきた NAIC2024レポート

はじめましてボストンでポケカをやっているヤマグチです。

いま私はNAICというアメリカチャンピオンを決める大会の帰りの飛行機に乗っています。幸いなことに目標だったDay2に進出できて、多くのポケカ友達と楽しい時間を過ごすことができました。

機内でしばらく時間もあるので練習期間から大会本番までを振り返る文章を書こうと思います。

海外大会の雰囲気は文章だけではなかなか伝わりづらいですが、なんか楽しそうだなと思ってもらえたら幸いです。

デカピカチュウがお出迎え

ポケカの海外大会についてはとても良い記事があるので、まだの方は今すぐこちらを読むことをおすすめします。

以下は海外大会の形式などが、なんとなくわかっている前提で書いてます。

結果

NAIC 2024  8-4-3 Day2進出 最終順位 175位 / 2692人参加

デッキ: ルギア
Day1 6-2-1
R1: ロストドラパルト LW-
R2: ロスバレ WLW
R3: ミライカイナ LWW
R4: サーナイト LWW
R5: サーナイト LL
R6: ピジョドラパ LWW
R7: サーナイト LL
R8: サーナイト LWW
R9: ルギア WW

Day2  2-2-2
R10: サーナイト LL
R11: リザードン LWW
R12: カビゴン WL-
R13: タケルライコ WW
R14: タケルライコ LWL
R15: サーフゴー WL-

大会前の準備編

デッキ選択

レガシーエネルギーが追加されてめちゃめちゃ強くなったと思っていたので素直にルギアを選択。サーチではなく己の引きによってドローで試合を決めるのがカードゲームらしくて個人的に好き。

練習時間が少ないので2週間ほど前にはデッキをルギアに固定。あとは細かな調整にとどめた。オンライン大会の結果を見てもデッキを迷わずに、ただルギアが戦いやすいメタゲームになってくれと祈ってすごす。

デッキ構築

デッキのベースは大会で勝っている普通のルギアですが、一枚一枚を精査して、自分なりにNAICのルールと自分のプレイングに合ったデッキに仕上げました。一枚一枚あーだこーだ考えて入れたり抜いたりを繰り返しながらデッキを作るのってカードゲームやってるって感じがしてホント楽しいですよね。

デッキリスト

  デッキリスト

方針

ルギアはデッキパワーがあるので、相手に対応するのではなく、強く動いて相手に対応させる試合をするデッキを目指した。大会は1日で25戦くらいやる長期戦なので自分にとってはそのほうがミスが少なく抑えられると考えて方針を決めた。

ルギアは短いターンで圧倒的有利を作って勝ち切るのが勝ちパターンだと思っているので前半で使いたいカードを厚く、終盤使うカードや特定のマッチでのみ有効なカードは最小限にするようにした。50分の時間内に3戦終わるようにプレイしたかったので、ねばって逆転するカードは積まずに負けそうならあっさり投了することにした。

採用カード

ポケモン

ルギアv x4
とにかく1ターン目に並べたい、ガチグマ、ネオラントの弱いポケモンでスタートしたくないので1枚しか使わないマッチもあるけど最大枚数搭載。ネストボールではなく現物にしているのはスーパーボールからのヒットしやすさとスタートのしやすさを高めるため。個人的に初期手札7枚を0枚目のスーパーボールと呼んでいる。

ルギアvstar x3
ほとんど1枚しか使わないけど、2ターン目までに引きたいため2枚にはできなかった。これをサーチできるボール類はアーケオスを持ってくるのが優先のため、なるべく博士などから直接ドローしたい。
アーケオスを博士でトラッシュしながら引く7枚でこいつを引けるかどうかが序盤の山場になりがち。

チラーミィ x4
複数並べたい、1ターン目から置きたい。いつでも来てほしい。スタートしてもいいポケモンなので4枚。ドラパ、マシマシラ、がいるのですべてHPは70

チラチーノ x3
強いからいっぱい入れてもいいが、だいたい1回か2回しか攻撃しないので4枚目の優先度は低い

アーケオス x4
これ以外ない

テツノカイナ x1
すごく強いし好き。これのおかげでサイドを2-2-2で取って最速で勝つルートが撮りやすい。サイド2枚取りながら必ず処理しなければいけないポケモンとしてバトル場に鎮座しベンチのアーケオスやチラチーノを守ってくれる。

ネオラント x1
最後に余ったボールがボスやナンジャモに変わる。ごっつぁんにはとても弱い。サポートを1枚削って2枚目を入れてもいいと思う。

ガチグマ x1
最後のアタッカーとして省エネなので強い。タケルライコ、テツノカイナなどルギアで取れないポケモンをサクッと倒せる。デメリットはスタートするとベンチに引くためにジェットエネルギーを引かないと攻撃できないのできつい。デッキに必須ではないが勝率を上げてくれる1枚だと思うので採用。

ハイパーボール x4
これ以外ない

キャプチャーアロマ x4
試合を決めるネオラントやチラーミィを持ってくる魂のコイントスになりがち

スーパーボール x2
序盤欲しいポケモンのルギアv、チラーミィ、アーケオスをそれぞれ最大枚数投入することでスーパーボールの価値を高めているつもり。そのせいで枠が足りなくなってスーパーボールの枚数を削ったので本末転倒な気もする。本当は4枚入れたい。


ジャミングタワー x2
スタジアムは何にするかかなり迷った。
シンオウ神殿を割るためにスタジアムは最低2枚は入れたい。選択肢はテーブルシティかジャミングタワー。テーブルシティは序盤のために先にプレイすると肝心のシンオウ神殿を割るときに使えなくなってしまう。なんだなチグハグな使用感が気に入らなかったのでジャミングタワーにした。サーチができないのに1枚ずつの採用は逃げだと思うのでジャミングタワーと心中することにした。

博士の研究 x4
アーケオスをトラッシュできる。大量ドローできる。序盤に強すぎるので4枚。

ボスの指令 x3
4枚にするかすごく迷った。序盤を強くするという方針なので涙をのんで3枚。代わりにセレナを採用して3.5枚くらいの気持ち。

セレナ x1
アーケオスをトラッシュできるカードの枚数を増やしたいので採用。博士0.5枚 ボス0.5枚くらいの気持ちで採用。代わりにゼイユでもいいと思う。

ナンジャモ x2
アーケオスを捨てるわけでもなく、ボスのように試合を決めるわけでもないが、使うとなんだかんだ強いので2枚採用。手札にエネが詰まったときに山に戻せる。好みで増やしたり、代わりにゼイユやジニア、ハマナのバックアップ、ネジキにしてもいいと思う。

エネルギー

練習での使用感からエネは17枚にすることにした。入れたいカードがあるとついついエネを削りたくなるがぐっと我慢

レガシーエネルギー x1
このデッキの肝。枠がピンクだからサイド落ち確認がしやすいのは運営の優しさだと思っている。

ギフトエネルギー x4
最強

ジェットエネルギー x4
強い

ミストエネルギー x4
ドラパ、ヤミラミからチラーミィを守れるのがとても偉いので4枚。ギラティナやトドロクツキexの即死も防げる。

ダブルターボエネルギー x3
エネ枚数を節約できて強い。一方で貼ってしまうと一撃で倒せなくなるポケモンも多い。結果的に山に残っていてもつけられず腐ることがあるので1枚減らして3枚。使いにくい対面では逃げるエネルギーや打点が20下がっても倒せるときに積極的に使っていきたい。

Vガードエネルギー x1
ダブルターボを減らしたぶん何か特殊エネをいれたいので採用。ミストとvガードを貼るとギラティナから倒せないルギアを作れる。ルギア戦でチラチーノに貼るとネオラントから倒されない。など小ネタを覚えておくと貼るとき迷わない。大体の試合は無色エネになりがち。

不採用カード

検討したけど採用しなかったカード

水オーガポン
盤面によっては試合を決めるほど強いが、下記の理由から不採用。
テツノカイナでもいい場面が多い
マナフィ置かれると使えない
盤面からエネが消えるので、前半で押し切るという方針に合わない
入っているかもと思わせるだけでも強い

ハバタクカミ
テツノイバラへの回答、かつ、ロストを止められる、アタッカーとしてもサケブシッポやフワンテをベンチに戻して2枚取りできるなど強いが、妨害して勝つ方針ではないので不純物として抜いた。ロストにはベンチ呼び出しに加えてテツノツツミも入っているので1枚で勝てるほどの対策札ではないと思った。

クレッフィ
テツノイバラへの回答、かつ、かなりいろんな強い特性を止められる(キュワワー、ゲッコウガ、ロトム、オーガポン、ミライドンなど)。アタッカーにはなれない。ネオラントのアクアリターンから前に出すポケモンとしてはちょうどいい。方針に合わないので不採用。

ハマナのバックアップ
レガシーエネを戻せる。改造ハンマーで置物にされたカイナを1枚で再起動できる。ピン刺しでもネオラントからサーチできるので十分狙える。ガチグマや序盤捨ててしまったチラチーノを戻すこともできるなど強みはあるが、序盤は使えないカードで不要なマッチもあるので方針に合わず不採用。
しかし大会を通してやっぱりいれるべきだったと一番思ったカード。サーナイト大量発生で改造ハンマーしながらサケブシッポでアーケオス倒す動きがカイナとアーケオスを同時に機能停止させられてきつすぎたため。

ジニア
アーケアーケやチラーミィ ルギアvstarなど持ってこれて便利。進化ポケモンが欲しいときにキャプチャーアロマ使って裏でもネオラント経由して進化を持ってこられるなどメリットはあるが、手札が増えない。ハイパーボールとセットじゃないとアーケを捨てられない。これに序盤でネオラント使うのが微妙だと感じたので不採用。
サーチしなくても博士で引いたらええやん。


ゼイユ
先行で引ければ爆発力は高い。博士を全てゼイユに変えたデッキを試してみたが、5枚と7枚の差が思ったより大きく安定感が落ちすぎる印象。序盤デッキを掘る枚数が中盤のボスを撃てるかどうかに繋がっていくので博士のほうが強いと思った。数枚の採用では先行1ターン目に引ける可能性が低すぎてお荷物。
はじめはなんとか上手く採用できないか検討していたが、落ち着いて、もし、このカードが新弾ではないと考えたら、別に無理して入れなくてもいいなと思えたので不採用。

ネジキ
序盤のカードではないので不採用。ネオラントをチラーミィに変えて進化する動きは強いが、素直にチラーミィを複数並べたほうがいいと思う。

ネストボール
ルギアとチラーミィの現物を増やしたので不採用。1番持って来たいアーケオスが持ってこれない。ネオラントに繋がらないのは痛い。

テーブルシティ
ジャミングタワーの採用理由に書いた通り。先に貼って使ったら、シンオウ神殿を割るために使えないから不採用。

大会当日編

開会式はニューオーリンズ伝統のパレードから

Day1 6-2-1

R1: ロストドラパルト LW-

お互い初戦で緊張していてプレイが慎重になってしまった。時間足りずタイ。

カイナで2枚、ドラパルトをチラーミィからワンパンできるとサイドレースで勝ちやすい。

ダメカン置かれたポケモンにミスト貼れば2枚取りされにくくなる。


R2: ロスバレ WLW

最速でごっつぁんを2発打って、カイナを倒される間に、チラーミィ2体用意して勝ち。3ゲーム目に本日初の初手ハイパーボールアーケアーケ GG

ハバタクカミを抜いたのにいきなりロスト系2連戦で焦る。

1勝できて緊張がほぐれる。


R3: ミライカイナ LWW

かなりきつい組み合わせ。相手は後攻取るので先行固定の組み合わせ。相手が動けない、ジェネレータ当たらないお願いするしかない。1ゲーム目はこちらチラーミィのみで後攻1ターン種切れ負け。その後、運良く相手が2回事故って勝ち。

最後相手のジェネレータが1枚でも当たれば負けだったが祈りが通じてノーヒットで勝ち。ジェネレータの5枚を相手がポーカーみたいに1枚ずつ僕にもみえるようにオープンしてくれたのでめっちゃドキドキして楽しかった。お互い健闘を称える熱い握手 GG

R4: サーナイト LWW

キツイ組み合わせ。改造ハンマーではなくシンオウ神殿だったのでカイナを押し付けたらなんとかなった。最後は博士でジャミングタワー引ききって勝ち。

R5: サーナイト LL

またサーナイト。。。大会の雰囲気的に上位プレイヤーがサナでルギアをエサにしているようだ。食われたくない。

最速カイナで突っ込むが改造ハンマー、スタンプ、サケブシッポでアーケオス狙撃のフルコースを喰らって負け。ペパーでサーチできるハンマーでカイナが機能停止するのがキツイ。


試合のインターバルは休憩エリアにみんなで集まって励まし合う

R6: ピジョドラパ LWW

あまり覚えていない。ルギアでロトム、チラチーノでドラパをワンパンできれば2-2-2で取って勝ちやすい。神殿ナンジャモから負けないように盤面をなるべく強く。

R7: サーナイト LL

またまたサーナイト。ハンマーでカイナが機能停止してアーケオス刈り取られて負け。キツイ。

Day2行くにはもう後がない残り2戦勝つしかなくなるし、相手も同じ状況なので緊張感高まる試合になる。とにかくミスしないように心がけた。

R8: サーナイト LWW

大事なところでまたサーナイト。1ゲーム目こちら事故って出遅れたので早々に投了して残り2ゲームに全てを賭ける。サーナイトは時間かかるので早く投了しないと3ゲーム終わらない。2ゲーム目相手が事故ってキルリアがバトル場の1体しか並ばなかったのでチラチーノに手張りで倒してペースを掴みそのまま押し切って勝ち。

3ゲーム目こちらぶん回って先行2ターン目ごっつぁんで2枚取ってお祈り。カイナもレガシーも生きたままターン返ってきて押し切って勝ち。相手ハンマーサイド落ちだった。ついてる。

R9: ルギア WW

たのむからもうサナだけはやめてくれと思いながらお互いタネなしで手札見せ合うとルギアミラー。さんざんサナとあたっていたので五分五分の試合ができることが本当に嬉しい。フェアに殴り合ってどっちがDay2行くか決めようと相手とバンプして試合スタート。

1ゲーム目は接戦の中盤戦でvガードをつけたこちらのチラチーノをネオラントで倒せると勘違いして攻撃するミスが相手に出てしまいそのまま勝利。

勢いに乗って2ゲームは後攻から初手アーケアーケを博士の研究でトラッシュしながら盤面強くならべきってそのまま押し切り勝ち。

お相手負けた直後なのに握手して、おめでとう。いいプレイだったよ。明日がんばれ!って応援してくれてまじでいいヤツニキ。明日もがんばろう!

グッズが売ってる特設ポケモンセンター

Day1通して4回のサーナイトを2-2にできたのは運が良かった。ルギアの爆発力があればどんな壁も越えていけるはず。

DAY2編

飛行機がそろそろ着くので一旦ここまでにして続きはまた書いてアップします。
続き書きました

決勝戦めちゃ熱かった
みんなで一斉に入場

Day2  2-2-2

Day2は約3000人いた 参加者も300人ほどに絞られ、見覚えのある有名選手がゴロゴロいる魔境に。Day1ギリギリの成績で抜けてきましたがまだ全勝すればトップカットや賞金獲得のチャンスもあります。1つでも多く勝てるように気合が入ります。

R10: サーナイト LL

気合を入れて臨んだDay2初戦はまた不利対面のサーナイト。Day2のメタはDay1トップのルギア、2位のライコポンを抜いてサーナイトがトップに。丁寧にアーケオスを狩られて負け。サケブシッポのHP80にしてくれ。

R11: リザードン LWW

今大会初のリザードン。シンオウ神殿とハンマーの両採用でルギア対策していたがなんとか勝ち。最後は相手の神殿ナンジャモからトップで引いたボスを叩きつけて勝ち

R12: カビゴン WL-

有利対面なので勝ちたかった。1戦目はルギア、チラチーノ、アーケオス1体の形を作ってロトム優先して取りながらサイドをガンガン進めて勝ち。2戦目ガチグマスタートから事故りまくって10ターンくらいルギアvが引けず。モタモタしてるうちにイーユイと野盗姉妹で山を削られまくって負け。手札エネだらけになってからナンジャモが引けず2枚とも落とされたのが痛かった。ナンジャモがドローできれば山を増やして時間切れで勝てそうだったので粘ってしまった。

R13: タケルライコ WW

殴り合い。ジャミングタワー温存してガチグマと合わせてライコ取って勝ち
2ゲーム目は手札きつくてポケストップ回したらアーケ2枚落ちた。相手かわいそう。

R14: タケルライコ LWL

序盤遅れを取らなければ、2-2-2で取って勝てる組み合わせ。遅れを取ればそのまま持っていかれる。この組み合わせは後攻とってもいいかもしれないと思った。

R15: サーフゴー WL-

HP260がチラチーノでしか突破できないがチラーミィは月光手裏剣の的になってしまう駆け引きがある。
ルギアでパルキアが進化する前にボスで倒せると手裏剣が来ないのでチラチーノに進化する時間を作れる。ということに気づいたのは2ゲーム目が終わってからだった。
最後は劣勢だったがサイド1枚のポケモンしか出さないようにしてタイに持ち込んで終了。

最後に

NAICで本当に多くのプレイヤーと知り合えて、たくさんポケカして、美味しいものを食べて、たくさんカクテルを飲んで幸せでした。

みなさんもぜひyoutubeで中継をみてみたり、チャンスがあれば海外大会に挑戦してみてください!

WCSに出場する選手とも多く知り合えたのでWCSは彼らを配信やTwitterで全力応援しようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?