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ターリッヒ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集(1977-81年)

 日本において弦楽四重奏といえばアルバンベルク弦楽四重奏団てな感じで彼らの一回目のベートーヴェン全集が1978-83年大手EMIによってスタジオ録音されていた同じ頃、マイナーレーベルのカリオペがチェコのターリッヒ弦楽四重奏団による全集を。
 師匠筋のラサール弦楽四重奏団によるベートーヴェン後期弦楽四重奏集(1972-77)はその鋭さに魅入られ今でもよく聴いてますが、シンフォニックなどと評されていたアルバンベルク弦楽四重奏団の演奏はどうも合わなかった。
 ターリッヒ弦楽四重奏団の演奏は一聴して全く違う価値観を感じさせる録音で残響を抑えた近い直接音、その親密さに直ぐピンときて以後彼らの録音は皆愛聴しています。

 アルバンベルクの弟子筋で例えばベルチャ弦楽四重奏団、悪くないんですが…それよりもアリーナ・イブラギモヴァらのキアロスクーロ弦楽四重奏団が新たな「親密さ」で興味をそそります。

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