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フィリップ・グラス 「ザ・フォトグラファー」(1982) / フリオ・コルタサル 「南部高速道路」(1964)

 私にはこの二つは切り離せない、同時期に接してどちらにも仰天した。フィリップ・グラスで最初に聴いた曲かどうかは定かではなくなってるが、(LPレコードで)最初に買った一枚なのは間違いない。ジャケットも素敵だったし衝撃でした。キャッチーな前半に中間部は後に「浜辺のアインシュタイン」の残りアイディアと理解できたヴァイオリン独奏のフィーチャー、で何よりも最後の長大なクレッシェンドが今聴いてもカタストロフです。

 「南部高速道路」はおそらく古本屋で手に入れた雑誌「ユリイカ」のバックナンバー(1983年7月号)、特集ラテン・アメリカ文学という見出しに惹かれ購入し読んでほんとに痺れた。現在でも岩波文庫の短編集で読めると思いますが。日常なのだがどっかからズレて行き異常な日常となって…変容、崩壊、喪失が同時期に知ったthe photographerの第三幕と分かち難くなっている。カタストロフ。

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