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シリアスな(?)プーランクその3 エクスュルターテ・デオ, サルヴェ・レジーナ, 人間の顔

 (承前)フランスの合唱団の古めの録音は(プレートルも含めて)今の耳には合唱の精度に難があって、清らかさが欲しいこれらのモテットでは新しい録音の方が優っていると感じます。小品エクスュルターテ・デオ、サルヴェ・レジーナ(いずれも1941年)も聴く事ができます。サルヴェ・レジーナといえばカルメル派の幕切れですがそれとは異曲です。
 そしてカンタータ「人間の顔」(1943年)。無伴奏のダブル・ミックスコーラス、二つの混成四重唱のための曲です。これはもう、エリュアールの詩と密接に同化出来るプーランクの真骨頂で、これこそ対訳を手にしっかり聴いていただきたい。このような詩が書かれこのような曲が作られた奇跡を感じます。
 ハルモニア・ムンディ・フランス盤は残念ですが言葉が不明瞭過ぎてお勧め出来ない。ラテン語歌詞の宗教曲でも実はもう少しクリアが欲しいかも。理想的に思えたのはロランス・エキルベイ指揮アクサントゥス盤でした。

これもみつけてしまった。


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