私の家の前の公園で起こったこと

 私の家の前には住宅街にしては大きな公園があります。
この公園が騒音を出すようになった経緯を書き記して置こうと思います。

「街の中の大きな公園」と言われて皆さんはどうイメージされるでしょうか。

樹木に囲まれその内側に散歩道があり遊具やベンチや広場がある。

 恐らくこういった風景が浮かぶのではないでしょうか。私の家の前の公園もそういうごくありふれた公園でした。

 しかし、あるときバスケットコートが設置されました。そのスペースを確保するために樹木がたくさん伐採されました。子供用の遊具が邪魔だったのでぎゅっと端の方に押し込められました。大きくて立派な遊具が設置されました。

 これだけだとちょっと気になるところはあるものの問題はそれほど起きないように思われるかもしれません。ところが公園内で人の流れの玉突き事故が起きたのです。

 立派なバスケットコートだったため遠くからも人がたくさんくるようになりました。毎日常に10人ぐらい居ます。朝から大学生ぐらいの人たちがずっといます。

 今までそこで遊んでいた子どもたちは移動した遊具で遊ぼうとします。しかし、バスケットコートに入れない中高生が遊具で遊ぶようになりました。大きくて立派な遊具は中高生ときには大人も入り込んで遊べるサイズだったのです。

 遊具が使えない子どもたちはボール遊びをすることにします。いままで砂場で遊んでいた幼児はボールが飛んでくるので小学生が帰ってくる時間には遊べなくなり帰るようになりました。

 綺麗になった公園は周辺の子どももたくさんくるようになりました。スペースが足りなくなりました。ボール遊びはスペースがたくさん必要です。

 そこで場所を確保できない弱い小さい子どもたちは公園の外の歩道で遊ぶようになりました。中高生もそこでスケボーをするようになりました。そこは今までは自転車や犬や老人の散歩道でしたが通れなくなりました。

 また、周囲を囲っていた樹木が伐採されたので遊ぶスペースは公園の敷地ギリギリまで広がっていました。住宅までの距離は以前の半分ほどになっていたのです。

 そしてそして・・・押し出された子どもたちが遊んでいるのは私の家の目の前です。物凄い騒音が発生するようになりました。

 声の騒音はある程度距離が取れればそれほど気になりません。私は長年公園の前に住んでいたので騒音に対しては普通の人よりかなり騒音耐性があったと思います。しかし、今の公園はその限度を超えてしまいました。感覚は破壊され音に敏感になってしまいました。

以上が私の家の前の公園で起こった”人間玉突き事故”です。先人が工夫してレイアウトした公園を現代のお役所が一瞬にして破壊したのです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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