騒音被害者は何故引っ越さないのか?


 私は騒音被害を受けている側なので被害者目線で回答してみたいと思います。

 集合住宅・公園・道路族etc.様々な騒音がありますがその窮状を訴える人たちに最後に投げかけられる言葉は決まって「嫌なら引っ越せ」です。
 出来るならばとっくに引っ越しています。人には様々な事情があるのです。無理ならば我慢しろと言える、思ってしまう人とは永久に分かり合えないと思います。彼らが同じ目に遭ったときやっと理解するのでしょうけどそのときにはもうその人の味方もいません。

 愚痴はさておき、今回は引っ越せない理由を3つほど挙げてみたいと思います。たいして面白い記事ではないと思いますが何か一つでも知らなかったことが伝われば幸いです。

愛着・しがらみなど

 土地や建物が先祖代々のものであるとか苦労して手に入れたものであれば手放したくないと考えるのは普通だと思います。騒音か売り飛ばすかどっちか選べ!と平気で言える人は人の心を失ってるのではないかと思います。

お金の問題

 賃貸であっても引っ越し代金や退去費用がかかります。持ち家であればさらにかかります。そしてその場合はかなり損をしてしまいます。場合によっては数百万円単位になるでしょう。不動産価格はあがっているのでは?と思うかもしれませんがそれは一部地域の話です。持ち家を売り払う覚悟はしたけど売れないという人も多くなります。なぜならば騒音という欠陥を抱えた家は売れにくくなるからです。公園前ならば一目瞭然ですし、道路族であっても分かっている人ならばすぐ分かってしまいます。

理不尽に対する怒り

 騒音被害を訴えている人の多くに共通するのが「或る日突然生活が破壊された」という後発的な騒音発生です。自分には何の非もないのに環境が悪化する。それなのに自分が出ていかなくてはいけないなんて納得できるものではないでしょう。

解決に期待してしまう

 被害者は何もせずに愚痴を言っているのではないです。みんなちゃんと解決しようと出来る限りのことをしています。相手に直接言う、役所や警察に相談するetc.
 日々の生活を頑張りながらその合間に解決に向けて色々と出来ることを探して実行しています。苦情を言ったら暫く騒音が止んだとか、騒音を出している人が先に引っ越ししていくのでは?とか、騒いでる子どもが大きくなったら平穏が戻ってくるのでは?とか色々考えます。そうこうしていく内に時間だけが経過していくのです・・・

 騒音問題は100個あったら100通りです。まだ色んな理由があると思います。すべてを挙げていたらきりがないので今回は良くあるケースを解説してみました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。貴方の人生が騒音とは無縁でありますように。


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