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人は心

私は、2人の子供が3歳と2歳の時、
ヤクルトさんに誘われて、仕事をしたことがあります。

上の子は幼稚園児だったので、幼稚園に送ってから、下の子を連れて、出勤していました。

子供は、親の都合に合わせて、いつも元気とは限りません。ぐずったり、逆に頑張っていたり、、

ごめんね。ありがとう。
と、いつも2人に言っていました。

やり始めたからには、頑張りたい。

ピンポーン♪
『こんにちわ!ヤクルトです!!』

初めの3ヶ月は、
あの元気な声がだせなくて、
ベルを押すのが怖くて、
雨や、バイクに慣れなくて、
そして、仲間のサバサバ感についていけなくて、
本当に辛い日々でした。

『ママ、頑張れ!』

自分も大変だろう2歳の息子が、
自転車の前のイスから、
後ろを振り向いて、笑顔で言います。

しょぼくれてなんていられない。
私の応援団の為にも、
自慢のお母さんにやらなきゃいけない!!
自分の殻を破って、大きな声で、笑顔で、
頑張りました。

半年もすると、私は、
すっかり職場のみんなと仲間になり、
お客さんと、笑ったり、
雨も、バイクもベルも、怖く無くなっていました。
売上も順調で、楽しくなっていました。

慣れてきた頃、
なんとなく、

あれ?

と思うことが何度かありました。

私は恥ずかしながら、

いい車に乗って、 
いい服を着て、
いい家に住んで、
金持ちの人が『出来た人間』

と、思い込んでいたいたのです。

でも、
あれ????

いろんな人に触れ、
いろんな話をして、
いろんな場面を見て、

『違う』

と感じ始めたのです。

一人暮らしのおばあちゃんの家に配達に行っていました。

寒かったろ?偉いね、頑張れ。

いつも暖かいお茶を入れてくれました。
決して裕福ではないだろうと思うのに、
帰りに、りんごやお菓子を持たせてくれます。

ある時は、自分の着なくなったセーターを解いて、私にセーターを編んでくれていました。 
決して上手ではありません。
でも、涙があふれました。
私にくれたくせに、
おばあちゃんは、
ありがとう。ありがとう。と
言うのです。

その時、初めて気付きました。

そうだ、人は心だ

学歴でもない、見てくれでもない、
人は、心なんだ!!!!

私自身、そんな考えだったから
そんな風に周りを見ていたのでしょう。
恥ずかしい、、
そんな28歳の私の気づきでした。

その時から、わたしは、どんな自分も
恥ずかしいとは思いません。

私は、その後、
調理師の免許をとり、
47歳で、夢の病院の調理師になりました。

20歳くらいの子たちの間で、同じ仕事量、
年下の子たちに頭ごなしに怒られて、
足がもげるかと思うほど、早く歩き回り、
辛くて泣きそうになっても、
歯を食いしばって頑張りました。
死んでもやめるもんか!!と
股関節が痛くても、這ってでも仕事に行きました。

カッコ悪いなんて思わない

だって、
人は心だから。

私の中で思い込みが変わった事で

どんな場所でも
いくつになっても、
挑戦していけるんだ。

あの時きづかせてくれた
優しいおばあちゃん。
応援してくれた子供達。

ありがとう

こんな私のnoteを
読んでくださった方
ありがとうございました。

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