『七転びキッチン』は2年間の歴史に幕を閉じます。今までありがとうございました。
お久しぶりです。七転びキッチンの相方です。
今日は大事なお知らせです。
タイトルにある通り、『七転びキッチン』は本日付で活動を終了します。
今回は『七転びキッチン』が作られた経緯から、どんな活動をしてきたのか、そしてどうして活動を終えるのかについて話していきたいと思います。
『七転びキッチン』誕生
これは、一人の天才が引き起こした、奇跡の物語である。
それは突然のことだった。教室のドアが開き、そこには見知らぬ男が立っていた。
ゼミ選に向け、せわしなく作業していたゼミメンバーたちの視線が彼に集まる。
「――――あ、おお! いや一瞬誰かと思ったわ!」
沈黙を破ったのはサークだった。
その立っていた男、彼こそが3回生にして新メンバー、嵐のような状況の中、嵐の如く現れ、嵐の如く去っていった天才なのである。
のちに彼はゼミのプロジェクトとして、『甘味処プロジェクト』なるものを始めた。
「甘いものが好きな男性を救いたい」
その一心で様々な案を練った。
男性向けスイーツの少なさ、スイーツパラダイス等への行きづらさ、スイーツ自作の難しさなど、様々な要素を考えた結果、一つのソリューションを選んだ。それが、
「スイーツを自作し、その失敗談をYouTubeで発信する」
である。
彼はYouTubeチャンネル『七転びキッチン』を開設し、すでに失敗動画を投稿していた。
その名の由来は、失敗動画を投稿するところから「七転び八起き」、料理を扱うチャンネルということで「キッチン」、その二つを使って『七転びキッチン』である。
また、アイコンはダルマが転がっているイラストで「七転び八起き」を表現。
――――出来すぎている。私はそのブランドを作る能力に一目惚れしていた。
私は彼の何をしでかすかわからない部分に期待を寄せ、動画作りがしたい、面白そうという気持ちで彼のプロジェクトに参加した。そんな動機、起業の科学を前にしてとても言えないが。
しかし愚かだった私は、そのソリューションに釣られ、課題の質を高めること叶わず、遅れて入ってきた彼をうまく引っ張ることも出来ず、結局プロジェクトはうまく行かないまま終わってしまった。
そんなこんなでプロジェクトの期間が終了した後、彼とは連絡がつかなくなってしまった。今後も『七転びキッチン』を続けるのか、そんな話は闇の中へと消えていってしまった。
そして私は数か月後、noteを始めた。
名前は『七転びキッチンの相方』だ。
私はそのプロジェクトでの出来事を忘れないように、同じような過ちを犯さないように「戒め」として、
そして、『七転びキッチン』という存在が消えてなくなってしまうのは寂しい、そんな「愛着」の気持ちから、
『七転びキッチン』という名前を引き継いで、ハンドルネームとして使うことにした。
noteでは、どうでもいい話、イラストやアニメーション、さらには卒業論文の進捗なども書いた。
その間も、私は七転びキッチン所属の『相方』と名乗り続けた。
なぜ?
もう料理動画なんて出さないのに、
もう彼は戻ってこないのに、
ただ、
なんとなく、
この名を使っている限り、
大学生活で唯一といっていい、ゼミでの思い出は、
ゼミでの繋がりは、
消えない、
そんな願いも込められていたのかもしれないと、
最近になって思うのである。
近況
そうして約一年間、私は『七転びキッチン』の名を借り、note、YouTubeにて活動を行ってまいりました。
最近では、私がYouTubeに投稿した、小池都知事の服を弄るジョーク動画がいわゆる「バズり」まして、
小池都知事の服が仮面ライダーファイズっぽいと話題になったことを受けて作成した動画。此度の安倍総理辞任のタイミングで火が付き、バズった。
3週間で85万回再生、チャンネル登録者数は20人から392人となりました。
また、Twitter、ニコ動、TikTokなどに転載され、各SNSでもそれなりの再生数を叩き出しておりました。
新型コロナをネタにし、テドロスさん小池さん安倍さんを面白おかしく素材として使った動画です。不謹慎だという声もあり、再生数がいくら伸びても、とても誇らしいとは思えませんでしたが、
発想や編集技術、動画の構成などは褒めていただき、映像制作の励みになりました。
ゼミ生を題材にした小説『アイデンス~経営の棋士~』は、プロローグだけ書いて休刊となってしまっています。
構想は最終回まで完成しているのですが、「会話文が書けない」という致命的な問題にぶち当たり、筆を置くこと余儀なくされました。
そうです。コミュ障を極めると「普通の会話」が想定できず、キャラ同士を会話させることすら出来ないのです。全編ナレーションでなら書けますが…
ですが今後もしかしたら復活するかもしれません。無事書き上げた暁には、印刷所なりで単行本を精巧に模した作品に仕上げ、届けに行きます(金は取る)。
そしてもう一つ、BGM制作というのも始めました。
DTMで音源を作成すること自体は3年前からやっており、主にギター動画を作ったりしていたわけですが、
動画制作の延長として、動画内でBGMや効果音として使えるものを作ってたりします。
本題
さて、近況も済んだところでやっと本題に入るわけですが、活動終了にはいくつか理由があります。
一つ目は、どこかで付けなければいけない区切りだということです。
いつまでも『七転びキッチン』にすがっていてはいけない。私個人は誰なんだと。
『七転びキッチン』は彼が立ち上げたもの。
相方と連絡取れないまま別れてしまった今、彼の許可もなく私が勝手にブランドを利用し、料理とは違うものを扱う存在に変えてなお、使い続けるのはやはり違うのではないかと。
名残惜しくはあるが、今、別れの時。
そして二つ目、もともと料理動画を投稿することを想定したチャンネル。
この名前のまま今の活動を続けると、いつか必ず支障をきたす。料理チャンネルと誤解されるのは当然だ。
そして転載されたコメント欄では、
『七並びキッチン』などと言われる始末。これはボケなのか、素なのか、本当に分からない世界だから怖い。
――――まぁ、そういうわけで、今まで読んでくださった皆さんには分かるかと思いますが、
『七転びキッチン』が活動終了する、というよりは、
私が『七転びキッチン』から卒業する
という表現が正しいのかもしれません。
彼は、もう『七転びキッチン』を辞めたのかもしれません。
もしかしたらどこかで『七転びキッチン』の活動を再開するかもしれません。
それは私にはわかりません。
でも、
今まで人の下で「いかにサポートするか」しか考えていなかった私を、
自分で考えて行動を起こさないといけない状況に連れ出してくれて、
その経験を積ませてくれたのは『七転びキッチン』です。
今まで本当にありがとうございました。
相方も、いままでありがとう。
このアイコンともお別れです。感無量。
エピローグ
はい、というわけで、私は『七転びキッチン』を卒業しました。
つきましては、新たなチームを立ち上げます。
その名も、
『7ころびスタジオ』です!
『七転びキッチン』を卒業しても、私の「七転び八起き」の精神は変わりません。
七転び精神を受け継ぎ、新たなクリエイティブチームとして生まれ変わります。
これからは、このnoteのアカウント、そしてYouTubeのアカウントがこの名に変わり、『7ころびスタジオ』として活動していきます。(愛称は「ななころ」?)
せっかくなので、最後にロゴの解説をして終わりにしたいと思います。
まずはメインロゴです。
このロゴに入れたかった要素は、
・七転び八起き →7、ダルマ、転ぶ
・動画制作 →再生マーク
です。
デザインの知識なんてまるで皆無な私なりに、色々な企業のロゴを見ながら考えた結果、
「7」を右に傾けて再生マークに近づける
ことから始めました。左を傾けて真ん中に。右の再生マークのイメージに近づけようという思いで。
そして、「こ」「ろ」「び」の文字をどこかに入れ込みたいと試行錯誤しました。そして、まず出たアイデアが、
「ひ」で「7」を包み込んで、右下に濁音のチョンチョンを配置することによって転んでる感を出す
転んでるのなら、傾いてなきゃいけないということで、「ひ」を右に傾けた状態が決定しました。
すると、『後付けの神』こと、私の調子が乗りに乗り、
もともと体に「7」と書いてあるダルマ(左)が、転んで傾くことによって再生マークに見える、という設定に。
あとは「ダルマ」だとわかるようにするのと、「こ」「ろ」の文字ですが、
「こ」「ろ」で目と髭をどうにかこうにか作ろうと考えたのですが、断念しました。無理でした。
その代わり、
「び」の両端を黒色にして髭にする
ことにし、目は普通につけて完成。
色合いは、デザイン的なことはよくわからないので、ダルマの色である赤と金(黄)と黒で構成しました。素人目だけどそこまでおかしくはないかと……
そして、名前込みのロゴ。
文字の色はとても悩みました。
「7」「ころび」「スタジオ」でそれぞれ色を分けようと思ったりもしたのですが、
企業のロゴを見てみると、そのほとんどが文字部分は一色だったので、それに倣って赤で統一しました。
ということで、、、
長々と語ってきましたが、『七転びキッチン』を卒業し、『7ころびスタジオ』として活動していきますという報告でした。
今後ともよろしくお願いいたします。
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