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映画『わたしは分断を許さない』〜トーク堀潤さん・安田奈津紀さん〜を観て

『わたしは分断を許さない』は観ていて、考えさせられる事が多いので、とても疲れる映画でした。

 堀潤さん・安田奈津紀さんのトークをまとめました。

安田さん:主語のすり替えがあること。デモ参加者を「暴徒」と言ったり、間違ったレッテル貼りがあるのでは無いか?

堀さん:大きな主語は、イメージで語られているのでは無いか?被災者と言っても100人居たら、100人の被災者がある。
(堀さんは)福島の「生業訴訟」を7年、傍聴。多くのマスメディアは判決の日以外、来ない。(堀さんが)取材を続ける中で、プライベートな話、みんなに話したくない事を話してくれるようになった。

安田さん:3月だけ被災地に行くメディアがある。被災地では「3月だけ来るジャーナリストは認めない」と言う人がいる。時の流れをマスメディアがどう捉えるか大事。映画で印象的だったのは、被災の現場に傘を投げ捨てた取材班がいた。福島のアナウンサーが怒り、情けなさを感じている。(安田奈津紀さん)自らも同じ事をやってないか、自らに問う。

堀さん:自らの加害性は、交流の中で誰かに指摘されて理解する。軸足を、何処におくか考えなければならない。

安田さん:有事(戦争が起きた時など)は政府がプロパガンダが発動させるので、気を付けなければならない。安田純平さんが自分の責任でシリアに行ったと謝罪させられたが、必要なのは、実際、シリアで何が起きていたのか耳を傾ける事が大事!記者クラブで堀潤さんが「シリアどうなってますか?」と現地の事を聞いた。
 シリアで後藤健二さん、湯川遥菜さんが捕まった時、緊急対策本部でヨルダン・シリアの方々が祈ってくれて、(安田奈津紀さんが)「何故、祈ってくれてるの?」の問いにヨルダン・シリアの方々が「同じ市民ではないか」と。安田純平さんが映画の中で「遠くの人の死を考えられないと、近くの人の死も考えられないのでは無いか?」安田純平さんの言う通りだなぁと。
今日(2020年3月10日)東京大空襲から75年。映画『娘は戦場で生まれた』のシリアの女性映画監督のワアド監督が、戦争は、シリアと同様、日本も無関係では無い。

堀さん:【平壌について】
空港やビルは綺麗だし、市民はスマホを持ってるし、女性はワンピース着るし、ヒール履いてるから、世界が変わってるから、北朝鮮もそうだよね。一体、誰からの情報で北朝鮮を知ったのか?
今回、日本の学生さんが、平壌の学生さんと交流したけど、疑心暗鬼から交流へ、何でも話せるようになるには、凄く時間がかかるし、共感する為には対話が必要。

安田さん:草の根運動が世の中を動かしている。大きな枠組みで捉えず、一人一人の貧困や疑心暗鬼を問うていかなければならない。

 私の感想は、堀潤さんも安田奈津紀さんも伝える人だけど、同時に良く話を聞く人だな、私も人の話に、もっと耳を傾ける事が大切だなぁと思いました。

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