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エースコンバット3を逐一語る#15

では、Misson10「UPEOの革命」行きましょう。

パークとの会話

パークからのメッセージは専用機撃墜の件の口止め、釘差しと、論功行賞、飴と鞭といったところですね。実際、このミッションから「フランカー」を使用できるようになります。フランカーはここまでに乗ってきた機体よりも大きく性能が向上した機体です。ゼネラルルートでは移籍直後にゼネラル製の機体を与えられるのですが、UPEO配備の機体より一段性能が上で、さすがゼネラル、といった感じで性能の違いを感じるのですが、UPEOルートでは性能低めの機体を使わされます。ここで乗れるようになるフランカーはさらに一段上の性能で、ようやく一線級の機体が使える!という感動がありましたね。

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Su-37「スーパーフランカー」レナ機と同じ機体。性能バランスが良い

専用機墜落のニュース

その後、緊急ニュースとして専用機墜落のニュース速報が流れます。この映像も実際のTVニュースっぽくつくられていてリアルな雰囲気を醸し出しています。しかし、当然墜落の原因は明かされず不明であって、世間ではあくまで事故による不慮の死、という扱いですね。

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クラークソンの死の影響

事故とはいえ、クラークソンの死が与える影響は大きいはずです。その一端を司会者と評論家のような人が語っています。ニューコムとの強力なパイプをクラークソンが持っていた、という事を述べていますね。これは暗にクラークソンがニューコムとの間で密約を結んでいたことをほのめかしているのでしょうか。

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その後、強硬派のパークが事実上のトップとなる事で、UPEOのとる手段がより軍事的なものになるだろうと述べています。この番組がゼネラル系の放送局であるGBSの番組である事に意味があります。つまり、以前からパークを通じてUPEOに絶大な影響力をもつゼネラルの意に沿う方針にUPEOが変わることを世間にアピールする意図があるように思います。

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ゼネラルの意向に沿うという事を言っている様に聞こえる

エリックとの会話

エリックが専用機撃墜のときのことをプレイヤーに語っています。ここでの注目は「なぜレナは、あんな後になって着いたのか」ですね。

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このセリフ。エリック、結構鋭いのでは?

前回、レナとパークは取引しており、そのために後から空域に到着した、という説を書きましたが、その着想のもとはこのエリックのセリフです。後から来たのは偶然ではなく、何か意図があったのでは、と考えてあのようになりました。で、どうやらこの会話は盗聴されていたらしく、途中で切れてしまい、ファイルは削除されます。

高高度からの奇襲作戦

このミッションは個人的にプレイして非常に印象に残っていると共に、勢力ごとの戦術の違いや開発能力の差異が見られる面白いミッションです。

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ミッションとしては、ゼネラルの基地に攻撃を仕掛けたニューコムを阻止するためにSARFが出撃するというミッションです。背景を説明すると、クラークソンが死亡したことで、ニューコムにはUPEOを通じての政治的幕引きの道がなくなりました。全面的な戦闘に突入した場合、戦力的にはニューコムは不利な立場に立たされます。窮地に追い込まれる前に、先を見越して先制攻撃を仕掛けた、という事かと思います。前のミッションで、専用機への攻撃を阻止してニューコムルートに行くと、ニューコム機が救援に現れてニューコムの制空権内に誘導され、クラークソンはそのままニューコムに亡命します。ニューコムにとってクラークソンがどれほど重要であったかがわかります。この事態はニューコムにとっては想定外でしょう。

とはいえ、ニューコムも苦し紛れに攻撃を仕掛けたわけではありません。ニューコムは自信が持つアドバンテージを生かした作戦を実行します。高高度攻撃機「モビュラ」による奇襲です。通常の戦闘機では迎撃できない高度から目標上空まで侵攻し、目標近くで子機「レモラ」を切り離して基地に迅速に攻撃を仕掛ける、という作戦です。UPEOとしては、モビュラを直接迎撃する手段を持たないため、切り離されたレモラを基地近くに来てから迎撃するしかなく、後手に回るしかありません。

一方、防衛側のゼネラルは一応高高度での戦闘可能な機体「ブラックバード」を持っています。この機体を使ってモビュラを迎撃する作戦をとっています。しかし、このブラックバードは自力でモビュラの飛ぶ高度まで上がることができないため、苦肉の策として、ロケットブースターでモビュラのいる高度まで上昇して迎撃する作戦をとります。この辺はゼネラルルートでプレイすることができます。このステージも各勢力がクロスするミッションになっていて、別々の立ち位置でプレイすることができます。これがエースコンバット3の醍醐味の一つですが、このステージではそれぞれの作戦に参加するパイロットの立場でプレイできて、特に熱いです。

高高度戦闘機

ちなみに、レモラとブラックバードはゲーム内での扱いが「高高度戦闘機」となっており、ナイトレーベンやジオペリアと同じ最高速度5068km/hを誇り、その大出力によってゲーム上では高高度でも失速せずに機動できるようになっています。高度30000付近になると空の色が真っ青な深いダークブルーに染まります。この青が重苦しくて、吸い込まれそうで、操縦桿が重くなってコントロールが効かなくなる感覚と相まって怖いくらいなんですよ。この2機ですが、実際に乗り比べてみると、レモラの方がブラックバードより運動性がはるかに良く、高高度でも旋回しやすかった記憶があります。こういう風に、プレイヤーが体感できる形でニューコムの技術力の高さが表現されていることに驚きましたね。

Aランクをとる

ところで、このミッション、普通にプレイすると、モビュラを撃墜できずに切り離されたレモラが降りてくるのを待って撃墜することになると思うのですが、このモビュラを時間内に撃墜することでAランクをとることができます。普通に浅い角度でゆっくり高度を上げると失速してしまってモビュラのいる高度までたどり着けません。どうするかというと、まずは無理せず低い高度であげられるだけ速度を上げます。速度が上がったら、その速度のままモビュラの真下あたりまで移動し、そのまま垂直に近い角度で一気に高度上げます。すると、ギリギリロックオンできる高度まで上がることができますので、素早くロックオンしてミサイルを斉射します。これでモビュラを撃墜することができます。ミサイルを打った後はすぐに失速してしまうので高度を落とすしかありませんが、一度降りて繰り返すことで時間内に全機撃墜できます。普通に水平飛行したのでは、フランカーでもモビュラには近づくことすらできません。この辺の機体性能のバランスも見事です。

レナの心境

ミッション終了後の帰投中、レナの口から悲痛な心の内が語られます。仲間を撃つのか、と反発するエリックに対して、「この空が嫌なら、その羽、自分で今すぐもげばいい!」と涙ながらに叫びます。なぜ撃ったのかはっきりとは口にしませんが、前回の話と合わせてこのシーンを見るとレナの心の内、そこにある葛藤が想像できます。編隊から離れて遠ざかるレナ機が切ないです。

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ところで、クリア後機体を入れ替えて遊ぶとここの自機が変わります。  ジオペリアにすると自分だけデカくて笑えます

これは根拠のない妄想ですが

ミッション終わりにちょこっとニューコムの宇宙開発についてのムービーが流れますが、これは戦場が宇宙に広がってることを指していると思われます。

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そこからの想像なのですが、ホワイトバレー空軍基地はゼネラルの宇宙開発基地でもあって、それを破壊するために真っ先に目標に選んだのではないかと。ニューコムの得意分野はナノテク、バイオ、そして宇宙です。この3分野についてはニューコムの方が優位です。そして、これから戦場になろうとしている宇宙での優位を盤石とするために、ゼネラルの宇宙基地を叩いたのではないかと。宇宙分野では技術的には優位に立つニューコムですが、ゼネラルは「OLS」と呼ばれる衛星レーザーを持っており、ニューコム軍にとっては大きなの脅威と言えます。ニューコムは後にこれの破壊作戦を実行しますが、続けて衛星レーザーを軌道に投入されないように、事前にその手段を封じた、というのはどうでしょうか。そのために虎の子の高高度攻撃機を投入したと。

まあ、最後のはこじつけです。こんなところで。失礼します。



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