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【VRChat】渚のはいから人魚【Nagisa】【日記】

導入~『NAGiSA』とは


はじめまして!素敵なお召し物ですね!僕は、DARKNESSDRAGONといいます!ドラちゃんって呼んでね!(初対面の挨拶)

さて、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、とは関係なく一年中が湿度ムンムンのこのVRChatにも特大の夏がやってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私DARKNESSDRAGONはこの度、VRChat系Vtuberエンジンかずみさんがプレゼンツの一大ビッグ・スペクタクル、『NAGiSA』へチャレンジしてきました。

今日はこのお手紙をもって、その感想をお伝えしたいと思っています。
いかがお過ごしでしょうか?

申し遅れましたが、『NAGiSA』とは、VRChatに数あるワールドの中でも日本人向けかつ1対1でのトークに特化した画期的なワールドの事です。

また、各セクション5分の制限時間が設けられており、ここが個人的にワールドの"ミソ"に当たる部分ではないかと感じてやみません。

VRChat系Vtuberのエンジンかずみさんがアップロードなさっておいでです。

二の足を踏む

当初、ワールドの存在を知り今までになかったコンセプトに感銘を受けはしましたが、恥ずかしながらこの僕、1対1のコミュニケーションが大の苦手

その昔、得意先の担当者とエレベーターで2人きりになった際、何か気の利いた話題でもと思い意を決して「暑いですね~」と申し上げた所、「そうですか?」と返されました。そうなんです。季節は冬でした。

そんな僕が見ず知らずの相手と5分もの時間を快適に過ごせるだろうかといえば、とうてい成り立ちそうなビジョンが視えやしないので、人生においてのコミュニケーション不全シーン総集編を夢に見たのは嘘ではありません。

そうして遂には行かない理由ばかりを考えていましたが、このまま怯えて暮らすのはクールじゃない。僕はクールでクレバーな男だというのに

2024年7月1日、クールでクレバーな男が満を持してNAGiSAへ爆進

いざNAGiSA

入場早々、入場クイズを誤回答しました。

再入場してものの数秒、さあ遂に始まるぞといった状況には流石の僕も息を呑むというもの。VRChat歴2年、間違いなく1対1の場の経験は両手の指で足りました

イメージトレーニングは完璧。はじめましてと伝え名を名乗る。礼さえ尽くせば良い。流れに任せて相手から話題を引き出せれば上々。BIO欄の確認も必要だ。トークの足がかりさえ掴めればあとは芋づる。

抜かりはなかった。このワールドへ来ない理由をつらつらとフレンドに語る日々を送ってポケットに手を突っ込みながら格好をつけてきたダサい自分に今夜でさようなら。なぜならその間、このワールドに挑戦した時の事へずっと想像を膨らませてきたからだ。

何も問題はない。いつも通り、平常心であればいい。時に笑いも生まれ、ともに過ごす仲間すらできるだろう事うけあい。そう、本当に問題などなかった。ファーストマッチングでよく遊ぶフレンドとマッチングした事以外は

見知った男がそこにあった。

ネームプレートが黄色い
声をかける。時間は5分。

「なんだよ~!僕、最初ですよ!」
「そういうこともあるよ」

とはいえ、これは嬉しい誤算だった。すっかり緊張の糸がほどけた僕は、このワールドの仕組みや楽しみ方を雑談まじりに教わった。本当にありがとう。クールでクレバーな男は、そのスマートさ(しかも福山雅治似)から幸運の女神にも愛される

出会いの数々

思えば、普段から自発的ではなかった。この世界は往々にして大人数へ飛び込む大縄跳びのスタイルが主流で、どこへ行って何をしようにも誰かしら人と交流しようとすればその暗闇での跳躍を避ける事は許されない

初めて数日、VRChatで大人数へ飛び込むのに何度辛酸を舐めたことだろう。現実社会で暮らす上で、故意にせよ過失にせよ、自分では想像もつかない回数の無視を受けた。何度も噛み締めた下唇は血が滲んだ

そういうこともあろうと諦める意識も身についた。誰と話すでもない夜をいつだって肯定して、誰とも話せなかった自分を許して、涙は酒ごと飲み込んだ

今ですら誰に上手に話しかけるでもなく、ただひたすらチャンスが舞い込むのを口を開いて待っていた。一体この2年は、自分にとってなんの学びがあろうか。

でも、本当の許しがここにあった。初めて会う人は自分と二人きり。逃げも隠れもしない。山から降りて人の優しさに触れた鬼の心持ちを30半ばに差し掛かろうという男が夜な夜な妙ちくりんなメガネをかけつつ噛み締めた

好きな物、名前の由来、今なにしてる、そんな、当たり前に人を知ろうという工程を当たり前に交わせる体験は、案外と2年にもなるこの世界で通ってこなかった。

中には、こちらが一方的に知る魅力的なサービスの提供者や、催しの中心人物もあって、いくら待とうが会わなかった事はすぐにわかる。すっかり安心できる場所でばかり暮らした僕にとってオープンワールド化のアップデートといった様相だった。

初めたてのプレイヤーもいらした。新鮮さが目に痛いほど輝いて見えた。

僕を知るプレイヤーもいらした。フレンドになれた。

既婚人妻男性BARをご存知のプレイヤーもいらした。爆ウケした

会話の内容をつぶさに語るのは、どうにも記事となると申し訳が立たない。ただ、この広くて狭い村らしきこの場所で、1人1人を読み解いていく新鮮さがたまらなく刺激的だった。

是非一度体験することをオススメしたいと思っています。

このワールドで遊ぶ全ての人によき出会いがありますように。

DARKNESSDRAGONより
愛を込めて 敬具

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