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EAAアディショナル前 結晶ビショップ解説

経緯

財宝R×八獄W、タムリンホズミE×八獄W、マガチヨホズミE×八獄W

Day2終了時点で2人しか抜けていなかったホズミエルフがまさかの同山の初戦直接対決になってしまい、
同型戦でこちらが不利なマガチヨホズミだったためデッキの強制変更が確定。

iDeal|シゴレ選手目線で見てもどうやってもホズミエルフが勝ち上がるため今期の実力構成枠と言われるロイヤルウィッチ構成を変えなければならず災難。

マガチヨホズミEと八獄Wに同時に有利が付き、
かつiDeal|シゴレ選手の変更先にあり得そうな
スペルウィッチとラストワードネクロマンサーの構成に五分の勝負が出来るアーキタイプを求めていた。

結晶ビショップ

プレーオフ使用構築

元出はビショップ専配信者サカキバラさん。
環境直近のJCG優勝者やRAGEプレーオフ進出者にも同様の構築が存在する。
それなりに数を増やすかと思われたが2月上旬のJCGでは増加せずその実態が隠されている良さがあった。

今期の結晶ビショップは安定性を落とされデッキパワーの低下はあるものの、
最大値は変わっておらず3強に対して初見であれば5~7割の勝率が見込める所謂隠し玉枠だったが、
DSALでプレーオフ直前に急激に増えてしまっているのでバレるのは時間の問題ではあった。

今期はTier1のOTKコンボ職であるラストワードネクロマンサーの下位になりやすいが、
八獄ウィッチへの優位性が段違いなのでホズミエルフと共に八獄ウィッチいじめの二大巨頭となる事が予想される。
どちらも大概な麻雀デッキのため普段使いは欠片もお勧めしない。

確定枠

CDBまでに存在するカードで構成されている。

選択枠

新…弾…?

カードプールに選択肢だけはやたらあるため好みのカードを探して欲しい。
今回は自身の置かれている状況に合わせて
対ロイヤルは軽め、
対エルフネクロマンサーを重く考えた採用となった。

・信仰の一撃

CDB環境だと有名な選択枠だがEAA環境ではマイナー寄り

明確な役割対象はコンボ後の《コスモスファング》と結晶《深淵の大佐》。
今期は消滅がよく効くため他にも刺さる相手は多いが、《ウーラノス》等とは違い序盤での用途を目的としていない。

やると分かるが《化かし女将・ホズミ》コンボ後の7/8《コスモスファング》に対して《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》or《ダイヤモンドマスター》を持っていかれやすく、
どちらもOTK素材として抱えておきたい物を放出しなければならず、おまけにほぼEPも消費するため勝利がかなり遠のいてしまう。
《雷導の神鳥》のような不要牌を消化しながらEPを消費せず1cで《コスモスファング》を除去可能にするこのカードの勝利貢献度は大きい。

対ホズミエルフへの有利主張札として採用せざるを得なかった。
自身のトーナメントにホズミエルフが存在する事が確定していたため。

盤面退場により思いもよらない打点量が増えたりする。
特に《ミュースクラウン》の3点から退場で総合打点+3は頻出。

・天使の恩寵

Tierが低いためケアされない

先攻ではカードじゃない事の方が圧倒的に多い。
使う暇もシナジーも無いので基本的に後攻前提のカード。

とは言っても八獄ウィッチがEPを強引に消費するデッキのおかげで先攻6tに発動が期待出来、
1cで探して2c+2c+1c《ジェムストーン・ウィンギー》が間に合う。
対八獄ウィッチ性能の底上げになっている。

・箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア

CDBアディショナル

デッキ内に存在しないEP回復する唯一のカード。
「不可能」を「可能」にするタイプの強さがあり、特に進化時効果を多用する結晶ビショップにとって相性も非常に良い。

しかし、基本進行が2ターンの分割リーサルであるため普通にやっていればEPは現状でも足りているし、
何より結晶札でも無ければ後攻では必要無い事の方が多いと少々腐り気味

対財宝ロイヤル先攻では大局観の都合上かなり欲しい。
それ以外ではあれば使う程度で無くても良いとも言える。
下位Tierとグダついたゲーム展開で使用する可能性もあるが、今回はプレーオフ前提なので割愛。

淀みの神父

確定枠の時点で明らかに結晶札が足りていないため準必須枠。
これでもまだ体感値1~2枚足りない。

《ダイヤモンドマスター》の付与効果の対象に出来る。
《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》も合わせて最大7532の17打点

守護且つ回復でサイズもそこそこあり序盤の足止めにぴったり。
しかしそれ以上の用途は無く、選択肢としても硬めで3投は消化不良による手札飽和事故が起こりやすくなり危険。

これ以上の結晶札の採用は《ルビーファルコン》にしたい。

vsマガチヨホズミエルフ 7:3

MUS選手 Day2

マリガン

共通:ジュエルシュライン、エメラルドメイデン、荒天の雷神、ムーンパラディン・アストルフォ、廃滅のスカルフェイン
セット:雷導の神鳥と廃滅のスカルフェイン

大局観

攻撃性能は皆無、リーサルターンが8t、守護の要素もほとんどないため、OTKを求めて道中をやり過ごす事になる。

中途半端な分割リーサルは《コスモスファング》によって超回復されると無意味なため基本的にはNG
観測範囲で勝ちが確定しているならするかもくらい。

先攻5t3面に対してのコンボ先《コスモスファング》進化は《香風の執行者・ウィムエル》が出ないため8回復28点
《ミュースクラウン》込み4面15点、《淀みの神父》込み4面17点に対しては、
手札に2枚目の《香風の執行者・ウィムエル》が無しで10点回復、あると11点回復30~31点

2c+2c+1cの12点が基本的な6tの追加打点と考えると
4面ルートでは27点 or 29点で届かない。
4tまでに《サファイアプリースト》か《ミュースクラウン》で小突いていると圏内に押し込めるが、《化かし女将・ホズミ》+《フラワーブリーズ》で盤面を埋められると目も当てられないため注意。

総じて攻勢に出るメリットが殆ど無い。素直にOTKを構えるべきである。

基本2パターンのOTKがあり、
《ジュエルシュライン》下で
・《廃滅のスカルフェイン》+《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》+《ダイヤモンドマスター》+《ジェムストーン・ウィンギー》9732の5c21点
or
・《ミュースクラウン》3点から《信仰の一撃》で退場、《淀みの神父》+《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》+《ダイヤモンドマスター》+《ジェムストーン・ウィンギー》3→5732の6c守護無し要求20点
※前ターンにデコイとして小突いておくと《コスモスファング》召喚に踏み切ってくれやすい。守護の可能性が消える。ただし2枠しか使えないので余った《ミュースクラウン》か《サファイアプリースト》+《ダイヤモンドマスター》等。

実は《剪定の咎人・マガチヨ》が条件達成してもそんなに簡単に負けない
《ミュースクラウン》と2c以下のフォロワーが全て進化前攻撃力3以下守護のため、リーサルターンに出してやると意外と耐える。
中盤のつまらない盤面展開でコストの下がった《香風の執行者・ウィムエル》を増やされるとしょうもない負け筋が増えるので注意。
《ダイヤモンドマスター》でサイズを元の4/4に戻せるのも忘れずに。

vs財宝ロイヤル 5:5

iDeal|シゴレ選手 Day2

マリガン

共通:雷導の神鳥
先攻:ジュエルシュライン、エメラルドメイデン、荒天の雷神
後攻:ムーンパラディン・アストルフォ
セット:雷導の神鳥と廃滅のスカルフェイン、先攻エメラルドメイデンと廃滅のスカルフェイン

大局観

システムフォロワーへの対処法が少ないため易々と有利とは言い難い。
理論的には五分前後だが先攻システムへの嫌気で気分は微不利。

基本的にはいつもの2ターン分割リーサル。《千金武装の大参謀》以外でまともに盤面を返せないためなるべく連携や財宝カウントの浅い内に攻め込みたい。
《廃滅のスカルフェイン》は単キープ不可。《雷導の神鳥》無しで使えたものではない。

《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》や《ダイヤモンドマスター》の攻撃時効果を《空絶の簒奪・オクトリス》に奪われると思わぬ痛手になりやすい。
EPの使い方に困った際《ダイヤモンドマスター》を進化5/7にしておくと守護を奪われてもそのまま退場して貰いやすい。
なるべくは同時に使用するか攻撃後の《信仰の一撃》による退場は分割リーサル時に考えておきたい。

先攻は5tにEPを使わされる都合上、火力用EPが実質1つになりがち。
同時におおよそ《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》を消費させられるので、
総合して打点管理がシビア。

《箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア》が一番活躍するシーン。
大量の押し付けによって相手の手札の形を滅茶苦茶にし、リソースゲームをして勝利する不思議なルートを通る事が出来る。

後攻は《潮流の砲手》や《千金武装の大参謀》、《荒波の副船長》のような火力増強システムフォロワーに触れないとそのままゲームセット
逆に言えばそれらさえ止めてしまえばEPが1つ多い分5~6tに走りやすく打点に困らないため《マキシマムジェネラル》による連携を避けた瞬間勝ち確になりやすい。

《雷導の神鳥》は潜伏も触れるアルティメットカード。
《ムーンパラディン・アストルフォ》は2点をかわす3/3ラインを除去出来て優秀。

vs八獄ウィッチ 7:3

MUS選手 Day2

マリガン

共通:ジュエルシュライン、エメラルドメイデン、雷導の神鳥、荒天の雷神
後攻:ミュースクラウン
セット:エメラルドメイデンと廃滅のスカルフェイン、雷導の神鳥と廃滅のスカルフェイン

大局観

有利過ぎてあまり語る事が無い。
基本的に《ジュエルシュライン》下の2c+《ダイヤモンドマスター》+《ジェムストーン・ウィンギー》をまともに返せない。
一面残ってエクストラウィンがほとんど。
全処理されたらもう一度走り込むだけ。回復する暇はまず無い。
前期CDB環境のTier1だった頃の面影を垣間見る事が出来る。

財宝ロイヤルと違いシステム要素も無く、《ダイヤモンドマスター》で基本的にリーサルが消失するため開幕もほとんど無視して良い。
実験体カウントが早くてもどうせ一掃するので気にならない。

エクストラウィンを意識して《ミュースクラウン》、《淀みの神父》を手札からの疾走と同時召喚する調整を行う事が多々ある。
最序盤に5tなのか6tにズレるのかという事を考えながら設置したい。
その際《廃滅のスカルフェイン》を消費してもOK。

《ジャイアントハッピーピッグ》系列の話に対して、
《ミュースクラウン》3点から《信仰の一撃》で退場した後に《廃滅のスカルフェイン》OTKを決めると24点貫通する事を覚えておきたい。
因みに元値が21点OTKなので《信仰の一撃》が進化後《ハッピーピッグ》に当てられれば3回復が消滅しそれもまたリーサル。

Tier2ミッションコンボあるあるの自爆だけが嫌。

vsラストワードネクロマンサー 4:6

中央値

マリガン

共通:ジュエルシュライン、エメラルドメイデン、雷導の神鳥、荒天の雷神、廃滅のスカルフェイン
後攻:ミュースクラウン

大局観

系統不利。コンボデッキ同士のデッキパワーの差をひしひしと感じる。
深淵の大佐》がただひたすらに重いので開かれたら大体敗北。
よってOTK狙いが基本。《カオティックドゥーム》以外の通常守護が存在しないため結構走り放題だがやたらラストワード回復が多くややこしい。

初見なら6:4は付けてあげられる。
消滅を嫌って早期盤面退場やアズヴォルト連打のようなエルフやネクロマンサーと同じような対応をされると一気に勝率が上がる。
知られていない間は初見のアドリブ任せに出来るため結構勝てる。
真面目にやったら4:6。

アクセラレートも含めゲーム全域で《廃滅のスカルフェイン》に頼りがち。
6tまでに全ての火力を注ぎ込み、ラストワードを無視出来る4点ラインまで削りたい
ありがちなケアラインは《番犬の左腕・ココ》の2回復。

1体進化+《空想する死神・ミーノ》+《デスキャットリーパー》で3面処理までは悠々と行ってくる
ラストワードが足りないか《ダイヤモンドマスター》進化だと、進化先を《勅令の咎人・イステンデッド》に固定させられるが、《忠犬のゴースト》が前ターンに破壊されていると《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》でも良くなってしまうので忘れないように。

そういう訳で《ジュエルシュライン》込み先攻5t4面ようやくエクストラウィンが現実味を帯びる。
後攻では《深淵の大佐》+10カウントが間に合いがち。

バレていなければ《信仰の一撃》で結晶《深淵の大佐》を前もって消滅可能。
《廃滅のスカルフェイン》が《番犬の左腕・ココ》によって相殺されるため完全OTKは《信仰の一撃》所持前提となる。要求値が高過ぎる。
因みにバレていなければよく退場される。

総じて対戦相手の練度次第。
序盤から盤面を広げられて殴られていると準備中にあっさりライフが無くなったり《深淵の大佐》の範囲に落とし込まれたりする。
逆に綺麗に盤面を片付けてくれているとコンボを成立させる時間が貰えてハッピー。
7点までなら《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》で戻ってくるのでそれ以上の差額は受けたくない。

10カウント《勅令の咎人・イステンデッド》周りの話がややこしい。
こちらの置き結晶も反応するのである程度出来る事がある。
《雷導の神鳥》は《勅令の咎人・イステンデッド》に直撃させれば進化不可に。
《ダイヤモンドマスター》を進化7点突進で8打点の予定が一転、触れず0打点になる可能性がある。
《ミュースクラウン》、《淀みの神父》は守護が立つ。
3回復の要素を除いて《勅令の咎人・イステンデッド》進化に無力なため《ダイヤモンドマスター》込みで考えたい。
《エメラルドメイデン》を置いて消化して貰うという手もある。

これらは相手側が一方的に難しくなる要素なので10カウントが見えるようなら狙っていきたい。
特に《雷導の神鳥》はランダム要素のため思考時間を費やしやすく、初見ミスは十分に起こり得る。

終わりに

二度目のファイナリスト

CDB威光ロイヤル、通称マイトロイヤルのように、
Youtubeに秘蔵デッキが落ちていて競技者に拾われた結果そのまま環境入り、という流れはここ数年少なくない。
クラス専の動向は今後も要チェック。

それでは。

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