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元任天堂の今村孝矢氏のインタビュー記事が面白かった

良いインタビュー記事が公開されてました。
最近任天堂を退社した今村孝矢氏へのインタビューです。
今村氏は「F-ZERO」や「スターフォックス」に携わってきた方ですね。

面白いゲームを作るクリエイターのインタビューは面白い

この種の退社クリエイターのインタビューは、得てして自慢話になったり、新しい企画のプロモーションになったりするのですが、終始落ち着いた感じで好感が持てました。
いや、そもそも私は今村氏の作品が大好きだというのも有るかも知れない。
特に氏のイラストは独特で、F-ZERO Xのアメコミ風のレーサーイラストなんてその局地。
正直、当時流行りのスタイリッシュとは言えないのですが独特の味があり、今でも鮮烈に頭に残っています。
下のイラストは、お気に入りのサムライゴローです。(任天堂公式サイトより拝借)

そもそも、面白いゲームを作るクリエイターって、大抵はインタビューも面白いんですよね。
宮本茂氏や故岩田社長もそうですし。
もちろん、インタビュー記者の腕も問われるのですが。
それにしても、今村氏ほどの人物も宮本氏に怒られていたのか。部下になる人は大変だろうな。

「よく怒られましたよ(笑)もう、ずっとです。それはやっぱり、あれくらい成功される方はみんな厳しいですよ、自分に対してもです。僕なんかは甘いなと最後まで思いました。(宮本さんは)もちろん厳しいだけではないですけど。一緒に遊んでもらった事もありますし、褒めてもらった事もあります(笑)」

代表作であるスターフォックス

他にも色々と興味深い内容が多いのですが、自分が特に気になったのがスターフォックスの下り。
GBで「X」を作ったイギリスのプログラマーが任天堂にやってきて、今村氏とスターフォックスを作る事に。
実はここら辺は、イギリスの若者であるディランさんとジャイルズさんからの視点から見たドキュメンタリーを観たことがあったので、頭の中でパズルがハマった様な感覚でした。
ちなみにそのドキュメントはNetflixの「ハイスコア:ゲーム黄金時代」の6話です。
宮本茂氏の奇人エピソードもあり、こちらもおすすめ。

そして、今村氏が生涯の作品として「スターフォックス64」を挙げていたのが嬉しかった。

僕の生涯の作品が『スターフォックス64』です。リブートのような作品ですけど、オリジナルでできなかったことでさらに膨らませたゲームでした。企画からプロットやストーリー、ゲームデザイン、グラフィックまで、かなりいろんなことができた作品ですね。作りながらネタも考えて、音楽も作曲家に『こんな曲を当ててほしい』と頼んだり」

スターフォックスシリーズとして最高峰であり、私がNINTENDO64を購入したきっかけとなった作品でした。
予想以上の面白さで、当時は時間があれば遊んでましたね。
マイベスト3Dシューティングゲームを聞かれたら、即これだと答える作品です。
ただ、スターフォックス64の完成度が高すぎて、後続のスターフォックス作品が比較されてしまうという現象に。
これは、時のオカリナを追いかける運命になったゼルダシリーズに似ていますが、ゼルダシリーズが様々な試行錯誤を繰り返しBotWに辿り着いたのと対照的に、スターフォックスは迷走を感じる時期もあり「64」の壁を越えられなかった。(あくまで個人の感想です)
ここら辺は、また別の機会に語りたい!

他にも色んな話が

後半もゼルダシリーズとの関わりやF-ZEROの話。インディーズゲームや故岩田社長の話など盛りだくさん。
「任天堂にはいい人しかいない」説は流石に素直に受け取る事は出来ませんが、仕事がしやすい会社なんだろうなと解釈すべきですかね。
別のインタビュー記事では、大学講師をやりながら小規模なゲーム開発や漫画なども考えているみたいで、是非期待したいですね!

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