昨今のネットウォッチの簡単まとめ(2021年5月25日版)

何だかんだと、久しぶりの更新。
ファミコン探偵倶楽部を遊んでいた事が原因ですが、まあ仕方がない。
昨今稀に見る、良リメイクでしたよ。リメイクというよりほぼ新作ですが。

伊藤和子弁護士のAV会社社長への名誉毀損による賠償命令が確定する

以前から裁判になっていた、伊藤和子弁護士によるAV制作会社社長に対する名誉毀損裁判が、結審したようで。
賠償命令が確定したとの事です。
伊藤和子弁護士だけじゃないですが、反差別を謳う人こそ言葉が汚くなるという傾向があり、今回はその延長上だと思います。
昨今の、インターネットの誹謗中傷に対する視線が厳しくなっている事の現れなのかも知れません。
善悪問わず、誹謗中傷は厳しく当たるという世界の入り口に入った感があります。
それが良いか悪いかは別として、ネットで発言する人は念頭に置く必要が出てきました。

映画評論家の小野寺系氏が、雑なポリコレ論で注目を浴びる

元々、漫画家の赤松氏が参加したこの座談会記事がきっかけ。

この記事を初めて読んだ時、この座談会の人たちは、ポリコレという言葉に囚われすぎじゃないかなと感じました。
ポリコレと漫画の出来は根本的には関係なく、ポリコレに配慮した傑作やポリコレを無視した駄作もあるわけです。
また、全体的に日本のコンテンツに対して楽観視しすぎじゃないかと感じる部分もあり。ただ、赤松氏を始め、実際に商売をするプレイヤーですから、外野からはあまり批判すべきでは無いとも思います。(おそらく数年後には答えが出るはず)
ところが、映画評論家の小野寺氏が、この記事に反応します。
正確には、この記事を取り上げた若松氏のツイートへの反応ですが。

これはやばいな……。立脚点から歪んだ時代遅れの考えで出発してるから、いくら新しい時代の話をしてても、“天動説を唱える者たちの最新物理学”みたいな奇妙なものになってしまっている。

正直言って、映画評論家如きが漫画に対して批判するなんて傲慢すぎるだろうという気持ちが大きく。(失礼)
「天動説を唱える者たちの最新物理学」という例えもよくわからない。
最低でも、赤松氏の発言のどこが時代遅れか例示すべきだと思います。
そもそも、小野寺氏は以前にラストオブアス2の評論でもやらかしており、映画以外の分野の評論能力に疑問点が浮かぶ人物。
今回の一連のツイートでも、微妙にずれた発言が見受けられ、その中でもこれが最たるもの。

手塚治虫は「マンガの描き方」の中で、基本的人権だけは茶化してはならないと述べた。表現の自由は守られるべきだが、人間の尊厳も守られなければならない。私が知る優れたクリエイターたちは、自作が社会に及ぼす影響を当然意識して作品づくりに臨んでいる。作り手自身も社会の一員であるからだ。

ここでポリコレのお手本として手塚治虫を持ってくる時点で、圧倒的にセンスが無いと言わざるを得ないです。
手塚漫画は過去に当時の良識派から悪書として叩かれ、焚書とも言える弾圧を受けてきたわけで。今更良識ある漫画家として持ち上げるなんで噴飯もの。
そもそも、手塚漫画を読んだ人なら、今日のポリコレの視点からするとどうなんだと思える描写もあるわけです。
シュマリとかアドルフに告ぐとか、生意気な女性をレイプして従順にさせるシーンがあるわけで、ポリコレ的とは決して言えない。
「女性は犯されれば弁える女になるという先入観を与える!」みたいに。

最初に映画評論家如きと言いましたが、クリエイティブな分野で一番偉いのは評論家ではなくクリエイターなんですよ。
クリエイターに対して上から目線で説教する評論家なんて、よほどの説得力が無いとただの暴言でしょう。
そもそも小野寺氏は映画評論家ですよね。何で他分野の漫画に口出しし偉そうにできるのか疑問です。そもそも、日本の漫画を心配する前に、日本映画はポリコレ以前に世界で戦えているんですかと。
長くなりそうなので、この件は、また別の機会に取り上げようと思います。

コロラド先生こと牧田寛氏のTwitterアカウントが凍結される

NATROM氏の記事に詳しいですが。
HPVワクチンに関する発言だけでもデッドカードだと思います。
そもそも、この人は工学博士なので感染症どころか医療に関しては専門外の分野のはずで、なぜここまで汚い言葉で発言できるのか。
そう思い、Twitterでコロラド先生で検索すると、信望している人が結構いて面食らってしまう。本当に訳がわからない。

前述の小野寺氏もそうですが、自分の専門外の分野に対するリスペクトが足りないと感じます。
小野寺氏の場合はご自身が恥をかくだけで済みますが、コロラド先生は医療関係の発言なので危険性が高い。なぜなら、間違った医療情報が広まってしまうと健康被害が生じ、最悪死に繋がるからです。
コロラド先生も、専門である工学系だと真っ当な事を言っているのかも知れませんが、医療関係では信じてはいけない人物とみています。
少なくとも、HPVワクチンに関する発言だけでも、それは理解いただけると思います。
確かに、新型コロナに関して間違った情報を流す医療関係者も少なくないですけども、だからと言って専門外の人間の言葉を信用する人達の理路が理解できません。

今日は、この辺で締めにします。

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