映画大好き❣️おばさんの独り言その11

春めいて来たこの頃…                                              私の身辺も少し騒がしくなって来て、昨日はラフな面接的なのに行って来ました😃       まだ隠居するには早いし、生活的にゆとりは無く自宅で稼げるスキルが無い以上、「就職」するしかない訳で(T-T)                                                    頑張って生きてみるかと、重い腰を上げる事にしました。

何のスキルも無い訳ですからお金を稼ぐには体力と時間の切り売りは仕方ない…  と愚痴ったところで気を取り直して映画のお話😃

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

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出演者   ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、ロリー・キニア、チャールズ・ダンス、マーク・ストロング

1951年、数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)の家が空き巣に入られ、ノック刑事ら2人の警官が捜査に当たる。取り調べを受けたチューリングは、ブレッチリー・パークで働いていた頃を回顧する。

1927年、寄宿学校で不遇の日々を送っていた若きチューリング(アレックス・ローサー(英語版))は、友人クリストファー・モーコム(ジャック・バノン)に触発され、暗号の世界にのめりこんでいく。チューリングは同性ながらモーコムに恋心を抱くが、告白しようとした矢先にモーコムは結核で死んでしまう。

イギリスがドイツに宣戦布告した1939年、チューリングはブレッチリー・パークを訪れ、海軍中佐アラステア・デニストン(英語版)(チャールズ・ダンス)の指揮の下、ヒュー・アレグザンダー(マシュー・グッド)、ジョン・ケアンクロス(英語版)(アレン・リーチ)、ピーター・ヒルトン(マシュー・ビアード(英語版))、キース・ファーマン、チャールズ・リチャーズとともに、ナチスの暗号機エニグマの解読に挑むチームを結成する。

俳優の演技・撮影・演出・脚本の全てがバランス良く優れた作品です。            実話を元にしており戦争による被害を最小限に抑えるべく悪戦苦闘するチームの様子と、リーダーであるアラン・チューリングの苦悩が描かれています。

現在のコンピュータの礎となる「チューリングマシーン」の開発に関わるドラマでもあり、ドイツの暗号解読とチューリングの秘密をサスペンスっぽく描いていますがドラマ性が優っていると思います😃

演技力には定評のあるカンバーバッチですが、本作での演技は抜群だと思います。       恐らく発達障害を持っていたと思われるチューリングの特異と思われる部分と、それ故の孤独と苦悩は更にその性癖も相まって深刻でもあり、その表現もさる事ながら本来の人間的な部分も見事に演じていて、等身大の1人の人間としてチューリングを身近に感じる演技でした😃

相手の地位に関係なく他人に迎合する事無く、本来必要だと考える事を最優先する様子は研究者に有りがちと思いますが、チューリングは更に徹底してます。しかし、それを果たす為に必要なチームワークを築く事が出来ない😢        学生時代の場面が所々挿入され、ただ1人の友との別れが今も影を落としている事が分かります。 虐められていた事もあり、自分を排除しようとする集団に対して深層的に恐怖心を抱いている事も分かります。

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この挿入される場面で若きチューリングを演じるアレックス・ロウザーも素晴らしいです。   虐められる事に怯えながら過ごす様子や、ただ1人の「友」クリストファーに対する感情を悟られないようにする辺りの表現力…                              現在Netflixの「このサイテーな世界の終わり」でサイコパスを演じるなど、出演作では演技を絶賛されるだけ有りますね❣️                                     演技派カンバーバッチにひけを取らず、作品全体の雰囲気を更に盛り上げ、終盤の薬物療法の挙句精神のバランスを崩して「クリストファー」を取り上げられる事に怯えて泣くカンバーバッチの演技ともリンクしている所が良い‼️

警察の取調べ室でのシーンも見応えがあります😃カンバーバッチと対する刑事役のロリー・キニアは、サイモン・ペグの「マンアップ」で変態役を演じ大爆笑をさらった時とは見違える程のシリアスさで、同じ俳優だと気付くまで時間がかかりました😃                   この刑事の取調べに対して戦争中の自らの仕事やそれに関する事を語る形で、この作品は進行します。全てを告白し、自分を「怪物か?人間か⁈」と問うカンバーバッチと答えに窮するロリー…      2人の演技に釘付けの私😃

チャールズ・ダンスとマーク・ストロングがミステリーに相応しい存在感ある演技で要所を引き締めていて、この作品を非の打ち所がないものにしています❣️

アラン・チューリングは41才という若さで自殺と言われる亡くなり方でこの世を去り、その功績は50年以上極秘とされていました。       同性愛者として訴追された事だけが世間の印象に残り、その偉大さは隠されて…                     2009年に名誉回復された事だけが救いです‼️

この作品の中のチューリングに自分が重なり、観ていて辛く感じる場面もあるのですが、何故か惹きつけられます。              人間関係の中で自分だけが浮き上がっていると感じる違和感や疎外感の中で生きていく孤独さ…    それでも向き合う強さを身につけて行かなければと感じた作品でした‼️


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