映画大好き❣️おばさんの独り言その14
長らくご無沙汰してました😃
暑くてしんどかった夏が終わり、感性を刺激される秋がやって来ました😃
私はと言えば、相変わらずの映画三昧でございます😃
再開1作目は
「月に囚われた男」
監督:ダンカン・ジョーンズ
主演:サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー(声のみ)
ネタバレ全開ですのでご注意下さい‼️
何故ならネタバレ無しではこの作品の良さが伝えられないから…
そして、ネタバレされてもサム・ロックウェルの演技の凄さに引き込まれて観てしまうからです😃
<ストーリー>
近未来の地球はエネルギー資源の大半を、ルナ産業という企業が月の裏側から採掘する鉱石から得ていて、ルナ産業は月の採掘場を管理する人員を3年契約で雇い入れていた。実際に月に行きたった1人で生活しなければならず、地球と交信する設備も壊れていて会話する相手といえば管理用ロボットのガーティだけ…
サム・ベルは身重な妻を地球に残して月にやって来ていて、あと数週間で契約期間が終わり地球に帰る事を楽しみにしていたが、倦怠感や頭痛に悩まされ始めある日採掘場に向かう車両で事故を起こしてしまう。
医務室で目覚め、ガーティから事故にあったと告げられるサムだが検査が終わるまで医務室で過ごす事に反発し始め、ガーティを言いくるめ採掘場に向かう。
採掘場には事故車両が放置されており、サムが中を調べると負傷した人物が乗ったまま…
負傷者を救出して基地に戻ったサムだったが、救出された人物はサムにそっくりで自分がサム・ベルだと主張する…
こんな感じでストーリーは進行します😃
つまり、登場する人物はほとんどサム・ベルだけ、後はロボットのガーティだけです。このガーティがまた味がある😃
四角い吊り下げ形で基地内のレールがある場所しか移動が出来ない。 小さなウインドウがあり、そこにスマイルマークが表示され笑顔や無表情・涙顔に変化する事で感情表現をします😃 声を吹き替えているのはケヴィン・スペイシーですが、抑揚を抑えた言い回しなのに何故かとても愛情深く感情豊かに聞こえる😃
そしてサム・ロックウェル❣️ 私の大好きな俳優さんです😃 何を演じさせても本当に上手く、とても自然な人ですがほぼ全編出ずっぱりな上に1人2役で、しかも細やかな感情表現を全身で演じています😃
後ろ姿ですら手を抜かない緻密な演技に、本当に見惚れてしまいます😃
ちなみに既に100回は観てますが全く飽きないです😃
事故にあった方のサムは、新しい方のサムが何者か問いかけます。新しいサムはお互いがサム・ベルという人物のクローンであると告げますが、元からいたサムは信じようとせず、自分はオリジナルでありもうすぐ地球に帰れると主張します。 2人はお互いの主張を譲ろうとせずに喧嘩になりますが、元からいたサムの体調は日に日に悪化して行くのを見ていた新しいサムは、故障した採掘機の修理に会社が人を寄越すと聞いて策を練ります。クローンは常に1体のみで新旧のクローンが出会ったと分かれば2人は処分されてしまうと気付いているから…
新しいサムはガーティにもう1体クローンを起こすように指示します。ガーティは最初指示に反発しますが「サムは僕が守る」と宣言してクローンを起こします。その頃元サムは受信機の故障は嘘で妨害機が設置されているという新サムの言葉が事実である事を知って、妨害区域の外から自宅に衛星電話を掛けます。
電話に出たのは娘でした。 既に15歳になっている娘から妻が死んだ事を聞かされ絶句するサム… 更に追い討ちをかけるかのようにオリジナルのサム・ベルの声が聞こえてきます… 高熱にのたうち血を吐きながらも地球に帰る事だけを夢見ていた元サムは基地に戻った後倒れてしまいますが、新サムは採掘した鉱石を地球に輸送する装置に乗って地球に帰れると元サムが告げます。しかしもう体力も気力も尽きかけた元サムは新サムに地球に戻るように言って生命尽きてしまいました😢
採掘機修理の人員がやってくるまで時間がありません。新サムは元サムを事故車両に運び、自分が地球に行く準備をします。間一髪で地球に向かう新サム…
宇宙に飛び立った後、新サムのその後を知らせるニュース音声が流れてきます…
監督はダンカン・ジョーンズ。 あのデヴィッド・ボウイの息子さんです😃 元はCMを作っていたそうで、本作が長編映画初監督だそうですが😃 殆どが基地のセット内で撮影されていて、無機質なセットも上手く作ってありますが、更にそこにサムの生活感を上手に出してあります😃
基地外の月の様子はミニチュアを多用して少しチープな感じですが、これは「2001年宇宙の旅」などの作品に対するオマージュだそうでわざと低予算的に作ったらしい😃 CGは殆ど使用しなかったようですね😃
ラストの新サムのその後を知らせる音声はかなり不評だったようですが、この作品は劣悪な環境で酷使され使い捨てにされている人間の尊厳に対する問題意識の提起がテーマでは無いかと考える私には不評を唱えることの方が理解出来ないんですが😢 また、作品が作られた2009年頃の「クローンに人権はあるのか?」という議論に対する監督の意見を映像化したのかなぁ⁈とも思われます😃
地味な作品では有りますが、見応えは保証致します😃