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ホノルルマラソン(前編)

ハワイは好きですか?


僕は大好きで20代の時に2回行きました。何度行っても飽きないので人気の理由がわかります。
とにかく雰囲気が最高なんですよね。行ったことある人はよくわかると思います。
そんなハワイで行われるホノルルマラソンというものが毎年12月に開催されるのですが、マラソン経験がない人でも一度は走ってみたいと思うほど人気なイベントです。実は僕も昔から人生で1回はホノルルマラソンを走ってみたいと思っていて夢でもありました。
その夢が今回叶ったので記事にして書いていきたいと思います。
また、自分自身、文章として残したいのと、今後ホノルルマラソンに出場する人の役に立てればなといった感じです。

どうやって参加する?

ホノルルマラソンに参加する方法として
①個人で申し込み自費で出場する
②派遣レースで優勝し代表として出場する

このどちらかです。僕は②の代表として出場しました。
国内に派遣レースはいくつかありますが、僕が出場したのは茨城県坂東市の坂東将門ハーフマラソンです。そこで優勝したので今回は坂東市代表として派遣していただきました。男女それぞれ1名ずつなので女子は黒崎萌乃香さんです。
ちなみに個人でJTBのツアーでホノルルマラソンに申し込むと食費含めないでも50万は越えてきます(笑)
しかし、僕たちはそのツアー代は坂東市が負担してくれるので実際かかったお金は食事代とお土産代だけ!
坂東市にはめちゃくちゃ感謝してます!!
帰国したら坂東市に沢山お金落としたいと思います。
そういった経緯があり今回、ホノルルマラソンに出場することになった次第です。

日程は12月8日から13日でハワイ滞在は8日の朝から12日の昼頃までです。
レースは10日なので到着して2日後ですね。
まず、到着してコンベンションセンターへ向かいホノルルマラソンEXPOでゼッケンも貰いに行きました。
EXPOではホノルルマラソン限定のグッズなどが沢山売っており僕は帽子を買いました。
めっちゃオシャレで可愛かったのですが国内のレースで被ったら逆に浮いちゃうかもしれません。
だが、それがいい。

ホノルルマラソンEXPO

上の画像がホノルルマラソンEXPOでレッドカーペットが敷いてあります。

女子代表 黒崎萌乃香さん

黒崎さんはフルマラソン2時間47分で走るスーパーママランナーです。産後9ヶ月でサブスリーしちゃってるあたりもちょっと意味がわからないですね…(褒めてる)
インスタもやってるのでフォローしてみてください笑  ↓↓
honoka_0904

ゼッケンを受け取ればその後は自由時間で夕方までワイキキをぶらぶらして海を眺めたりしてました。

このポーズは恐らくサングラスを外そうとした瞬間、撮影されたものかと思われます
EXPOで買ったランニングキャップ

移動の疲れもありましたが、体も浮腫んでいたので夕方に12kmだけ走りました。

6kmで折り返し
暴走しちゃいました😅

フライトの疲れもあったんですけど走り出してみたら意外と動きました。やりすぎたとは思ってないです笑
ちなみにホテルはTWIN FIN HOTELで良いホテルでした。こんな感じです。

部屋からの景色

一人には十分過ぎる(笑)
練習後は夜ご飯を食べに向かいましたが、タコスだと思って頼んだらなんかよくわかんないナチョスサラダだしガーリックシュリンプはバターレモンシュリンプだし思っていたのとちょっと違う料理が出てきたりしましたが、それも海外あるあるで楽しいですよね。
とりあえず量は半端ないのでシェアしないとキツイっすw

味は美味しかったです
これで80ドルくらい

円安と物価高ですが量もかなり多いのでそこまで高いって感じはなくこれなら仕方ないよねっ感じでした。
ご飯は美味しいですが、量もあり脂質も多い料理が多いので国内のレース前の食事とはだいぶ違って大変だと思います。
まあ僕は気にせずビールも飲んで食べ飲みしてましたが…。楽しまないと勿体無いので!!

翌日は海に入ったりアラモアナショッピングセンター行ったりして過ごし夜はいつもより気持ち早めに就寝して翌日のレースに備えました。
海入ってボディーボードで波乗りしたりしてる時点で備えてるのかわかりませんが、そこは突っ込まないで下さい(笑)

レース当日

さて、レース当日となりましてスタートは朝の5時。普段ならまだ寝てます。
1時45分に起床して全く夜ご飯が消化してない状態で朝ごはん食べました。もはや朝でもないので夜食ですね。
スタート場所まではバスで送迎してもらい軽くウォーミングアップをして整列します。
今年は29,836人(内日本人9,545人)がエントリーされていました。整列ですが20〜30分前でも割と先頭の方に並ぶ事ができます。
一応、ZONEは別れてますが国内のように厳しくもないので焦って並ぶ必要もないかなと思います。
トイレはスタート付近にかなりの数の仮設トイレが設置されているので割と回転率も早いです。

5時になるとスタートの号砲と同時に花火が打ち上げられます。外が真っ暗なのでめっちゃ綺麗ですし音楽も流れているのでテンション爆上がりです。だからといって突っ込まないように注意しましょう。僕は花火見ながら走ってました。

スタートするとケニア勢の招待選手の集団6〜7人が前に出ていきましたが、流石に付いて行く気にはなれないので第二集団で走ってました。
しかし、5kくらいで2人になり10k手前でその人がいきなりスパートし始めました。あと32k近くあるのに気が早いな…と思っていたらまさかの10kmでゴールしてました。10kの選手だったことに絶望しそこから一人旅になりました。
13kくらいでダイヤモンドヘッドに向けて結構急な上り坂があるのですが、横に海があるので風もめちゃくちゃ強いです。1人だった事もありここでかなりペースが落ちました。多分3分20くらいから43秒くらいまで落ちましたね。
多少、故意的に落としたところもありますが、かなりキツいので出る人はここで無理しない様にしましょう。
15kmくらいで後ろから外国人1人に追いつかれました。その際、一緒に行こうって言われたので後ろに付かせてもらい2人で走ることにしました。
個人的には一人旅じゃなくなったのでラッキーでした。
ペースは3分20秒/km前後を刻んでいました。
15km付近も上り下りがあるのですが、そこが終わると長い下りがあります。
18kmから24kmはカナニアオレハイウェイという所謂、国道的な道をただただ走ります。
正直一番退屈な所かもしれませんが、平坦でもあるのでここでパワー溜めておきましょう。
ハーフの通過は確か69分後半か70分前後だったかと思います。この時点では特にきついとは感じてなかったですが、後半もこのタイムで走れる訳ないなとは思ってました。
さあ、ここを超えるとハワイカイへ向かいそこが折り返し時点になります。その入り口にエイドやトイレがあるそうなので必要な人は補給するなりするとよいかと思います。
僕は今回は、ひたすら水は取ってました。
朝方スタートとはいえめっちゃ汗かいたので暑いです。
でも、かけすぎるとお腹や体が冷えるのでそこの問題だけ心配でした。
なんとかお腹の方はどうにかなりましたが、海外レースは食べ物や水の問題も日本とは違うので腹痛のリスクは頭に入れておいた方がいいと思います。ここが24〜28km時点で地元の人の応援も凄いです。
この時点での体の状態は少しキツくなり始めてました。ただここで離れるとひとり旅になるので、そのままズルズルとペースが落ちてしまうだろうと思ってました。なのでとりあえず、いけるところまでは粘ろうと思い走ってた感じです。

マラソンだけじゃなくてどんな距離のレースでも中盤必ず苦しくなる場面があるのですが、そこで粘れるかどうかでゴールタイムが大幅に変わる

んですよね。それが今回の27km時点だったのかなと。
28〜35kmはまた前半走ってきた長いハイウェイをひたすら走ります。ここでは多くのランナーとすれ違います。特に日本人ランナーにはかなり応援してもらい勇気付けられました。
同じ代表で出場した黒崎萌乃香さんも見かけ声をかけましたがめちゃくちゃキツそうな顔で応えてくれました。
江頭2:50は見つけられなかったですw

ただ体は徐々にキツくなり、32kmくらいで急にふらっと体の力が抜け、「あ、アレきちゃった?」と思いペースが徐々に落ちてきてしまいました。
※アレってマラソンの後半にくるアレです。

ただ、まだ足は残っていたのでとりあえず3分30秒〜35秒/kmくらいで抑えて走ろうとしました。
しかし35km〜37km時点くらいで足が攣りかけ、とにかく止まらないようにだけ意識してひたすらゴールに向かって走り続けました。
38km〜40km時点になるとラスボスの上り坂が、待ってます。
下った坂は上らないといけないんです。
ゴールは目の前まで来てるのに…
もうこの時点で足は棒です。産まれたての小鹿状態で後ろから軽く押されたら盛大にコケる自信がありました。
ただ、沿道の応援は本当に凄い。
フー!!フー!!叫んで応援してくれるのでキツくてもこちらもフー!!って言い返してしまいました。
盛り上げ方が外国ならではといいますか、日本では味わえない応援です。
これがホノルルマラソンかーー!!って応援を全身で感じ走ってました。
上りを超えたら後2km弱下りラストは平坦を走ればゴールです。
ゴールが見えた時は身震いしましたね。
いろんな思いが込み上げてきましたが、とりあえず完走できてよかったのと、5位+日本人1位の目標を達成できた喜びが大きかったです。

Finish


ずっと共に走ったアメリカのアンディ・ワッカー選手
トレイル界で世界的に有名な選手

ゴール後にワッカー選手から話しかけてくれ一緒に写真を撮りました。まさかサロモンのそんな凄い選手だとはこの時は知りませんでしたが(笑)
※後日インスタでお友達になりました。


全体5位 日本人トップ






その後は入賞したのでドーピング検査をさせられました。100mlの尿を出す為に1時間以上監禁させられましたが、その空間に田中希実選手やケニアの選手などいましたし、飲み物や食べ物食べ飲み放題なので全く苦痛ではなかったですw
ただ尿を摂るときは後ろに一人付いて見られながらするのでちょっと気まずいですね。
そんな検査も初めてでとても良い経験ができました。

ゴール後は黒崎萌乃香さんと合流し記念Ꭲシャツを着て完走メダルを手に写真を撮りました。

並んでいたらハワイのラジオ局の人に話しかけられちゃっかりラジオ出演というw

今回のホノルルマラソンを完走して改めてマラソンって本当大変な競技だなって思いましたね。
完走するだけで凄いことなんだと。
僕はより速く走りたい気持ちはありますが、楽しみ方は人それぞれです。
ただ42kmの中に沢山のドラマがある。
苦しい時もあれば楽なときもあり、
マラソンって人生みたいですよね。。。
自分の人生、ホノルルマラソンでいったら何km時点かはわかりませんが上り坂とだけ言っておきます。

これでホノルルマラソン前編は一旦終わりです。
次は翌日以降の事を後編として書いていきたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。












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