見出し画像

【ここにもDari K! vol.9】斗六屋さんの加加阿甘納豆

インドネシアのカカオの流通量を増やすためにDari Kでは、自社店舗でチョコレートを販売するだけでなく、カカオ豆やカカオマス、チョコレートと様々な形で素材を提供しています。そのDari Kの素材が入った商品をご紹介する「ここにもDari K!」、第9弾は斗六屋さんのカカオ甘納豆です。

--
テレビでも取り上げられ、Dari Kの事務所にもお問い合わせが多かったことが記憶に新しい「加加阿(カカオ)甘納豆」。チョコレートだけでなく、カカオをもっと色んな商品にできないかと可能性を模索していた代表・吉野が考案し、長い開発期間を経て甘納豆の斗六屋さんによって商品化されました。

私がその甘納豆に出会ったのは、入社前のオリエンテーション後の夕食時のこと。重そうな鞄を持っていた吉野がおもむろに取り出し、試食を勧めてくれたのが、カカオ甘納豆でした。ジップロックのような袋に入った何やら黒い物体……。チョコレートではないような……。口に入れた途端、ふんわりと優しい甘さが口に広がりました。噛むと栗のような食感と、カカオの香り。

「これね、カカオ豆なんですよ。インドネシアみたいな暑い国にチョコレートを持っていくと、溶けてしまうけど、これだと食べられるよね」と吉野が熱弁をふるっていたのを覚えています。

加加阿カカオ甘納豆斗六屋DariK

そんな吉野の熱い想いに共感し、商品化にこぎつけてくれたのが甘納豆を手掛ける京都の老舗、斗六屋の近藤さんでした。
たびたびDari Kの北大路の厨房に足を運んでいただいていたのですが、その頃、入社したばかりの広報・中崎は、「誰だろう? Dari Kの人とは雰囲気が違う!!」と訝し気な視線を向けていたのでした。近藤社長、申し訳ございません……。

ちょっと言い訳になってしまいますが、Dari Kの社員は皆、お腹の中に笑い袋を隠し持っています(これは私のイメージに過ぎません)。真面目な顔で仕事をしていても、忙しくてゲッソリした顔をしていても、それを笑いに変えてしまうような、「ふふふ」という笑い声がお腹の中に潜んでいるのが私には見えるのです。

それに比べて、斗六屋の近藤さんからは、笑い袋とは別のものを感じました。最初は、カカオ豆を洗う様子を見ている真っ直ぐな視線が「大学生? 研究者?」と思うぐらい、真面目な印象でしたが、その後、メールのやり取りをするようになって、文面の中に優しい温かさが見えました。飾り気のない、しかし穏やかな癒しの言葉を持つ人だったのです。

話が随分逸れましたが、近藤さんが真っ直ぐにカカオ豆と向き合い、できあがった甘納豆は、洗練された、だけどどこか懐かしい味わいです。
しっかりとした食感と、優しい甘さの「加加阿甘納豆」、実は年末に吉野がインドネシアに旅立った際に、近藤さんが「カカオ農家さんに」と持たせて下さって、実際に農家さんにも食べていただきました。

どちらかというと、苦み走ったチョコレートは苦手な農家さんにもカカオで作った甘納豆は「おいしい!」と好評だったようです。使用されるお砂糖がココナッツシュガーという現地の方にも親しみやすい甘さだったのも良かったようです。

チョコレートが苦手な人でも、スーパーフードのカカオを楽しめてしまいます。甘納豆に親しんできた世代にとっても、親しみがなかった世代にも新しさを感じる商品です。

加加阿甘納豆 1,080円(税込)
https://www.torokuya.shop

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?