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【拍手】ヤリモクの鑑に会った話

最近、マッチングアプリを再開した。
理由は特にない。ただ何となく。
彼氏できたらラッキーだなあ、ぐらい。

早速マッチングした殿方と会うことに。
が、予定を合わせようとすると、すこし様子がおかしい。
何かと訳をつけて家に来ようとするOR呼ぼうとしてくる。

この時点で「もしかしてそういう目的の方?」って
一瞬思ったけど、私には、
「お泊りで何もなく健全解散」×2の成功体験があるので
あまり深く考えなかったのだ。阿呆すぎ。
(詳しくは過去の記事をご覧ください。(〃▽〃))

そして結局、初対面で我が家に招き入れることに。
写真より少しふくよかだったけど、犬系の絶妙にモテそうな顔面だった。
正直、あまりタイプではないな~と勝手に思っていた。

会話があまり弾まない代わりに、お酒だけがどんどん進んだ。。
我が家ということもあり安心してしまっていたのだ。
いい具合に酔いが回ってきたころ、殿方を肩を組もうとしてきた。

おっとアブナイ。ここで身を預けては、負けが確定する。
私はふらつきながらも立ち上がり、
「そろそろ寝ますか~」と言い、殿方用の寝床を準備し始めた。
(一緒に寝る気は全くないので、私はベッド、
殿方はソファベッドで寝てもらう予定だった。)

すると奴も本気を出し始めた。
完全に私の身動きを封じ(後ろからハグ)、
「一緒に寝ようよ~」と甘えた声で言ってきた。
正直少し可愛かった。

しかし私も負けない。というか普通に眠たかった。
奴の口からスラスラと出てくる甘えた台詞たちをガン無視し、
「もう眠いんで。お休みなさい~。」と告げて消灯し
自分のベッドに入った。
(今思えば私誘ってるように見えてる…?)

奴は当然攻めてくる。
私は頑なに背中を向けてディフェンスに徹した。
そんな攻防が10分ほど続いた。長かった。

そしてついに、、、

私は敗北した。
正直、眠すぎて、睡眠への最短距離は
奴を満足させることだと思ってしまったのだ。。
普段では考えられない、大胆な発想だ。

奴は、ちょーーどよかった。
こちらに何かを強要するものでもなく、痛みを伴うものでもない。
すごくシンプル。無印良品のような行いだった。
割と心地よかった。

無事終わり、やっと寝れる時がきた。
「やっぱヤリモクだったか~」とプチショックを受けていると、
奴はハグを要求してきた。
「もう目的を果たしたのではないか?ヤリモク×ソフレなのか?」
とにかく寝たかった私は、素直に要求に応じ、
殿方の腕の中で寝た。いびきが大きめであまり寝れなった。

そして朝になり、帰り支度をする時間に。
ヤリモクの殿方にはもう何の用もないので、
私は冷たくあしらいつつ、早く帰れオーラをプンップンに
まき散らしていた。

一通り支度が終わると、またハグをしてきた。
反抗する気力もないので私は受け入れた。

すると殿方が、

「告白するときは次の日が遅い日にしなきゃなあ」

とつぶやいた。

私は心の中で拍手した。
こいつはヤリモクの鑑だ!!
あえて本命の線も残しておくことで、
女子の気持ちをとどめておきつつ、また犯行に及ぶのだ。
なんというテクニック。。相当研究したんだろうか。

ここまで徹底されると、気持ちが良かった。
最終的に笑顔で彼を見送ることができた。
もちろん、解散してすぐにアプリでは通報しておいた。
(私はどういう感情だったんだろう。)

いやーとても良い経験をさせてもらった。
世の中には本当にいろんな人がいるもんだ。

くわばらくわばら。



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