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母が昔、作ってくれていたレモンチーズケーキを思い出して

優酷


レモンチーズケーキの
焼きあがる香り
おやつは何?って
わかってる でも質問してみた

答える優しい瞳は
もぅとっくに遠い昔で
気づけば傷つけあう日常
そんな 表現の仕方も知らなかった

寂しいとも大丈夫と
ブラフをかけて生きる私
だからねだからね、
いい子ってちゃんと褒めてよ
なんでなんでと
泣きながら責めないで
大好き大好き、嫌いにならないで

「私は毒親でした」って
ママが告白をしたわ
え?そうなの? 驚いた
娘は少し涙ぐんだ

この雫は何かって
やっぱりかって やっとかって
だから許せってのはちょっと違う
ごめんね 長すぎたわ

大嫌いとも大好きとも
なんとも表せない私
でもねでもね
あなたしかいないんだよ
大嫌い大嫌い
殺したいと何度も叫んだ
一生恨みながら生きてやると心に決めていた

好きと嫌いの混在した世界で
イマとカコとカコも混在する
正と悪も混在して
終いには優と酷が混在する

寂しいとも大丈夫と
ブラフをかけて生きる私
だからねだからね
いい子ってちゃんと褒めてよ
なんでなんでと
泣きながら責めないで
嫌いにならないで

大嫌いとも大好きとも
なんとも表せない私
でもねでもね
あなたしかいないんだよ
大嫌い大嫌い
殺したいと何度も叫んだ
一生恨みながら生きてやると心に誓った

大好き大好き

許したい許さない…

ごんなさい
こんな僕で…


家族が狂いの1章に入ったくらいの頃、まだ平凡な家族を装えていて、子どもの私は、色んなものに気づかない振りをしながら幸せだった。

母はお菓子作りが上手で、幼少期にはよく手作りお菓子を作ってくれていた。
記憶に強く残っているのは、みかんゼリーとこのレモンチーズケーキ。
焼きあがる前からいい香りがして、本当に好きだった。
また、お菓子を作ってくれる母というのも、女の子の私からしたら自慢の優しい母だった。

いつしか、家族がどんどん捻じれていって母を恨むようになった。
でも思い出すんですよ。
レモンチーズケーキを作る母の背中を。

大っ嫌いと大好きが混在するこの思いは、20代の頃までグルグルと巡っていました。
そんな時に書いた詞です。

今は、7割くらい許せてる…多分。笑
でも、いつかは全てを心から受け入れられる日が来ると信じてる。
きっとそれは自分自身を開放する日。

皆さんも、今でに人を許せないことってありましたか?
また、許せた人はどんな気持ちになったから許せたんでしょうか?
ぜひ、教えてください。

やひか

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