【研究】倒置文の接続語について
例えば「俺はゴリラを怒る」という文があったとして、これを倒置して「俺は怒るゴリラ」とすると、これははたしてゴリラを叱っているのか、はたまた”俺”自身がゴリラで、彼が怒っているのか不明瞭ですよね。ゴホンゴホン...あ、ここで文脈は考慮しないでください。
このような問題は述語に口調の言葉を付けることで「俺は怒るよゴリラ」のようになんとかできるんですが...では「俺はキリストとして石を投げる」といった場合(文章のいかんはともかく)、
「俺は石を投げるキリストとして」
これで内容は分かると思うんですが、体言で韻を踏もうとすると「として」が厄介ですよね。ここで省略すると今度はキリスト”に”石を? となってくるわけで。
この問題に長いこと頭を悩ませてきたんですが、だったらこの接続の詞をまんま倒置でやったらいいんじゃないかと気付いたんですよ。かなり強引に近いんではという感じはあるんですが。
手順をここに載せて行きましょう。こうです。
① 倒置したら、その断面部にハイフンを加える
「俺は石を投げる - キリストとして」
② 目的の言葉の前に接続の詞を置いておく
「俺は石を投げる - としてキリスト」
③ ”として”をローマ字の省略版とする
「俺は石を投げる - 'toshtキリスト」
どうでしょうか。まあやってることはバイリンガルが「as キリスト」とか倒置してるのを、そんまま日本語の省略版に置き換えただけなんですが。でもひとつ言えるのは、コレはローマ字の使用はしてるけど、元の言葉になってるのは日本語ひとつってことです。どうしても不快に思うなら「'として」としてもいいですしね。
あと本題とは関係ないですが、①に書いたハイフンは、読みづらいとおもうなら倒置したときなるたけ入れたほうが良いと思います。可読性があるし、読者も「あ、ここ倒置してんだな」とストレスなく、インプットを無意識にできますからね。
というわけで倒置についてでした。次はマルチ・ライム、複数語を使った脚韻について解説しようと思います。とはいえ、大半の部分は自分のブログの転載なんですが。そのブログももう無いので再度、ってわけです。
それではまた。
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