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絵本のおいしさとその栄養

幸いにして絵本を見てフィードバックをもらう機会があります。
・・ええ。そのとおりです。わたくし、ダメな点をバンバン指摘されちゃうんですよ。

まーーー落ち込みます。
自分では会心の出来!と思って作って持っていってるんですよー

それがまあ簡単に打ち返されちゃう。。

ああ、そう言われればそうだ。。
ええ、そんなふうな考え方もあるか。。
もう、それ直しちゃったら原型がなくなるぅぅ

嫌ですよね。ダメなところを指摘されるの。
落ち込みますもんね。

これには対策があります。
簡単に言うとレジリエンスを高めることです。

大事なわが作品に対するNGなので、落ち込んじゃうのは仕方ないです。落ち込むのは仕方ない。落ち込んじゃう。
でもそこから回復しましょー。

人間にはホメオスタシスっちゅーのがあり、一定の状態を保とうとしていずれ元に戻っていく力があります。あるそうです。
それを時間にあまり頼らず回復したり適応したりするのがレジリエンス。

レジリエンスを発揮するのに役立つワードがありますので伝授します。えらそーに。まあ良いじゃないですか。書きますよ!

みんな指摘されてる。(プロでも指摘されるんですよ。プロ前の人は言わずもがな)

・指摘に対応しさえすれば改善する。ヒントをくれてる。(他人から見た改善点です。そこを直せば単純に作品が良くなりますよね)

・人格を指摘されたわけではない(指摘の対象は作品です。作品はいくらでも作り直せますよね。次の作品に移っても良い)

え?まだ回復とか適応できそうにない?
じゃあこちらはどうでしょうか。

・どんな名作にだって指摘はできる
・こいつはどーせわかってないw


→この2つは一時しのぎです。
これを言ってしまうと自身の成長につながらないのですが、気持ちを整えるためには有効なので手段としては取っておきましょう♪
自分以外のところに落とし所を持っていくのは、"自分以外"というアンコントローラブルなところに主導権をわたしちゃうことになりますからね。

・・・そうそう。そうです。気持ちを整えたあとは冷静に作品と向き合いましょうね。

指摘されるパターン

はい。まあ、わたくしくらいあれこれ言われると、もとい言われ続けると、いやいや、お言葉を頂戴し続けるとw、流石にパターンが見えてきます。

そのパターンとは、これ。
指摘されることの大部分は"わかりやすさ"に関するところ、です。
作品の違和感に対する指摘、受け入れやすさの不足への指摘です。

たとえば、
・この主人公の背景がわからない
・なぜこのオチになるのか繋がりが見えない
・このシチュエーションならこの行動は取らないんじゃないか
・性格がポイントならばもっと強調しないと伝わらない
のような感じ。


例えばこんなーー

ある日わたくしは、友だちって大事だな、と思ったとします。
よーし、それを絵本にしたいぞ!
友だちって大事だ!それを子どもたちに伝えたい。
主人公はこのキャラクターで、こういう場面でこういう事が起こって・・・できた!
はい!見てください!

そこで受けるフィードバックは、、、「うーん。わかりづらい!」

わたくしは「友だちって大事」を熱く心に秘め作品を作る原動力にします。読んでもらえると嬉しい。こう感じてほしい。そのために主人公を設定し、場面を設定し、出来事を起こす。それをかたちにする。

これはパワーが要ります。
熱い心が大活躍しなければなりません。

でも、この熱い心には弱点があります。
それは客観性が弱いこと。

相手からどう見えるかというところまで気が回らない。
だってこう伝えたいんだもん。こう思ってほしいんだもん。

それを指摘されます。
「ちょっと冷静になってみてよ。ここ伝わらないよね。」

はい。こう言われると指摘してくる方は、「今の自分に備わっていない冷静な見方を教えてくれる貴重な存在」だとわかりますね。見え方変わりますよね。落ち込む必要ないかな、、、と思えてきます。

それに、それにですよ。もともとの前提に立てば、絵本はわかりやすさが大事なメディアだったはずです。
だって子どもが対象ですからね。
わかりやすくしてあげましょう。

大人向けだったとしても伝えたい事が伝わらない、伝えたいことが何かわからない絵本が好まれることは稀だと思います。

食べ物で例えれば、摂ってほしい栄養分があったとしても、おいしく提供されてないと食べてくれないということになるでしょうか。
まずは食べてもらってから。栄養の話はそのあとになります。

・・・もっというとおいしければ栄養いらなくないじゃん、という絵本もありますね。
そうなんです。絵本はおいしいだけで十分価値があります。

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