異世界転生、その前に。(幸せより大事なもの)
異世界転生モノ。
大枠はこうなる。
それと似ていると感じた話がある。
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』(ヤニス・バルファキス著、関美和訳)という本に出てくるHALPEVAM(ハルペバム)の話。HALPEVAMとは、とある一つの世界のことで、そのまったく新しい世界へのゲートをくぐる人間を究極の喜びにいざなってくれる。なんでも思い通りになるし、もちろん努力をして達成したという経験もできる。
異世界とHALPEVAM。
共通点は、そこに行くと幸せになれる、が、今の状態に戻ることは一切できない、ということ。
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』には、”向こう”に行くことについて否定的に書かれている。
よければちょっと考えてみてほしい。
あなたは行きたいと考えるだろうか。
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心理テスト風に書くならば、"向こう”とは幸せのことであり、それをためらう理由はあなたが自身の幸せより優先するもの、となるかもしれない。
「子どもを残していけない」と考えるならば、あなたの幸せ以上に子どものことを大事に思っている。自分の幸せを犠牲にしても子どもを大事にしたい。そのまま感がつよいけど。
「"向こう"で与えられた幸せは本物ではないから」と考えるならば、幸せより本物感、自分で作ることの方を優先している。。。のかもしれない。
わたくしも明確な答えが出せているわけではないが、直感的には行きたくないと感じた。もう少し考えると子どもや家族のことが出てきた。
自分の幸せより、子どもをおいていく罪悪感やそこまで言わないまでも居心地の悪さが嫌なんだろう。。というのが今のところの見解だ。
そんなふうに考えつつ、一方で考えたのは”幸せはファーストプライオリティではないのかも”ということ。
つまりは、、
幸せより罪悪感から逃れる方を選ぶことも十分に理解できる、ということ。
幸せになれるけどその後すぐあの世行き・・・とかいわれたらとりあえず生き延びる方をとっちゃうなぁ・・・ということ。
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