どっちが幸せ?
ある寒い雨の日。黒いねこはあたたかな部屋で本を読んでいました。
ちょうどそのとき、白いねこはつよい冷たい雨に打たれ、凍えそうでした。
ふと見ると足元に薄い板が落ちているのを見つけました。
これですこし雨をよけることができそうです。
さらに進むと岩のくぼみがありました。
これで凍える風も防げるし、全身ぬれることはありません。
しはらくすると足元やお尻から冷えてきました。体の芯から凍りそうでたまりません。
よく目を凝らすと、遠くに小屋の灯りが見えます。
白いねこは思い切って小屋を目指して駆けました。
冷たい雨も、刺すような凍える風もかまわず。
足元にはとがった石があり足を傷つけます。
耳はちぎれそうで、目はまともに開けていられません。
それでも負けずに駆け続けました。
何度も挫けそうになりながらも、、。
そんなわけで白いねこは、あたたかな(黒いねこが本を読んでいる)この小屋にたどり着くことができたのです。
おわり。
見ていただきありがとうございます!