わりと日刊だらく[No.45]〜足りないから足りようとする〜

今日もテキトーにやっていきます。


今日の散文


足りないから足りようとする


僕がスゲェなと思っている人、影響を受けてきた人は、みんな「足りなかった人」だ。そして、足りることを目指して誰もやらないことをやってきた人だ。

欠損があった。それをどうにか補おうとしてきた。


これは僕の偏見なんだけど、「足りている人」から得られるものってほとんど何もないんじゃないだろうか。

ただ幸せなだけの人は退屈だ。話していても面白くない。

仮にそんな大した能力がないとしても、苦悩している人の方が面白い。苦しんでいる人の方が、色んな経験によって色んな感情を持ち、それらを積極的に話してくれる。

何も現状に疑問を持たず、ただ毎日を平和に漫然と暮らす。それが悪いというわけではないし、むしろ良いことなんだけど、たぶん僕はそういう人から魅力を感じることができない。

むしろ、欠損を抱えていて、それを補って有り余るエネルギーがあるとか、変な能力があるとか、なんか変な感じになっちゃってるとか、そういう人に魅力を感じる。



欠損がない人にすごいことができるだろうか。

元々持っていたもので満足していて、既に成功していて大した不自由もなく生きていける人に、何か新しいものが生み出せるのだろうか。

社会をさまようどうしようもない人間たちを導くことができるだろうか。


否、欠損がありどうしようもない渇望があり、それを求めてひたすら何かをやり続けてきた人だからこそ、みんなが知らないことを知っている。それを生み出せる。そして誰かを導くことができる。きっとそうであるはずだ。


たぶん、僕が魅力を感じる人はみんな欠損がある。

埋められない心の穴を埋めるために訳の分からない能力を開眼する。

僕はそれに助けられてきた。


欠損があっても、開眼できない人の方が多い。

彼らはギフテッドだ。彼らの欠損こそがギフテッドだ。彼らにとってどうかは知らないが、少なくとも僕にとっては神からの贈り物だ。

僕は開眼した人のやり方をパクって、かなりマシに生きられるようになった。

彼らがいなければ僕は、平穏な気持ちで毎日を過ごすことができなかったし、本を読むようにもなれなかった。


足りてないからこそ、足りようとしてバケモノになるんだと思う。

今この現状に満足するように努めるのは、足りてなかったからだ。


たぶんみんなが尊敬している人も、みんな足りてなかった人なんじゃないだろうか。

クソザコだからこそ、その弱さを補おうとして最強になってしまう。

人間ってそういうものだろう。

あなたがメンタルが強いと思って目指しているあの人は、たぶん、元々はスゲェ弱い人だったんじゃないだろうか。


だから、たぶん、僕は「足りない人」が好きだ。

他人のことはわからないのでこの考えも見当違いのものかもしれない。

でも、崇拝されている人を「この人はメンタルが強くて頭が良くてなんでもこなせるスゲェ人だ!」と幻想を抱く人が多いように思っていて、僕はそれをみて「なんだかなぁ」といつも思っている。

勝手に信じたいものを信じれば良いとは思うのだけど、そもそもクソザコでなければそんなにすごい奴になったりできないと僕は信じているから、その幻想が間違っていると思う。

そのすげえ奴からしてみれば、どちらもただの外野の戯言なのでどうでも良いことに思えるかもしれないけど、所詮どんなすげえ奴も弱い人間なんだってことは忘れたくないなという感じの気持ちで書きました。

他人の中に幻想を投影したくなるのは、ただの現実逃避。


音楽

再生を押した次の瞬間に「えっ?」ってなった。こんな始まり方だったんだ、日本の昔の曲って。


一人組

書くのだるいので書くのやめる。ただ、忘れないように項目だけ乗っけておく。


くらがりチャレンジ
贈与
パブリックを思い出す
小休憩
超小休憩
観察と感想
愛を思い出す
本とお話しする
死を思い出す
人生の物語をイメージする



終わりに


今日はいっぱい本を読んだ。

内田樹先生の武道論を読み終わった。

また明日から労働頑張るぞ〜。


今日も良き日であった。

明日はもっといい日になるよね、有象無象。

ほんじゃ、また、あした。

それではみなさん、良い夜を。

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