推しメンの足跡を辿って伊豆大島に行ってきた
先日伊豆大島に行ってきた。
オタクがライブもないのに移動するなんて狂気の沙汰ですが推しメン(元クロスノエシスのAMEBAさんのことですが以後敬称として推しメンと呼びます)との最後の約束でもあり行ってきました。
推しメンの旅の記録はこちらの記事の後半に出てきます。
きっかけ
推しメンとの交わした約束忘れないよ…ということでいい加減約束を果たしたいなぁと思っていた
推しメンのクリエーターとしての側面を探るために同じ経験をしておこうと思った
つまり推しメンを知り、理解するための旅でした。まずは推しメンが回った土地を巡り、なぜそこを気に入ったのか、それはどのように創作に作用したのか…を考える旅にしたいと思ったりもしました。
一方で推しメンはそういうことに捕らわれずに自ら「島の魅力」を見いだして楽しむことに価値を感じる子です。オタクが推しメンが好きだと行った場所に行って足跡を辿ったところで同じ感想同じ感受性を得ることは難しいと思います。
しかし
とう言葉もあるぐらいですのでまずは行ってみることが大事かなと思いました。
11/23
船は竹芝桟橋2200時発、朝6時到着の大型客船。サルビア丸
RAYのバンドセットライブを見てそのまま特典会をブッチして竹芝へ…
本来ならチェキ数枚取れる見込みだったのですがバンドの転換ってあんなに時間かかるんですね….
結局チェキはオタクに託して一路竹芝へ。
船だーー
海なし県で育ったので海と船を見ると興奮します。
メタルおじさんがメタルと聞くだけで興奮するようなものです、メタル知らんけど
この船、とにかくインターネットが入らない。船の構造のせいで4Gは入らず、Wi-Fiはあるけれどみんなが使うので結局まともにインターネットはできず。
甲板に出るとなんとか4Gが繋がるという感じでした。
甲板デッキではみんな酒盛りしていて楽しそうでした(ボッチ旅)
一番上の階ではレストランがあったので夜景を見ながらチャーハン(900円)を食べる。
酒が飲めれば最高なんだろうな…(下戸)
このレストラン、すぐに行かないとすぐに大混雑するのでさっさと行くのがよいです。(自分は荷物置いたら即行ったので混雑に巻き込まれずにすみました)
部屋は二等特等室(二段ベッド)
まぁカプセルホテルみたいなもんですね。
他にもイス席(夜行バスみたいなもん)や大部屋雑魚寝部屋とかがありますが、ソーシャルディスタンス(ATフィールド)がないと死んでしまう僕としてはこのぐらいが限界です。幸い上も隣も客がいなかったので快適でした。
しかし、インターネットに繋がらないのでとにかく何もできない。
船内に置いてあったパンフレットなんかを読みながらぼんやりしたりXのタイムラインを必死に更新してました。(しかしそれは、空気がないと分かっているところで必死に呼吸をしようとするぐらい愚かなことだった)
そんなこんなで23:30には就寝時刻となり辺りは真っ暗に、甲板の飲み会も撤収しろみたいなアナウンスが流れてました。
大型の船のせいか心配していた船酔いをすることもなくぐっすりと…でもないけどまぁそれなりに寝れた気がします。
11/24
朝6時に船は岡田港に入港、この岡田港大島の街とは反対側にあるために船着き場にバスが待っていて街へと運んでくれます。
推しメンのブログにはこのように書かれているのですが、果たしてこれが岡田港なのか反対側の元町港なのか….いったいどちらなのだろうか?
バスに揺られて15分ほどで反対側の元町港につきますが、バスが現金もしくはpaypay払いというユニークな選択肢でPASMOの機械を導入するのは辛いけどpaypayなら利便性と採算コストがあうことなのかなと思うと観光客目当てのバスというのも経営辛いよな…と思う。
で、街に着いたものの特にやることがないのでブラブラしていたらゴジラに遭遇。
80年代のゴジラは三原山からでてきたらその辺絡みみたいですね。
ちなみに劇中で呉爾羅(ゴジラ)の伝説が残る大戸島のモデルが大島、というわけではないみたいです。
同じく公園にあった鎮西為朝の碑
ゴジラと鎮西為朝のコラボ…そういえばどこかで聴いたことあるなと思ったらゴジラSPに登場した古史羅図というのがありますね
元々は歌川国芳の絵を元ネタにしていますが、鎮西為朝とゴジラをきちんと作品内でくっつけて見せてて円城塔やるなって思いました。
ゴジラSP、ぶっちゃけ後半よく分からないのですが分からないことも含めて面白いのでオススメです。
さて、そんなわけで朝6時半、近くに温泉があるということで行って見ることに。
御神火(ごじんか)って読むらしい、和風ファンタジー中二ものに出てきそうな名前…
そこで風呂を浴び、モーニング600円を食す。
温泉は地元のおじいさんおばあさん達の社交場という感じで観光客はあんまりいませんでした。船に乗ってた釣り人達はどこに行ってしまったのだろうか….
9時ぐらいまで畳の部屋でゴロゴロしていたら、なんかもうチェックインの時間までここでゴロゴロして宿に入ってもずっとゴロゴロして観光とかしなくてよくね?って気持ちになってきました。
しかし、いや自分は観光に来たのではない、推しメンとの約束を果たしに来たのだということを思い出して大島牛乳を飲んで一念発起して温泉を出る。
宿に荷物を預けに行ったところ、高波のため今日の入港は自分が乗ってきた船が最後だったとのこと。
船の欠航によるキャンセルは当然キャンセル料が取れないので宿泊施設も大変だな…と思いました。
そして近くで原付を借りていざ伊豆大島めぐりへ!
行くポイントはこちら
ほとんど対向車もなく信号機もない周回道路はとても気持ちが良く、原付に乗るのでジャンパーを持っていきましたが丁度良い感じで気分が良かったです。
自転車は体力的に無理だし1人なので原付は本当に丁度いいです。
波浮(波浮)港
ちゃんと街の中を回れなかった…というかなんか行きにくかったので遠景のみ…いやいきなり聖地巡礼失敗やんけと思いますが…
裏砂漠
ここは….地球なのか…??
ものすごい強風に煽られながら必死に写真撮影だけして引き上げ、メガネが吹っ飛ばされそうになったりアクスタが飛ばされそうになりましたが、無事生還できました。
リアルインターステラーというか、地球外惑星に着陸した宇宙飛行士ってこんな感じなんだろうなと思った。。
波治加麻神社
超僻地、観客はおろか観光案内すらない、周回道路からの入り口が分からず何度も行ったり来たり…そしてこの本殿までのほぼ未整備の道を5分ほどかけてたどり着いたのがこちら。
僕には不便な場所にある小さな神社という感じで霊験というものを感じられなかった….
くっそ余談になるが去年お見合いした子も寺社仏閣が好きで何度か神社などに付き合ったが結局何が楽しいのかよく分からなかった。。。
その後も原付で島を巡り推しメンが自転車で通った場所を特定する。
この時が一番霊的な体験だったように思う。
結局神も仏も信じていなければ自然の中で何かを感じ取る感性もなく、ただ推しメンの歴史を追いかけてるだけなんだなぁと思ってしまう。
なんやかんやあってお昼ご飯。
運んでくるおばあちゃんも賄いをしているおばあちゃんもどうみても後期高齢者、観光業にありつこうという若者はいないんだろうし、高齢化社会と観光立国の果てなのだろうかと思いながら食べたベッコウ丼は少し辛かった。
※ベッコウとは白身魚を島の唐辛子などでつけ込むことでベッコウ色染まるのでベッコウというのであって別に亀を食べてる訳ではないようだ。
その後もあちこちを巡りながら原付の返却へ。
ガソリンスタンドに寄ったところ、何も聞かずにレギュラー満タンを入れてレシートを渡してくれた、一発で観光客のレンタ原付の満タン返しだって分かったんだろうなぁと思う。
ある意味では仕組み化が良くできてるなと思う。
チェックイン後、宿は旅館でありながらリノベしているのでとても綺麗で普段アパと東横で生活している僕にはありがたかった。
ここで相撲見ながらうたた寝
そして推しメンが行ったと思われる少し遠くのスーパーまで歩いたりした。今思えば原付で移動中に買い物しておけば良かった。
ちなみに大島ではコンビニを一軒も見かけなかったので多分夜中に腹が減ったり喉が渇いたら詰みです。
スーパーで大島牛乳を探したけど見つからず….
夜
夜は寿司!
googleレビューの評価も高く接客も丁寧で確かに美味かった。
チェキ4枚分ぐらいでたらふく食べれたのでとてもよかった…お酒が飲めればもっと楽しいんだろうなぁ….
夜はそんな感じでまったり過ごしてスーパーで買った菓子をつまみながらTVがネトフリに対応していたのでゴジラSPを見直していた。
そして、就寝。やることもなく朝食も早いのでさっさと寝た。
11/25
旅館の朝食を食べる。とても旅館という感じで趣があった。
家族経営の小さな旅館ですが、小ぎれいだしお一人様でも泊まれるのでとても良い宿でした。
その後も街をブラブラして帰りの高速ジェット船乗り場へ(ジェット船だと大島から1時間30分で竹芝に着く)
昨日は高波で高速ジェット船が全便欠航ということだったのでまた(去年北海道に1週間閉じ込められた)閉じ込められるのでは?と思ったが無事出港することができた。
こちらも快適で船酔いすることなく、むしろほとんど寝てる間に到着してしまった。
最後に
あっという間の旅で推しメンの足跡を辿るということはできたけど、推しメンの感じたものに到達することはできなかった。
推しメンは島はとってもオススメ!と書いてくれたが、結局自分に取っての島は推しメンの好きな場所であって、そこは島でも森でもマクドナルドでもなんでも良いわけであって、そもそもの動機からして推しメンに到達することはできなかった。
また、推しメンが辿ったルートをスタンプラリー的に巡るというのも推しメンの求める旅の形ではなかったと思う。
だからむしろ、僕が寿司の旨さに思わず柏手を打ったり僕なりの目線(バスがpaypay対応している)で楽しんだことの方が推しメンに取っても喜ばしいことなんじゃないかと思う。
本当はそういう話を特典会でしたかったなと思いつつ、もうそれは叶わないことだと思うと、推しの好きには(自分が合う合わないはともかくとして)触れて一緒に話した方が良いよと思ったけど、僕の場合、ゴジラSPの話をしてしまいそうなので結局共感を通じた楽しい特典会にはならなかったんじゃないかなとも思う。
ということで推しメンとの約束は果たした、シーザーを理解するためにシーザーである必要はない、しかしロバ(僕)が旅に出たところで馬(推しメン)になって帰ってくるわけでもなく、僕は竹芝からそのまま立川のクマリデパートのリリイベへと向かったのであった…..
ちなみに島のお土産の牛乳せんべいは大変に素朴な味で美味しいです。