ショート小説「変わらない日常」

いつもと変わらない道.

私は毎日同じ道を歩いている.

7時に起き,顔を洗い,朝ご飯を食べ,スーツに着替えて家を出る.

家から駅まで,1kmほど.その途中には小中高一貫校があり,私は1ヵ月ほど前まで通っていた.12年間,毎日同じ道を歩いた.12年前に初めて歩いた道は,毎日歩けば変わらない日常になっていく.

一貫校から駅までの道,駅から会社までの道,私はまた変わらない日常として過ごしていくのであろうか.こんな日常を望んでいたんだろうか.

私は今日も同じ道を歩いている.

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