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【まち探究】過疎ってる?東吉野村に行ってみたらそこには「自然」と「言葉」があった気がした。

ジンノウチでございます
(※下線が引いてある箇所はInstagramやHPなどの各種リンクを添付しているので押してみてください)

つい先日の2024年2月6日に1日で、奈良県東吉野村に、非常にゆかいな仲間たちと行ってきました。
目的地は合同会社オフィスキャンプ坂本大祐さん。めがけて、初対面の面々で車で片道3時間、行ったんです。(もちろん車は運転してもらいました🚗)

わずか1日でしたが、多すぎるくらいの刺激と学びを得た気がしているので、その振り返りをかねて、報告的にもこのnoteを書き連ねます

目的は、まち探究の魅力を伝えることもそうですが、全てのシーンの学びの言語化と、自分自身の中での企画の見直しも兼ねて、ってところですが

興味のある方はお付き合いくださいませ。ちなみにメンバーが超個性的でした。

超ゆかいな仲間たち

オフィスキャンプ東吉野での集合写真。左からジンノウチ/わかな/さほちゃん/坂本さん/ギャング/心音/りこりこ/レイナ。

・ジンノウチ
:生駒にある「まほうのだがしや チロル堂」(夜の酒場)に行った際にオフィスキャンプの坂本さんを紹介いただき、この変な会を企画。

・レイナ (神戸市外大B3/renew/trunk design)
:大学では英米文学を専攻する、工芸女子。長野出身で、日本文化の工芸に魅せられた過去から、「日本文化の伝え手になりたいギャル」へ。この旅唯一のドライバー。

・心音(ここね) (京都芸術大B2/)
:デザインとアートと日本文化を学び体現し、思考することを繰り返す人っぽい。パフォーマンスとしての振る舞いや言葉遣いが印象的な人間。前回の高知県に引き続き。使ってる写真はだいたい心音フォト。

・ギャング⭐︎スター (京都芸術大B2/)
:名前はいかついけど雰囲気は優しく、話し相手スキルが高く、場回しもできちゃうムードメーカーみたいな変な良い人。心音ちゃんの繋がり。企画やらデザインやらに携わってるらしく、趣味が幅広い。そんなところも影響あるのか物事の見方が面白い人。ギャング。

・りこりこ (京都芸術大B2/)
:京都の中に広島県を作る人。として紹介を受けた、同じく心音ちゃんの繋がり。今回の旅を通して、静かにでも確実に学びを得続けている印象な人でした。大学の中に図書館作ってみたりしてた人。アーカイブzineを作るかも、とのことで楽しみすぎる人。三重県出身。

・わかな (京都橘B3/renew)
:レイナちゃんの繋がり。大学では国際系を専攻しているらしい。福井県出身で、海外(オーストラリア)に留学した時の体験をきっかけに、自分自身が自国の文化をもっと知りたい、そんなところで工芸などなどに興味を持つように。最近はバイト先のゲストハウス?ホステル?にくる海外の人との会話などから刺激やモチベをもらうみたい。ローカルな魅力を伝えたいなと思うとか。とか。

・さほちゃん (大阪芸大卒/アーティスト)
:令和に潜む昭和人(ショウワジン)の名前のインスタアカウントを持つ個性的な柔らかいモール職人。会社勤めを一度は経験したものの、「つくる」方が自分は好きだと再認識。そこからはイベントやワークショップの開催などをしている。今年のテーマは自分の心地いい生活リズム(働き方?)を掴むとかその辺のこと。らしい。

奈良県吉野郡東吉野村

過去に合併の話が何度か出ているが、村として存在し続けているそう。

名前の通り、奈良県の東部に位置する「村」らしい。括りでは吉野郡に当たるが、行政や交通の面からは宇陀との結びつきが強いとか。

交通面の最寄りは宇陀市にある近鉄榛原駅(はいばらえき)。奈良交通のバスか、休日はコミュニティバスの事前予約が必要らしい。田舎でした。

人口とかとかは、昔林業(吉野杉)が栄えた背景などもあり、「山が稼ぐ」というところから8000人ほどがいた過去もあるとかないとか。7つの小学校があったとかなかったとか。現在はおおよそ1500人ほどの人口と、小学校は1つらしい。

そんなこんなで、空き家は多いがどれも構造がしっかりしてそうな立派な家だったり、それでもやっぱり自然が豊かだったり、短い滞在の間にもいろいろな特徴に触れることができたように思う。

行き道:庄内(大阪)→JR奈良駅→東吉野村 (車で約3hほど)

車内。1人しかドライバーいないので1台。笑

朝9:00に(いつも通り)阪急宝塚線庄内駅から歩いて10分ほどの「だらだら」へ集合。ジンノウチを筆頭に遅刻などを重ねて予定より30分遅い9:30に出発。この時点ではレイナ、心音、ギャング、ジンノウチ。

色々とざっくばらんな話を挟みながらあっという間にJR奈良駅に着くのだが、この旅、なんといっても互いに初対面の面々だらけ。そこまでの道中も、どんな人たちと東吉野まで車内を一緒にするのか、ドキドキと不安や少しのだるさ(笑)が入り混じる感情で向かってました(ジンノウチ)

10:30頃、JR奈良駅へ到着。わかな、りこりこ、さほちゃんと合流。

メンバーが揃ったところで出発。癖の強い自己紹介と、レイナちゃんのぶっ飛んだ運転で車内は賑やかな時間を過ごしまくりました。

変わった人やなあと互いに思いながら、道中の奈良県の景色を見ながら、もっと山奥ってどんな雰囲気なんやろう、東吉野ってどんなとこ、坂本さんってどんな人、ルチャリブロってどんなとこみたいな想像が勝手に膨らんでいきました。

道中に見たもので印象的なものがあったのでここで軽く触れておくと、

nakanishiピーナッツ
:大きなピーナッツのオブジェが目を引いたのと、車屋さんみたいな外観も印象的でした。それくらい。
山村留学の看板
:里親制度らしい。のちにオフィスキャンプの坂本さんが山村留学の制度を利用していたことを知って驚きました。

12:00頃 東吉野に入りました

自然と空き家が広がる、東吉野村

やま!かわ!て感じでした

東吉野について最初の印象は民家が並んでいることと、川や、山々の自然だなって感じでした。外を出歩いている人はほとんど見かけないですし、空き家っぽいものが目立っていた印象です。

どこにオフィスキャンプがあるのか探り探りで進んでいくと、綺麗な佇まいのオフィスキャンプが登場。

綺麗でした。中も、外も。立派。

坂本さんにご挨拶して、中に入れてもらい、和紅茶もいただきながらお話をさせていただくことに。

カレーサンドも持って行き、みんなで食べながら。奥に見えるのは、さほちゃんの相方のプリ男とチェリ美(字が合っているかは不明)

話は「まちづくり」のトピックから軽めに始まり、坂本さんが東吉野に暮らすまでと今のお話、癖の強い自己紹介(アートやデザイン領域の仲間たちが今回多かったので共有の言葉や知識、知人などで盛り上がったりも。)そして教育についての話、制度のお話などなど多岐にわたって、気がつけばあっという間に2時間。座りっぱなしで話しっぱなしでした。

超割愛させてもらいますが、この対話を通して自分たちの中で言葉が増えたり、咀嚼されたり、自信のような勇気のようなものが湧いたり、何より今回一緒に行ったゆかいな仲間たちについて知れたりと、頭が痛くなるほど学び気づきが多かったです。

まちぶら

本当に歩きで案内しながら行ってくれました。

たんまり話をさせてもらった後に、東吉野の街並み(村なみ?)を坂本さんに案内してもらいました。

①元々歯医者だった、現.村営のゲストハウス

ゲストハウスには見えなかったです。1棟貸しで2000円/日らしい。

②改装中の。。。(メモ取れてなく忘れてしまいました/隣は民家でした)

隣の民家もすごく気になりました!!!(1歩だけ入った)

③チャレンジショップ!!!!!!

チャレンジショップ。なんでもできそう。スナックとかも。カレーサンドやりたい。

④空き家となった旅館

でっけえええええって思いました。まだ人が住んでいるとかいないとか。

⑤ダグラスさん(地域おこし協力隊)の改装中のアート工房的な

昔は茶工場だったそう。
内装のイメージや作品のメッセージなど細部に渡って、初対面の私たちに説明してくれたダグラスさん。

坂本さんの解説とともにめぐる東吉野、そしてその先で出会う方々。どこか都市とは違った世界観で、豊かさ、非日常感、どう表せば良いかわからないのですが、「違い」みたいな部分を感じたとともに、興味がさらに強くなりました

ここまで3時間半。ずっと付き添ってくださって、紹介や、対話をしてくださった坂本さんは、「尖ったデザイナー」というよりも「地域に暮らすちょいイケたおっちゃん」な感じでした(どちらも勝手に個人的に抱いた印象です。笑)。親しみやすさを勝手ながら感じ、同時にありがたさをとても感じました。

そんな坂本さんとここでお別れし、次の目的地、「人文系私設図書館 Lucha Libro」へ。

森の奥にある住み開かれた「図書館」

この灯りがまた良かった。

今回突然の訪問になったこの「Lucha Libro(ルチャ・リブロ)」。直訳すると「闘う図書館」。青木夫妻(真兵さんと海青子さん)がつくる素敵空間です。真兵さんがプロレスが好きなことや、「ハーレムの闘う本屋」というところからとった、造語のような、でも心地の良い名前が付けられています。

橋を渡るとは思ってなかった。
史跡。
林を抜けて、到着。

オフィスキャンプから少し離れた場所まで車を走らせ(てもらい)、車から降りて橋を渡り、坂本龍馬の先輩(天誅組のリーダーの吉村虎太郎さん)の史跡が見えると、その横のスギの木々の細道を抜けて(雨でぬかるみだらけ)見えてきたのがルチャ・リブロ

おそるおそる扉を開けると、中から出てきてくださったのがキュレーター青木真兵さん(ご在宅で良かった)。
本当に突然の訪問だったので、経緯を説明させてもらい(実は前に庄内にトークイベントで来られた際にご挨拶だけさせていただいてました)、ゆかいな仲間たちの癖の強い自己紹介を挟んだ後は、青木さんの背景などなどのお話に。。

L25という、25歳以下には本をプレゼントするという素敵すぎる取り組み。そして丁寧に1冊1冊に直筆のサインとメッセージを書く青木さん。

いろいろな経緯で東吉野に「引っ越す」ことになり、かねてからやりたかった「図書館」を開いた青木さん。その過去や想いをたくさん聞かせてくださいました。
人生観というか、生き方みたいなお話が印象的で、これまたアーティスト的な生き方をする仲間たちが多い今回の面々にとって学びになる時間だったと思います。

そのあとは空間を各々に堪能。

こたつは最高でした。これは内田樹さんからプレゼントされた「ちゃぶ台…?」

ご夫婦の趣味や嗜好から集まっている本たちを眺めて手に取り、時にはネコのかぼすと戯れながら、短いけれども確かな時間を過ごしたと思います。

ねこのかぼす。館長らしい。人懐っこい。フッサフサ

集合写真をとって感謝とお別れを告げ、東吉野を後にすることにしました。ここで16:30。

帰り道:東吉野→宇陀(奥大和ビール)→奈良(彩華ラーメン)→帰宅

休みの日なのに、、、ありがとうございました

そこからの帰りしな、お隣の宇陀にある「奥大和ビール」さんへ。坂本さんが携わっていると噂に聞いて、レイナちゃんが事前に連絡してくれていました。
そしてTAPスタンドがお休みの中、醸造所の見学をさせてもらい

各々にビールをお土産に。隣の道の駅にも寄りました。

ハーブのビールという珍しさ。11種類もあった。

帰りの車ではすっかり打ち解けた様子のゆかいな仲間たち。醍醐味の今日の感想の共有会が開幕。
各々に感じたこと、気になったこと、今思うことなどなど話し合う、語り合う、褒め合う、伝え合う、そんな時間が車内に流れました。

この時間を通して学びを咀嚼するのが個人的にはとても好きです。

んで、せっかくならと、彩華ラーメンへ。ここでも会話が尽きず、くそ楽しかったです。

最高でした。

そこからは各々の都合のつく場所で下車していき、解散となりました。素敵

最後に

前回の高知県香美市に引き続いた今回。ゆかいな仲間たちと坂本さんや青木さんの「相性」のようなものがかなり良かったように個人的には思います。

しかし良いことばかりではなく、どこまで行っても初対面の間柄で等身大でまちや、人、物事と向き合う機会になり多くを吸収できたかは分かりません。

体全体で感じ、モヤモヤを言葉にし、思いきり悩み葛藤し、それでも生きる。そんなことをし続けられる機会をしばらくは作れたらなと思います。

まさに人を通してまちを見て、まちを通して人を知る。そして自分たちを見る。そんな機会であり体験であり、今回の旅の中で出た言葉としての「社会教育」になっていくカケラだと思います。

これを書いていて、東吉野へ行きたい思いがかなり昂っています。3月にでも行きたい。

ともに行きたい全人類、行きましょう。では🖐️

p.s. 企画の振り返りとメモ

あ、企画としての振り返りも少し。

今回の「東吉野へ行こう」は大成功というか、最高でした。短い時間の中にもたくさんの学びと気づきがあったからかもしれません。

強いて改善点を挙げるなら、よそ者としてのそれぞれの個性が強いがために、自己紹介が長くなったり外れたりを繰り返すのもあって、インパクトというか繋がりが作られたかどうかは現地の話をしてくれる人次第になってしまうことは勿体無いなと思いました。

そして今回の坂本さんや青木さんはどちらも、いきなり来た余所者の私たちの話を「まず聞いてみる」という姿勢で対話を選択してくださいましたが、
誰もがそうというわけではないとも思いますし、予定外のことに多くの時間を割くことはなかなか毎回うまくいくとは思えません。

その中ででも、風変わりな観光客の私たちと、ローカルな人たちとの会話や対話を通した相互の交流を図るには、、、どうすれば、、
と自己紹介を中心に悩んでいる次第ではあります。

これから少しずつ最適解のようなところを見つける過程を楽しもうと思います。

あと以下は坂本さんとの話のメモです。ジンノウチは字が好きで、メモは極力手書きで取りたい。ということで手書きです。
物好きな人はどうぞ。

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