カジュアルデッキエクストラ一枠考。

遊戯王のカジュアルデッキにおいて、デッキとプレイの研鑽が積まれた結果、宙ぶらりんだったカードが抜けていき、エクストラや動きに余地が生まれることが最近多い。
カードパワーが高いおかげで、やりたいことをスマートに詰めればそれで勝てる、ないし勝負にはなるシーンが増えてきたことの裏返しだ。

そうなると畢竟エクストラに「お遊び」を仕込みたくなるのが人情だが、これが存外難しい。
カード達がテキストの時点で有機的に繋がりを持っているからこそ、一枠追加しようとすると、メインのパーツやらなんやら、いらない動きがちらほら顔を出し始めるのだ。元が「やらなくてもいい」動きのはずだったのに(ルール上)余裕があるメインデッキの枠がぶくぶくと膨れていき、相対的な初動確率を維持するために初動になるカードを増やして……とデッキが着膨れを始める。

そのあたりで一回原点に立ち返り、バッサリ、ギミックごと切り落として、最初の形にする。こういう時ニューロンは便利なもので、デッキをいじくる時に最初のものを延々とコピーさえすれば、原点を見失うことはない。(その結果、数枚変えただけのレシピがあたり一面に広がる。墓標だ。)

ティアマトンVSの墓標。実際はさらに+6個はある。

この厄介なところが、バッサリ切ってレシピ上原点に立ち返ったつもりで、頭の中では当然後ろ髪を引かれまくっている。
別のデッキに流用したり、さらに研鑽が積まれた結果枠の切り詰めに成功して再度採用したり、まだ後ろ髪を引かれたままだったり。その後の行き先は様々だが、あの日たった一枠余ったエクストラが、複数のデッキにじくじくと後味の悪さを残して、墓標を立てていく。
とりあえずの汎用で埋められない、この後味の悪さも、カジュアルデッキ・コンボデッキの疎ましくも愛おしいところだなぁ、などと思うのである。

つまり、何が言いたいかというと。

この前のメインブログで上げた青眼デッキのエクストラが一枠浮いて困っているのだ……。

(以下本題で余談)

フラワーダイノをよりイージーにするべく、化石調査を生存境界に一本化。それに伴い魔法比率が下がったのでセレーネが抜けて、そこの一枠に困っている。
なまじっかリプロドクスがいるせいで選択肢が多いのも問題。
以下に案を書き留めるので、これがいいんじゃない?とか、他にもおすすめがあったらXにてリプをください。

案1 サイフレームロードΩ
☆8シンクロ枠。基本乙女+クレセント。Ω生存境界超越竜とか、白石の回収も狙えたりとか。ただ防御が薄いデッキなのでどうか。
案2 閃こう竜スターダスト
出し方は同上。光ドラゴンで究極霊竜の蘇生択。そもそもの真の光を守る案。パワー不足?
案3スクラップドラゴン
もう一声のセルフブレイク要員。ただ、それ以上でもそれ以下でもないのがなんとも……。
案4バリケイドベルグ
アザレアに繋ぐ汎用リンク。巻き直しの効きにくい霊堂の巻き直しも。ただ、その頃にはどっちか死んでそう。魔法も減ったので、アザレアのパワーも相対落ちている。
案5ガーディアンキマイラ
轟臨墓地効果で出せる枠。意外と除外に複数回送りにくく……白き乙女を巻き込むか否かでドローか除去か選べるのは偉いか。置換融合では出せないのをおしゃれと取るかどうか。
案6アースゴーレム@イグニスター
ある程度リプロドクス前提の一枚。ワンチャンパックビットを蘇生出来て「ならでは感」が強まるが、真の光に巻き込まれたら駄目なので「弱点を悪化させる」のが難。
案7スターヴヴェノムフュージョンドラゴン
青眼をかますならこれもリプロドクス前提の一枚。真の光にケチをつける、というデッキコンセプトには合致しているが、リプロドクスが半端に余るのが悩ましい。てらのも前提、となるとギミックパーツ多すぎるか?
案8 ヴァレルロードFドラゴン
完全にリプロドクス前提の一枚。融合ギミックで出せるセルフブレイク要員、というと聞こえは良いが、リプロドクスのリソース管理が悩ましい。真の光に巻き込まれる前提と思うと墓地効果で蘇生出来るリンクがいないのももう一声と思ってしまう…‥いやまさに着膨れのところなのだが。そこは切ってライオットで回収か?

などなど……他にも多数あるが、現行の難しポイントとしては
・轟臨の除外融合がほぼ片道。せっかくなら複数回使いたい
・真の光を狙われることを考えてしまうと、下手なモンスターでは強みを感じにくい
・セルフブレイクギミックが意外と少ない
・せっかくのクレセントが他デッキとの差別化要素として弱い。ボードアド+1、☆7、闇ドラゴンと、出来ることは多いのだから生かしてあげたい
といったところだろうか。これだけ悩ましいと言っておきながら、それが全部余裕があれば……の範疇でデュエルが進められるのはカードパワーの賜物。最近のカードすごい。
以上、ここまで本当に余談。お付き合い感謝。

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