【バンドは生もの】ライブへ参戦するようになって、”後悔のない選択”を意識するようになった話

Webライターラボのコラム募集のテーマがライブだったので、一気に書きたいことが溢れ出したのでまだ5月ですが書きます。

あなたは音楽のライブに行ったことがあるでしょうか？私は、全盛期には月に3〜4本はライブハウスに行くライブ好きで、今でも年に1度は必ずライブに行きます。

学生時代と違い自由に時間は取れないし、お金も限りがあるけど、それでも行くのは「生の素晴らしさ」があるから。そしてなにより、後悔したくないからです。

ライブはナマモノ、バンドもナマモノ

生のライブと音源は同じだけど、全然感じるものが違います。

目の前で一生懸命音楽を奏でるアーティストやドラム・ベースの心臓に響くような音圧、熱狂するファン、体内を巡るアルコール、色んな刺激が一体となって「ライブ」が成立しているからです。

この生の良さは筆舌に尽くしがたく、何より行かないとわからないので、行ったことない人はぜひ行ってください。せめてライブ映像を見てください。今回の主題は、ライブの良さを語ることではない（文字数足りなくなる）ので、ここまでにしておきます。

ライブというナマモノで、一期一会その夜にしか楽しめないエンターテイメントを行う「バンド」も、ナマモノなんです。いつまでもあると思うな親とバンドマンとはよく言ったもので、バンドはいつ解散・休止するかわかりません。

「大切なお知らせ」という最悪の見出しに、良いニュースか？悪いニュースか？と洋画のような二択が頭によぎる人が大勢いるのが音楽好きという人種です。

バンドが上手くいってもスキャンダルがあったり、病気になったり、事故で亡くなってしまったり、理由もわからぬままだったり…バンドというコミュニティはいつ消滅するかわかりません。

常に青天の霹靂が起こる余地があり「今度行けばいいか」「今回はいいかな」そんなことを思っていると"行かなかったライブがラストライブになった"なんてことも起こり得ます。行けたのに行かなかったせいで、二度とライブが観れないなんて、死んでも死にきれねえのです。

俺を狂わせた大きな後悔

元々は、ライブにはあまり興味がないタイプだったこともあり、ライブには行けたら行く…程度のスタンスでした。

私が高校生〜大学生あたりにハマったFoZZtoneというバンドがいました。決して有名なバンドではありませんが、青春そのものといっても良いほどに好きなバンドです。多感な時期に聴いた音楽というのは、ヒナにとっての親鳥のようなもので、たとえそれが何であれ一生付いていくものです。

私にとっては、それがFoZZtoneでした。

ただ、当時の私は軽音部だったにもかかわらずライブにさほど興味がなく「そのうち行くのもいいかもなあ」と思っている程度でした。 

しかしそんなある日、突然の「大切なお知らせ」がやってきます。そう、活動休止の発表です。

毎日聴いていた音楽が、生で観れなくなる…いてもたってもいられず、チケットを購入し最初で最後のラストライブに臨みます。

生で観るFoZZtoneの熱気は凄まじく「こんな楽しいライブがもう見れないのか？」「こんな楽しいライブを今まで見逃してたのか？」ライブを楽しいと思えば思うほど、そんな気持ちが溢れてきて、涙を流しながらライブを楽しみました。

ダブルアンコールのあと、FoZZtoneの音楽が流れる（ライブハウスでは、終わりの合図＝アンコールないですよの合図、としてBGMが流れる）と、どこからともなく歌い出し、みんな泣きながら楽しみながら大合唱して、有終の美を飾りました。

ラストライブから得た教訓

ラストライブでクタクタになって、ラーメンをすすりながら大学生の私は思ったのです。「いつがラストになるかわからんなら、ちょっとでも興味あったら全部行くべきや」と。

だからライブにはストッパーをかけず、心が動いたなら素直に参戦するようにしています。

もちろん音楽だけじゃありません。漫才やイベントなどもそうですし、グッズや友達との約束、旅行などなど「お金ないから」「時間ないから」と言い訳せず、自分の心に従うようにしています。

だって、次なんてもうないかもしれないから。

なんの疑いもなく楽観的に次があると思っていると、思わぬ後悔が訪れるかもしれません。

もちろん趣味だけでなく、仕事や私生活も含めて言えることです。だから気になっていたWebライターラボにも加入しましたし、クライアントからのお声がけには経験がなくても飛び込んでいます。

やらない後悔よりも、やる後悔の方がいいよね。そんな月並みの教訓を、心の臓まで植え付けてくれたのがライブです。

Discord名：ダル
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