恐怖症カミングアウトのリスク

【具体的な恐怖の対象の描写を含まない内容です。今後具体的な内容を含む場合には、◯◯恐怖症の描写を含みます、といった注意書きを入れる予定です。】

まず言いたいことは、ネットに反乱する情報ブログの類が、恐怖症の記事にその手の画像を載せるのは罪深いということである。

そして、世間の人々に伝えたいことがある。カミングアウトした人に対して「◯◯恐怖症だと、あれも怖いのか」などと興味本位で訊くことは危険だということだ。
既に怖いものを挙げれば、その場で恐怖を引き起こさせる可能性がある。これは十分想像できるだろう。
逆に、未だ恐怖の対象でないものを挙げることもまた問題なのである。無神経な発言をきっかけに、そういえばこれも恐怖の対象だと気づいてしまったなら、その後より生きづらくなるのだ。重大な問題である。

カミングアウトが危険をはらむこと、同じ恐怖症を抱えるもの同士でもお互いの恐怖の対象を増やす危険があると気づいたため、なるべく口外しないようにしている。
辛さを吐露した時に、別の恐怖を知る友人が寄り添ってくれたこともあるので、相手の見極めが肝心なのだとは思う。

恐怖症の問題点として、理屈で解決しないということがある。実害のなさを理解していてもなお、怖いが恐怖症だ。
だから、カミングアウトしても、何故そんな物が?という疑問を持たせ、結果として、あれは怖いの?これはどう?といった質問を受けがちなのだろう。理解しようとしてくれる態度だとしても、当事者にとっては危険極まりない話だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?