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アフタヌーンティー・ストーリーその3

アフタヌーンティーが好きだ。

どのくらい好きかというと、
2000円のランチにはお金を出し渋るくせに、3000円のアフタヌーンティーには喜々として支払うくらい好きだ。

地域のコーヒーチェーン店の簡易アフタヌーンティーを紹介してきたが、いよいよホテルの正式なアフタヌーンティーを紹介する時が来た。
こんな駄記事でそこまでもったいぶる必要は無いのだが、何となく「満を持して」感が出てしまった。そして地域珈琲店が前座的なポジションになってしまったような。いや、そんなことはない。アフタヌーンティーに序列などない!。

今回紹介するのは、2023年夏に「仙台国際ハーフマラソン」出走のため仙台へ訪れた際に寄った、ホテルメトロポリタン仙台・ロビーラウンジ「シャルール」のアフタヌーンティーだ。3500円。やはりホテルラウンジのアフタヌーンティー、コーヒー店のものと価格が違う。・・・繰り返すが、アフタヌーンティーに優劣も上下もない!。

ホテル公式写真

訪れたのはマラソン前日の土曜日午後。
おそらく最も混雑する時間帯だ。
ラウンジ入口で係員に名前と人数を告げ、呼ばれるまでロビーにて待つように、とのこと。早めに仙台入りしたため前泊のチェックインまで時間はたっぷりあるのでゆっくりと待つことにした。ロビーを眺めると、意外と1名様が多い。ソロ活、ヌン活が流行っているんだな。とはいえソロオジサンは居なさそう。しかもマラソンのために仙台に来ているので、トレーニングウエアっぽいラフな服装だ。地域のカフェならともかく、ホテルラウンジにはふさわしくないか(くどいようだが、アフタヌーンティーに貴賤などない!)、とも思ったが、海外客などは短パンで来ているからいいか。

数十分待って名前を呼ばれ、いよいよ着席。低いソファーと低いテーブルがちょっと残念だ。でもホテルラウンジにありがちだ。低い椅子に座って屈んで食べると腰に悪いんだよなあ。
まあ、それは我慢するとして、アフタヌーンティーの最初のドリンクとして紅茶を注文した。
まずは紅茶とともに皿が並べられた。料理が来る前からワクワクさせてくれるテーブルレイアウトだ。

すでにビスケットが美味しそうだ。

そしてアフタヌーンティースタンドの登場。3段スタンドできれいに盛り付けられている。中段にセイボリー(食事メニュー)というのは珍しいかな。

スタンドに草が絡んでいる演出もニクい。造花ではない。

メニュー表もくれたので、比べながらゆっくりと食べる。
ついつい早食いをしてしまうので、この空間を堪能すべくゆっくり食べるよう最大限の努力をする。
ヴィエノワズリー、コルニッション、パピヨン・・
馴染みの無い単語を見てこれか、と類推しながら食べる。
説明書を読む世代には楽しい時間だ。

「の」「と」以外のひらがなを探せ

そして楽しい時間はあっという間。2杯目の紅茶も飲み干し、
3杯目のドリンクとしてコーヒーを注文して終了だ。

そして何も残っていない

ゆっくりと堪能したつもりでも、周囲の客は僕が席に着いた時から全く変わっていない。しかもスイーツもまだまだ残っている。
まあ、みんな話をしながらだから時間がかかるよね。
僕も井之頭五郎のように脳内では語ってはいたんだけどね。

翌日のマラソンは自己記録には程遠いタイムだった。
暴飲(お茶)暴食(お菓子)しすぎたか・・・。
いや、6月にしてはちょっと暑かったのだ。ラウンジの名前「chaleur」はフランス語で「熱」だった・・・。