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アフタヌーンティー・ストーリーその5

アフタヌーンティーが好きだ。

どのくらい好きかというと、
午前中に目的の店へ行き、「アフタヌーンティーは13時から」との表記を見て愕然としつつも、afternoonの意味は中学校の英語で習っただろ?どういう意味だった?? と自分で自分を叱責し納得させ、先に他店でランチを済ませて12時55分にまた店に戻ってくるほど好きだ。社会人の基本は5分前行動である。

アフタヌーンティーは気軽に行ける喫茶店のものもあれば、お祝い事や特別な日に利用したいホテルのものまで多岐に渡って楽しめる。2017年だったと思うが、広島へ出かけた時に、自身の誕生日が近かったこともあり、誕生日祝いとしてホテルグランヴィア広島・日本料理「瀬戸内」でアフタヌーンティーを妻におねだりした。ただし支払いは自分。誕生祝いは単なる口実なので当然だが。

ん?アフタヌーンティーの話じゃないのか?なぜ日本料理店?と思わせる書き方をしてみたが、世の中には「和風アフタヌーンティー」なるものがあることを知ったのだ。

サンドイッチ、スコーンや洋菓子を紅茶で楽しむ習慣があるなら、寿司や餅菓子、饅頭を日本茶で楽しんでも構わないわけだ。むしろ抹茶と和菓子で客人をもてなす茶道文化の延長線上にある由緒正しい考え方なのではないか?

この和風アフタヌーンティー、駅直結のハイグレードなホテルの和食店にしては安価だった(2000円程度?2017年当時だが)と記憶している。予約もせずにふらっと入った記憶も有る。店の敷居の高さに反比例したような気軽に楽しめるアフタヌーンティーではあるが、それでもさすがはホテル仕様の豪華なディスプレイだ。

和風アフタヌーンティー

上段右に寿司があるように、ちゃんと食事メニューも付いている。スタンドも和風で立体感がありしゃれている。葛、わらび餅、饅頭など各種和菓子が独立して乗っており、取り皿もフォークも和風である。和菓子ではないがアイスまで付いている。葉っぱや花が置いてあるところにも何かお菓子を置けたのでは?と考えてしまう自分はまだまだ和の侘び寂び、というか、空間の美学をわかっていない。

ドリンクは選べたかどうか覚えていないが、ここは当然、抹茶をいただくべき。妻は抹茶のみ(きんつばのような小菓子付き)。

抹茶だけでも気分が高まる

なかなか面白いアフタヌーンティーであった。これがいけるなら、中華風も可能ではないか? 餃子、シュウマイ、ごま団子、月餅、中華まんを中国茶でいただく。崎陽軒あたりがやってくれないかな。というか、この内容なら中華街のお子様ランチとかで既にありそうだ・・・。