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アフタヌーンティー・ストーリーその6

アフタヌーンティーが好きだ。

どのくらい好きかというと・・。
これまでほとんど小説などは読まなかったが、最近飲食店を舞台にした小説を読むようになり、中でも古内一絵「最高のアフタヌーンティーの作り方」はかなり熱中して読んだ。椿◯荘をモデルにしたと思われる架空のホテルラウンジのアフタヌーンティーをめぐるスタッフや客のエピソードを描いたストーリーで、読むと◯山荘に行きたくなり、早速椿山◯のアフタヌーンティーを夢見心地でweb検索した。それほどアフタヌーンティーが好きだ。

値段を見て目が覚めたが・・・。

さて、今回も庶民派アフタヌーンティーを紹介する。アフタヌーンティーは貴族婦人だけのものではなく、万人にアフタヌーンティーを楽しむ権利がある。もちろんおじさんにだって楽しむ権利はある。小説「最高のアフタヌーンティーの作り方」にもアフテヌーンティーの鉄人、と呼ばれる中年男性の一人客が描かれているではないか。

短編の章5つで構成されていて読みやすい

突然だが、
神戸観光は気分が上がる。パン屋、洋菓子屋があちこちにあり、カフェも多い。華やかな港町だ。そんな神戸の中心にある元町商店街は観光客や住民が殺到する賑やかなアーケードだが、その中にある高級時計店の建物がある。この時計店の横の路地に入り、裏口のような狭い階段から建物の2階に上がると「喫茶あじさい」がある。チョコレート菓子の老舗「一番館」の系列の喫茶店だ。この裏口から入る、というのが何とも良い。奥ゆかしく、隠れ家的な味わいもあり、知る人ぞ知る、といったような感じがツウっぽくて良い。いや、実際は知らなかったんだけどね。入り口がアーケードに面していないので繁華街の割に空いているのも良い。

歴史を感じる内観の喫茶あじさい。確かにカフェでなく、喫茶、という言葉の方がしっくり来る。それも昭和の喫茶店だ。アフタヌーンティーセットは13時から18時まで注文できる(現在のホームページ情報)。紅茶かコーヒーかも選べたかな?訪問は2019年末頃だったので、記憶も薄れている。

やってきたのは軽めな2段スタンドのセット。

アフタヌーンティーセット

ケーキはいくつかの中から選べたと思う。僕はそういう場合、高確率でガトーショコラを選ぶ。ケーキが乗る上段の皿にはアイスやちょっとした果物もある。

下の皿は面白い。サンドイッチの横に一番館のお菓子がパッケージのまま付いてくる。キッシュもありがたい。

包み紙のお菓子が何とも庶民的で良い

昼食後ではあったが、このくらいの量ならデザート感覚で食べられる。紅茶も味わい、価格は1400円(これは現在のホームページ情報)。

こういうのでいいんだよ。こういうので。

2階でアフタヌーンティーを味わった後は3階に上がると良い。3階は一番館の物販フロア。ここもまた昭和感の残る店内で、チョコレートなどのお菓子を眺め歩くと「おかわり気分」を味わえる。その気分にのせられてしっかりと数種類の洋菓子を購入するはめになるのだが・・・。

主力商品となるお菓子は「ポムダムール」。直訳すると愛の林檎、という商品。煮リンゴをチョココーティングしたようなもの。久しぶりに買ってみようかな。店に行くなら13時以降にまずは2階からだな。

公式の通販サイトより