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洗脳解除、自分は今どのフェーズにいるのか?1~3段階(全8段階)

宗教二世が子どもの頃からされる洗脳教育は非常に強力で、例え組織から出られたとしても、長い間その思考に苦しめられ、一般社会で生き抜くことが困難になります。
それは、宗教組織が仕掛けた罠のひとつで、宗教二世がどうしようもなくなり、再び組織に戻ってくることを想定して作られているのです。

ここで、洗脳解除に至る、段階を見てみましょう。人によっては順不同だったり、行き来したりします。

皆、同じような笑顔を浮かべている

1. 無意識の段階


●教えを絶対的真理として受け入れている
●疑問を持つことすら罪悪感を感じる
●外部の情報や批判的な意見を完全に遮断している

この状態の時は、完全に洗脳されていて、自分の意思ではなにひとつ決めることは出来ず、組織の提示している狭い選択肢の中で、自分の人生を選ぶことになります。本人は、それをむしろ「喜び」としたり、「自分の意思でこれを選んだ」と思い込ませられます。
この段階の人には、何を言っても、何をしても無駄になります。むしろこちらからのアクションをいわゆる「悪魔の試練」と認識し、ますます意固地になります。
この段階での他者の脱退の勧めは、決して受け入れません。無理矢理やめさせようとして、信頼関係も損ない、悪魔のレッテルを貼られてしまい、また戻ってしまうことが多いですので、この段階の時は、静観するほうが賢明です。

疑問が頭をよぎるようになると、罪悪感と好奇心で板挟みになる

2. 疑問の芽生え段階


●些細な矛盾に気づき始める
● 違和感を覚えるが、すぐに押し殺そうとする
●罪悪感と好奇心が混在する

ここに至らないように、宗教組織は全力で阻止します。
例えば、外部(未信者)との接触の制限、組織の中での親密なコミュニティの形成、あらゆる情報の制限、ネット制限、教育の制限、一般社会人としての自立を制限、思考する余裕を制限(忙しくする)組織に逆らう事による罰則と従う事による報酬(飴とムチ)それに組織の上層、親や、家族のトップに絶大な権限を与え、組織に従う事を、二重三重四重に強要されるシステムに宗教二世は生きているのです。

果たして、どの人間がこの自分の上を縦横無尽に張り巡らされている鎖を引きちぎり、逃げることが出来るでしょうか。この段階に至っても、自分の心身を守るために再度上記で述べた「1,無意識の段階」に戻ってしまう人は多いです。生きていくために組織に戻るのです。


自分の中での矛盾に耐えられなくなり、感情が爆発する

3. 内的葛藤の段階


●教えと現実世界の矛盾を無視できなくなる
●強い不安と混乱を感じる
●情報を求め始めるが、恐怖心も強い

組織が全力を尽くして洗脳解除を阻止しても、止められない場合もあります。この段階に到達した人は、聡明さと、勇気、強さを持ち合わせています。また、死んでしまいたいと頭では思っていたとしても、深層心理では自分を愛しています。自分の意思を無視したくないという気持ちの表れです。

この段階では、心身に影響が出てきます。段階1~3を日ごとに行き来し、疲弊します。自分の頭の中がぐちゃぐちゃになり、叫びだしたくなるような時期です。
教えの矛盾に混乱し、内なる自分から発せられる警告音に混乱しますが、まだ言語化が出来ず、のたうち回ります。
眠れなくなったり、信者の親に食って掛かったり、上層部に疑問を投げかけ、そして潰されるという経験を何度もするかもしれません。
しかし、それは洗脳解除に向けての気付きであり、一歩前進したと言えるでしょう。

以上、1~3の段階でした。引き続き次の記事では4~8の段階を考慮します。


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