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空の描き方:デッサンや鉛筆画における基本とコツ!

 どうも。プロ鉛筆画家の中山眞治です。筆者のこのところの昼食は、毎日ソーメンや冷やしタヌキばかりです。元気でお過ごしですか?^^
 
 さて、鉛筆デッサンや鉛筆画における「空」は、作品の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。美しい空を描くことで、作品全体の印象が一層引き立ちます。

 この記事では、鉛筆デッサンや鉛筆画に興味のある人を対象に、空の描き方を主体とした、作品全体の基本から応用まで解説します。

 初心者の人でも取り組みやすい、ステップバイステップのガイドから、上級者の人向けのリアルな空の表現方法まで、幅広く紹介します。

 さらに、空を描く際のコツやポイントを押さえることで、デッサン技術を飛躍的に向上させることができます。さあ、鉛筆を手に取り、美しい空を描き始めましょう。

 それでは、早速どうぞ!  

1 空を描くための基本ツールと材料


 空のデッサンを始めるには、適切なツールと材料を揃えることが重要です。本章では、空を描くための基本的なツールと材料について解説します。
 

(1) 必要な鉛筆とその選び方


  空を描くためには、複数の硬度の鉛筆が必要です。硬い鉛筆(H系統)は、薄い線や明るい部分の表現に適しています。
 
 逆に、柔らかい鉛筆(B系統)は、濃い影や暗い部分を描く際に使います。基本的には、2H・H・HB・B・2B・3B・4Bの7本の鉛筆があれば、当面の制作ができます。詳細は、次の関連記事を参照してください。

 また、細かなディテール(詳細)を描くためには、鋭い描写状態を保つためにも鉛筆削りは必須です。

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(2) スケッチブックや紙の選び方


  鉛筆デッサンや鉛筆画に使用する、スケッチブックや紙も非常に重要です。

 空を描く際には、中目程度の紙肌のスケッチブックや紙は、鉛筆が乗りやすく描きやすいです。詳細は、次の関連記事を参照してください。

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(3) 練り消しゴムとその用途


  練り消しゴムは、鉛筆デッサンや鉛筆画において単にミスを修整するだけでなく、ハイライトを加えるためにも使用されます。空を描く際には、練り消しゴムが特に役立ちます。
 
 練り消しゴムは、自由に形を変えられるため、細かい部分の修整やハイライトの追加がしやすい特徴があります。詳細は、次の関連記事を参照してください。

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(4) 補助ツール


  その他にも、擦筆(さっぴつ)や綿棒、あるいは代用として、ティッシュペーパーや指でも「ぼかし効果」が得られます。

 これらのツールを使用することで、空のデッサンにおける滑らかなグラデーション(階調)や、自然な陰影を表現することができます。
 
 特に、空のデッサンでは雲や霞のような柔らかい表現が求められるため、これらのツールが重宝されます。 

2 鉛筆デッサンや鉛筆画での空の陰影表現



 鉛筆デッサンや鉛筆画において、空の陰影表現は作品のリアリティ(現実性)を大きく左右します。空の広がりや、雲の立体感を巧みに描き出すことで、作品全体の雰囲気を引き立てることができます。
 
 本章では、鉛筆デッサンや鉛筆画で、空の陰影を効果的に表現するためのテクニックを解説します。 

(1) 光と影の基本原則


坂のある風景Ⅰ 2019 F1 鉛筆画 中山眞治


 陰影表現の基本は、光の方向と強さを理解することです。空を描く際には、光源がどこにあるのかを常に意識しましょう。太陽の位置によって空のトーンの度合いや影の方向が変わります。
 
 例えば、夕焼けの空は光が低く、影も長くなるため、柔らかい陰影が広がります。上の作品は、晩秋の夕暮れ時を描いています。長い電柱の影がその瞬間を表す手助けをしています。

 対照的に、真昼の太陽の下では、影は短く、コントラスト(明暗差)の強い陰影が生まれます。 

(2) グラデーションの技術


出典画像:リアル絵・デッサンの鉛筆の持ちかた | 3度見される絵を描こう~リアル絵の描き方 (realdrawing.jp)


 空の陰影表現には、滑らかなグラデーションが欠かせません。鉛筆の持ち方や筆圧を調整することで、自然なトーンの変化を描くことができます。

 鉛筆を寝かせて持ち、軽く擦るように描くと、柔らかなトーンが生まれます。
 
 逆に、文字を書くときのような、鉛筆を立てて筆圧を高めて描くと、濃いトーンを得られます。これらを組み合わせて、空の微妙な色合いを再現しましょう。 

出典画像:リアル絵・デッサンの鉛筆の持ちかた | 3度見される絵を描こう~リアル絵の描き方 (realdrawing.jp)


(3) 雲の陰影表現


擦筆の画像です


  雲は、空の中でも特に複雑な陰影を持つ要素です。雲を描く際には、その立体感を意識して陰影をつけることが重要です。

 雲の明るい部分には、硬い鉛筆(H系統)を使い、影の部分には柔らかい鉛筆(B系統)を使うと良いでしょう。
 
 さらに、雲の境界をぼかすために、ティッシュペーパーや指、あるいは擦筆(さっぴつ)や綿棒を使って軽くぼかすことで、自然な陰影を表現することができます。 

 尚、空に浮かぶ雲を描く際に、簡単に雲のアタリ(※)をつける際等には、HB等の明るめの鉛筆で優しく軽く、空全体を一旦、縦横斜めの線を使ったクロスハッチングで埋めます。

 そして、雲の白い部分を「練り消しゴム」で「抜き」ます。その後は、トーンの乗っている部分を描き込んでいきますが、その際には「一番濃いトーン」のところから、徐々に明るいトーンの部分を描き込んでいきます。

 この方法で描きますと、躊躇なく描き進むことができます。是非試してみてください。この部分では、前掲の関連記事「空きビンに光を描く!」を参照してください。類似した手法が、具体的に掲載してあります。

※ 「アタリ」とは、簡単に言えば「下描きの下描き」です。

(4) 反射光の表現


  空の陰影には、地面や水面からの反射光も考慮する必要があります。特に、水辺の風景を描く際には、水面に映る空の色や光の反射を細かく描くことで、リアリティ(現実性)が増します。
 
 反射光は通常、空の色よりも少し弱くなるため、軽いタッチで描くことがポイントです。 

 尚、鉛筆デッサンや鉛筆画で空の陰影を表現する際には、光の方向や強さ、グラデーションの技術、雲の立体感、反射光の影響を総合的に考慮することが重要です。

 また、空の景色の中にも、近景・中景・遠景があることも認識しておきましょう。

 一番手前の雲ははっきりと描き、中景の雲は少し小さく少し薄く・遠景の雲はより小さくそしてさらに薄く描くことで表現できます。

3 四季折々の空のデッサン技法


 四季折々の空は、それぞれ異なる美しさと特徴を持っています。季節ごとの空の表情を捉えることで、作品に深みと変化をもたらすことができます。

 本章では、四季ごとの空のデッサン技法を紹介し、季節感あふれる作品作りのヒントをお伝えします。 

(1) 春の空の描き方


AIで制作した春の画像です


 春の空は、明るく柔らかい色合いが特徴です。淡い青色やピンク色の空をモノトーンで表現するために、硬い鉛筆(H系統)を使い、軽いタッチで描きます。雲もふわふわとした形状で描くと、春らしい雰囲気が出ます。
 
 また、花の咲く季節なので、花びらが風に舞う様子を空に取り入れることで、春の空気感も演出できます。 

 尚、下の作品は、早春の夜明けの犬吠埼灯台をモチーフにしていますが、このような空の構図上の主要な位置に、雲を配置できれば作品も引き立ちます。

第2回個展出品作品 潮騒 2001 F100 鉛筆画 中山眞治


(2) 夏の空の描き方


AIで制作した夏の画像です


  夏の空は、強い日差しと濃い青が特徴です。濃い青色の空をモノトーンで描くためには、柔らかい鉛筆(B系統)を使い、しっかりとトーンを乗せます。
 
 夏の雲は大きくて立体感があるため、影をしっかりと描き込み、コントラスト(明暗差)を強調します。入道雲などのダイナミックな雲を描くことで、夏らしい空の迫力を表現できます。 

 次の作品は、真夏の海辺で、今まさに海へ飛び込む瞬間を描いていますが、遠景には良く見えませんが「入道雲(積乱雲)」を大きく描いています。もう少し濃く描いても良かったですね。^^

束の間のバカンス 2019 F3 鉛筆画 中山眞治


(3) 秋の空の描き方


AIで制作した秋の画像です


  秋の空は、澄んだ青空と夕焼けが美しい季節です。透明感のある青空を表現するために、硬い鉛筆(H系統)で軽やかに描きます。
 
 夕焼けの空を描く際には、柔らかい鉛筆(B系統)でグラデーション(階調)をつけます。夕焼けの影響で長くなる影を描き込むことで、秋の空気感を醸し出せます。 

 次の作品の右上には、控えめに雲も描き込んで、季節が秋に入り始めたことを表現しています。

秋 2018 F1 鉛筆画 中山眞治


(4) 冬の空の描き方


AIで制作した冬の画像です


  冬の空は、冷たく澄んだ青空や曇り空が特徴です。冷たさを表現するために、硬い鉛筆(H系統)を使い、クリーンな線で描きます。

 曇り空の場合は、灰色のトーンを多用し、柔らかい鉛筆(B系統)で陰影をつけます。
 
 雪が降っている風景では、「練り消しゴム」で空の部分に細かな白い点描を加え、雪の降る様子をリアルに表現しましょう。

 また、雪の降った後の雪原に「小動物(ウサギなど)」の足跡をつけることで、積雪を強調できます。

4 空のデッサンにおける構図の重要性



  空の鉛筆デッサンや鉛筆画において構図は非常に重要です。適切な構図を選ぶことで、作品の魅力が格段に向上します。

 本章では、空の鉛筆デッサンや鉛筆画における構図の重要性と、効果的な構図の取り込み方について解説します。 

(1) 黄金比の活用


  黄金比(※)は、自然界に広く見られる美しい比率です。空のデッサンでもこの比率を活用することで、バランスの取れた構図を作ることができます。
 
 例えば、空と地平線の境界を黄金比に基づいて配置することで、自然で調和の取れた風景を描くことができます。黄金比を意識することで、視覚的に心地よいデッサンが完成します。 

 具体的には、縦の寸法に対して、1.618で割って出た値を縦のサイズの上からと下からの2つの分割線を描くことができます。横の寸法についても、1.618で割って出た値で左右から2つの分割線を得られます。

 その主要な分割線と、各辺の2分割線や左右頂点からの斜めの線による、構図分割基本線によって得られた分割線の交点などに、あなたの描きたい主要なモチーフを配置すると画面が引き立ちます。

 これらの点については、この記事の最終部分に関連記事を掲載しておきますので、関心のある人は参照してください。

 しかし、あなたが全くの初心者の場合には、これらの構図、あるいは構成などについては一切考えないで結構です。現在のあなたに一番重要なことは、「5作品ほど自由に楽しんで描き、描くことに慣れること」なのです。

※「黄金比」という名で、神の比と言われるようになったのは、1509年、『神聖比列論』の著者、イタリアの数学者ルカ・パチョーリが、レオナルド・ダ・ビンチの挿絵を使い規律のある比を讃えた頃からのようです。

引用:
Inside Our Brain. 「黄金比」のルーツは? | Inside Our Brain. (oks-j.com)


(2) 三分割法の応用


  三分割法は、デッサンや写真の構図でよく用いられるテクニックです。画面を縦横それぞれ三等分し、その交点に主要な要素を配置することで、バランスの良い構図が生まれます。
 
 空のデッサンでは、雲や鳥、太陽などの要素を交点に配置することで、視線を自然に誘導し、ダイナミックな印象を与えられます。 

 具体的には、画面の地表面を縦の寸法の1/3の高さまでで描き、残りの2/3には、空を持ってくると、空を強調した作品に仕上げることができます。

 その広い空の中で、画面上辺からの1/3に納まるように白い雲を浮かべてみるとかが、分かりやすいでしょうね。横を三分割したライン上にも、あなたのお好みのモチーフを据えれば、構成が完了します。

(3) 前景、中景、遠景のバランス


  空のデッサンにおいても、前景、中景、遠景のバランスを考慮することは重要です。空だけでなく、地上の要素も適度に取り入れることで、奥行き感が増します。
 
 例えば、手前に木や建物、中景に山々、後景に広がる空を描くことで、立体感のある風景が完成します。各要素の配置を工夫することで、より魅力的な鉛筆デッサンや鉛筆画が創れます。 

 この場合の、効果的な画面深度の出し方は、近景を「薄暗く」、中景を「暗く」、遠景を「明るく」描くことで、効果を高められます。下の作品を参考にしてください。

国画会展 会友賞 誕生2013-Ⅱ F130 鉛筆画 中山眞治


(4) 斜め構図の効果


  斜め構図を用いることで、動きや緊張感を表現することができます。空のデッサンでは、雲や風景を斜めに配置することで、ダイナミックな効果が生まれます。
 
 例えば、嵐の空を描く際に、雲を斜めに配置することで、風の強さや雲の動きを表現できます。斜め構図を活用することで、平凡な風景が一変し、視覚的に興味深い作品を制作することができます。

 斜めという配置は、「動き」が出るレイアウトなので、使ってみるべきですが、ただし、極端な傾斜は止めましょう。僅かに傾いている程度で、充分動きは表現できます。

5 実際の風景から学ぶ:空のデッサン実践例


  実際の風景から空のデッサンを学ぶことは、リアリティ(現実性)と深みのある作品を創るために非常に効果的です。

 本章では、モノトーンの鉛筆だけを使用して実際の風景を観察しながら空のデッサンを行うための具体的な手法とコツを紹介します。 

(1) 風景観察の重要性


  まず、空のデッサンを始める前に、実際の風景を観察することが極めて重要です。空の色の変化や雲の形、光と影のバランスを注意深く観察しましょう。
 
 自然の中での観察は、写真やイメージだけでは得られない、細かなニュアンスを捉える手助けになります。観察した内容をデジカメやスマホあるいは、メモやスケッチに残しておくことで、デッサンの際に役立ちます。 

(2) 写真を活用したデッサン


  実際の風景を観察するだけでなく、写真を活用することも効果的です。写真を使うことで、特定の瞬間や光の状態を詳細に捉えることができます。
 
 デッサンする際には、写真を参考にしながら空の色や陰影、雲の形を再現します。ただし、写真に頼りすぎず、実際の観察を基にした表現を心掛けることも大切です。 

 その理由は、実際に肉眼で見た風景は、画像で得られた情報よりも、彩度や明度及び臨場感が違うことや、あなたの受ける印象が大きく変わりますので、あなたの作品に対する取り組みも変わるからです。

 だからと言って、画像を参考にした描写が悪いわけではありません。できれば、描く空を、あなたが一度は実際に足を運んで観察することで、完成度がより一層高まるということです。

 一方で、あなたが空や風景の制作に慣れて来ましたら、「あなたのイメージ」を膨らませて描くことができます。それまでに吸収したノウハウを「誇張して」制作に含めるとかです。

 あるいは、撮りためた画像の中のモチーフを、あなたの意図する主要な位置へ配置するなどして、画面を引き締めることもできます。

 尚、この記事では、「モノトーン」の鉛筆による制作なので、光と影の効果を最大限引き出して、雲の切れ目からの「木洩れ日」や「暗い雲が迫ってくる」緊張感のある、夕立前を表現することも可能です。
 

(3) 屋外デッサンの技法


  屋外で実際の風景を観ながらデッサンを行うことで、よりリアルな作品を完成させることができます。そして、屋外デッサンでは、鉛筆とスケッチブックを持参し、風景の中で自由に描くことができます。
 
 光の変化や雲の動きをその場で捉えることで、動きのある空を表現することが可能になります。屋外デッサンを通じて、自然のダイナミズムを感じ取りましょう。 

 しかし、あなたが取り組み当初の初心者の場合には、「通行人の目」が気になるでしょうから、制作当初は画像で練習してからでかけましょう。^^

 尚、屋外でのスケッチの際には、折り畳み式の「イーゼルやイス」があると便利です。

(4) 鉛筆の使い方とグラデーション


  鉛筆の使い方を工夫することで、モノトーンでも豊かな表現が可能になります。鉛筆の硬度を変えたり、筆圧を調整することで、さまざまな濃淡を作り出すことができるからです。
 
 柔らかい鉛筆(B系統)は濃い影や暗い部分を、硬い鉛筆(H系統)は明るい部分や細かなディテールを描くのに適しています。グラデーション(階調)を意識しながら、空の広がりや雲の立体感を表現しましょう。 

 これらのテクニックを通じて、あなたのデッサンが一層魅力的で深みのある作品になることを目指しましょう。

6 まとめ(空のデッサンを極めるための総合ガイド)


  空のデッサンは、鉛筆だけで広がる世界の表現を深めるための、重要な技術です。

 このガイドでは、空のデッサンに必要なツールや材料、陰影表現、四季折々の空の描き方、構図の重要性、そして実際の風景から学ぶ方法について解説します。

(1) 必要なツールと材料


  • 鉛筆の選び方:硬い鉛筆(H系統)から柔らかい鉛筆(B系統)まで揃える。

  • スケッチブックや紙の選び方:中目程度の紙肌の製品がオススメ。

  • 消しゴム:練り消しゴムやプラスチック消しゴムで修整。

  • 補助ツール:擦筆や綿棒、あるいは、ティッシュペーパーや指で滑らかなグラデーションを作成。 


(2) 鉛筆デッサンや鉛筆画での陰影表現


  •  光と影の基本原則:光源の位置と強さを意識し、リアルな陰影を作る。

  • グラデーションの技術:鉛筆の持ち方や筆圧を調整し、自然なトーンの変化を表現。

  • 雲の陰影表現:硬度の異なる鉛筆を使い、雲の立体感を描く。

  • 反射光の表現:地面や水面からの反射光を取り入れてリアリティを増す。 


(3) 四季折々の空の描き方


  •  春:淡い色合いとふわふわした雲を柔らかいタッチで表現。

  • 夏:濃い青空と大きな雲のコントラスト(明暗差)を強調。

  • 秋:透明感のある青空と夕焼けのグラデーション(階調)。

  • 冬:冷たく澄んだ空や曇り空の陰影を丁寧に描く。積雪の表現には、動物の足跡も有効。 


(4) 空のデッサンにおける構図の重要性


  •  黄金比:自然で調和の取れた構図を作る。

  • 三分割法:主要な要素を三分割の交点に配置し、バランスを取る。

  • 前景、中景、遠景のバランス:奥行き感を持たせるために各要素を適切に配置。画面深度の出し方も考える。

  • 斜め構図:動きや緊張感を加え、ダイナミックな空を表現。 


(5) 実際の風景から学ぶデッサン技法


  •  風景観察:空の色の変化や雲の形を観察し、デジカメやスマホあるいは、メモやスケッチに残す。

  • 写真の活用:特定の瞬間や光の状態を詳細に捉え、参考にする。ただし、実際の風景の観察も並行することでよりリアリティーが増す。

  • 屋外デッサン:自然の中で光の変化や雲の動きをその場で捉える。

  • 鉛筆の使い方とグラデーション:硬度の異なる鉛筆と筆圧を調整し、豊かな表現を実現。


 空の鉛筆デッサンや鉛筆画を極めるためには、適切なツールと材料の選択、陰影表現の技術、季節ごとの空の描き方、構図の工夫、そして実際の風景から学ぶ姿勢が重要です。

 これらの要素を総合的に取り入れることで、リアルで魅力的な空のデッサンを完成させることができます。モノトーンの鉛筆デッサンを通じて、空の美しさと奥深さを表現しましょう。

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