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皿うどんサラウンドの皿を割って話そう~邂逅 後悔 公開 氷川きよし編~

つい先日お盆休みの宣言をしたのも束の間、
我が偉大なる母が早速大変面白いので、
邂逅 後悔 公開に至る。


氷川きよし氏の
かねふくのCMを見て、
口内に明太子のプツプツ
脳内にメンタリティのふつふつ
が湧き出て来る母の話。


我が偉大なる母は
氷川きよし氏の大ファン。
いつぞやコンサートに連れて行け
とらねだられ、二人で見に行くことに。
大ヒット曲である
「きよしのズンドコ節」では
新参者ゆえ控えていた合いの手も入れ始めた。

氷「ズンッズンズンズンドコッ」

母「ひろしっ」

私「えっ?!」

氷「ズンッズンズンズンドコッ」

母「ひろしっ」

私「母さん?!」

我が偉大なる母は
大声で一体誰を応援してると言うのだ。

五木ひろし氏か?
それならこんな所で叫んでる場合ではない。
横浜に行ってたそがれてろ。

舘ひろし氏か?
それならこんな所で叫んでいる場合ではない。
タカと一緒に近藤課長に大バカ者と叱られてろ。

回りの白い視線が私達の身を差した。
もちろん偉大なる母は
そんな空気を微塵も感じることなく
歌が終わるまで、
某の「ひろし」を応援し続けた。

上機嫌な母に問う。

私「お母さん 誰のコンサートに来てるん?」

母「きよし丸」

私「きよし丸の応援するのに何で「ひろし」って合いの手入れるん?」

母「誰が?」

私「お母さんが。」

母「ひろしって誰よ?」

私「こっちが聞きたいわww」

我が偉大なる母は自覚がなかった。

次の曲では「ひろき」と一歩近づいたが
その次の曲では再び「ひろし」の登場で
二歩遠のいた。

私が連れて来る場所を間違えていたんだ。
現実と対峙するにはこう考えるしかなかった。
散々「ひろし」と叫び終え、
母は大満足で帰路についた。

私「お母さん 次は五木ひろしのコンサート行こうか?」

母「五木ひろし?何で?」

私「ひろし」って叫びたいんよな?」

母「ひろして誰?」

もはやデジャヴな禅問答である。

我が偉大なる母に
無自覚を自覚させるのは至難の業。

考えると胃が痛くなった。

我が偉大なる母

ではなく

我が胃が痛くなる ははっ(汗)


肩を落とし、力なく笑った。


胃酸が上がり、
口内が酸っぱくなった。

初恋は甘酸っぱいレモンの味というが、

母は苦酸っぱい鬼門の味だった。

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